らっきょうはどこから来た?
らっきょうは、ユリ科ネギ属の多年草で、中国が原産と言われています。
秋に淡い紫色の可憐な花を付け、年を越した初夏に葉の根元(葉鞘基部(ようしょうきぶ))が肥大して、日ごろ私たちが食べる長卵型のらっきょうになります。
食べ方は、甘酢漬けなどの漬物が最もポピュラーですが、肉や野菜と一緒に炒めたり、かき揚げや天ぷら、また、薬味としても利用されています。
どこで作られているの?
国内のらっきょうの作付面積は約830ha、出荷量は約1.1万t(平成26年産)で、その約6割強を鹿児島県、鳥取県及び宮崎県の3県で占めています。
らっきょうは、分球(ぶんきゅう)と言って時が経つにつれて、種球が分かれていきます。
このため三里浜砂丘地の「三年子」は小粒になりますが、その分、実が締まって、シャキシャキとした歯切れの良さがあります。
なお、収穫されたらっきょうは、主に甘酢漬けに加工され、『花らっきょ』の商品名で販売されています。
らっきょうの栄養
古くは薬として利用されていたらっきょうには、健胃、整腸、食欲増進などの作用があると言われています。
栄養成分としては、糖質を多く含むほか、水溶性の食物繊維を多く含んでいます。
この食物繊維は、血糖や血清コレステロールの上昇を抑え、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)の予防に効果があります。
また、コラーゲンの合成に不可欠で、美肌効果があるビタミンCや、糖質をエネルギーに変える際に活躍するナイアシンを含んでいます。
おいしく召し上がるには?
らっきょうの株元に土を寄せて、白くて柔らかくなるように栽培し、若いうちに収穫したものが「エシャレット(エシャロット)」です。
一般的ならっきょうほど香りやクセが強くなく、沖縄の島らっきょうと同じように、生のまま食べることができます。
定番の食べ方は、生のまま味噌などを付けて“まるごと”。酒の肴(さかな)にピッタリです。
また、炒めると芋のようなホクホクした食感に変化します。バター醤油炒めやホイル焼きなどもおすすめです。
カレーのお供に甘酢漬けもおいしいですが、もともとが根っこで、イモのようなものなので、てんぷら、ホイル焼きなど過熱して、ホクホク食べるのがおいしいようです。
出典
北陸農政局Webサイト 今月の園芸特産作物:7月 らっきょう
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
カラダにいいものはココロにもいい。
毎日の食事を大切に。
食べたら、運動。
歩数確認はヘルスライフで。