旬の食材「ニラ」 栄養はビタミンを豊富に含むのが特徴です

ニラ

 

ニラの旬はいつ?

 

ニラは、葉を利用する葉ニラ、光を制限して軟白栽培する黄ニラ、つぼみのついた若い花茎を食用とする花ニラに大別されます。

葉ニラの品種は、葉幅が広い大葉ニラと、細葉の小葉ニラ(在来種)に分けられます。

品種と栽培方法の改良で、北海道から沖縄まで全国的に栽培されるようになっており、一年中手に入りますが、1~5月の入荷量が比較的多く、旬は春先から初夏にかけてです。

 

ニラの花

 

ニラの栄養

 

ニラの栄養価はねぎ類と似ていますが、ビタミンAを豊富に含むのが特徴です。

ビタミンAの含有量は、100g中3,500μgと緑黄色野菜の中でも多く、皮膚や粘膜を丈夫にして抵抗力を高める効果が期待できます。

そのほか、強い抗酸化力を持つビタミンEや止血したり、骨を丈夫にするビタミンK、コラーゲンの生成と保持等の働きがあり、美肌効果や風邪予防効果のあるビタミンCや胎児の正常な発育に重要で、認知症予防効果のある葉酸も豊富に含まれます。

疲労回復に効果的なビタミンB1やエネルギー代謝を促すビタミンB2もバランス良く含むことから、ニラはビタミンが豊富なマルチビタミン野菜といえます。

光を当てずに栽培した黄ニラは、甘みがあり、香りもよく、中華料理で利用されます。

ただし、βカロテンは緑のニラに多く、黄ニラの78倍になります。

老化防止やアンチエイジングに効きそうなのは、緑のニラのようですね。

 

 

選び方

 

葉の幅が広く、柔らかいものを選びましょう。

根本の切り口が新しく、葉の色つやがよく、先までピンと伸びているものが新鮮です。

葉先が折れたり、しおれているものや、葉に白い斑点があるものは避けましょう。

 

 

保存の仕方

 

ニラは傷みやすいので、買い置きは避け、早めに食べきりましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、一度しおれると水につけても戻らないので、葉先が折れないようにラップできちんと包み、葉が重ならないように冷蔵庫の野菜室に立てます。

冷凍保存する場合は、洗った後に適度な長さに切り、キッチンペーパー等でよく水気を取ってから、タッパーや保存袋等の密閉容器に入れて保存しましょう。

 

 

おいしい召し上がり方

 

ニラ料理

 

水気がついていると腐りやすいので、調理前の水洗いは手早くしましょう。

また、あらかじめ切っておくと酵素の作用で臭いがきつくなるので、調理の直前に切りましょう。

ニラは、葉先と根元で含まれる栄養成分が大きく異なるため、切り方を変えると栄養を効果的に摂取できます。

根元の白い部分にはアリシンが豊富に含まれており、細かく刻むと、アリシンが増加します。

これに対し、葉先にはカロテンやビタミンEが豊富に含まれていますが、これらの栄養素は切ったり、炒めたりする過程で失われやすいので、加熱し過ぎないようにしましょう。

電子レンジで丸ごと加熱すると、栄養を逃がさず、甘くおいしくすることができます。

βカロテンは油を利用して調理すると吸収率がアップします。

レバーなどと一緒に食べるとレバーのビタミンB1の吸収を助けてくれます。

 

ひとつの株から最低三回は収穫できるといわれるほど生命力あふれた野菜。

ビタミン、ミネラルも豊富に含み、まさにパワーとスタミナ野菜の代表格です。

春バテにも効果ありそうですね。

 

 

参考

独立行政法人農畜産業振興機構 野菜ブック「にら」

高橋書店 あたらしい栄養学

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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