体調不良の女性

    特定感染症保険

     

    新型コロナウイルスの第二波が猛威をふるっています。

    医療関係者の方々は、暑い中、防護服のまま検体採取等されているところを見るにつけ「大変なことになった・・・」と思わずにはいられません。

     

    しかし、医療関係者の方々の頑張りのおかげや皆さんの感染予防のおかげもあり、退院できる方も増加してきています。

     

    ただ、まだあまり話題になっていないのですが、「コロナウイルス肺炎による後遺症」に悩む人々が出てきました。

     

    もちろん、重症化してICUなどで呼吸管理をECMO等で行ったり、人口呼吸を利用した方々には、肺や呼吸器等に後遺症と呼べないまでの機能低下等が見られることは知られています。

    そのため退院後に呼吸器関連のリハビリを行う施設もあるほどです。

     

    ただ、今回は報告されたのは、「重症度と長期呼吸器合併症の程度」の関連が確認されてはいないけれど、コロナウイルス肺炎にかかった多くの患者さんが退院後にも様々な後遺症に悩んでおり、その中の一つに呼吸器とは直接関連がなさそうな「疲労感」もあるということです。

     

    文献では「Long covid」と記されています。

    これは、新型コロナウイルス感染から回復したものの、感染の持続的な影響があるか、もしくは通常の症状が予想よりもはるかに長い間改善しない、もとに戻らないという状態を表すための用語のようです。

     

    ある感染症教授は、自らが罹患したコロナウイルスの症状を7週間にわたって詳しくレポートしています。

    この教授は入院こそしなかったのですが、数週間にわたる闘病を「恐ろしくて長い」と報告し、その症状が複数であること、7週間経過してもなお、回復していない機能があると述べています。

     

    この問題は、まだまだ研究されておらず、今後の課題となっています。とにかく、いまはウイルスの解明や病気の治療で手がいっぱいなのでしょう。退院後のケアまでサポートできない状態なのは十分理解できます。

     

    ローマからの報告では、退院した患者の90%は退院後2か月で少なくとも1つは何か症状が残っていると報告しました。

    症状が全くなかったのは12.6%。32%は、1つか2つの症状があり、55%の患者は3つ以上の症状がまだ残っているとしています。

    熱や急性疾患の兆候や症状を示した患者はいませんでしたが、訴えの多くは疲労感(53%)、呼吸困難(43%)、関節痛(27%)、胸痛(22%)でした。

     

    これは、基礎疾患を持っている人の話ではありません。

    アメリカでは、基礎疾患がない若年成人の間で、病気が長期にわたる発生する可能性があるとわかりました。

    成人を対象とした調査研究では、テストの2〜3週間後に35%が以前の健康な状態にまで回復をしていませんでした。

    基礎疾患のない18歳から34歳の患者のうち、20%は通常の健康状態にまで回復していなく、若年者でも新型コロナウイルスに罹患した場合には後遺症、もしくは以前の状態までの回復が難しいことがわかります。

    よく「コロナって風邪と同じなんでしょ?」という発言を耳にしますが、風邪は少なくとも4週間療養することで以前の状態に戻ります。

    ただ、新型コロナウイルス感染症は罹患した人の何割かに「疲労感」「咳」「呼吸困難」などの症状が続きます。

    まだ治療法が確立していないため、「休養する」「咳止めを処方する」などの対症療法的な処方しかありません。

    後遺症等に対する決定打がないのです。

     

    患者の5分の2が生活の質が悪化していると訴えています。

    中には、「買い物にいけない」「フルタイムで働けず、パートタイムになった」など、生活に変化を及ぼすほどの強い疲労感を体験している人もいます。

     

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    少しくらいなら家事は手を抜いても大丈夫です。

    まずは、身体を休めることを第一に考えてみませんか?

     

    日常の生活に支障をきたすほどの疲労感。

    多くの人は、1日2日疲れて動けなくても「1日休めば回復する」「休めば治る」と信じています。

    しかし、このコロナ後の疲労感は違います。

     

    多くの人が以前と生活が変ってしまった。

    しかも、これがいつまで続くのかわからないといった不安な気持ちを抱えています。

    また、抗体の存在がはっきりせず、「一度罹ったからもう罹らない」といった免疫にも期待できない状況です。

     

    イギリスの1000人を超える調査の結果では、新型コロナウイルスに感染し治癒した人の中から約10%が慢性疲労を発症する可能性があるとしています。

    ただ、慢性疲労症候群やウイルス疲労の診断がつくことはなく、症状としての疲労のようです。

    慢性疲労とは、6週間以上続く疲労感のことを指します。

     

    これら疲労感の原因はまだ不明ですが、体内の免疫反応が原因ではないかと言われています。

    新型コロナウイルスのみならず、他のウイルス感染症(感染性単核球症)の感染後にも疲労感はよく見られます。

    SARSウイルスに感染した人の25%にもウイルス後の疲労感が見られたと報告があります。

     

    他の研究からは、炎症を促進する体内のインターロイキン6とインターロイキン10の上昇がその後の慢性疲労発生を予測するとしています。

    インターロイキンは、体内で炎症を誘発する分子です。

     

    そして、このインターロイキンが新型コロナウイルス患者のサイトカインストームにも見られることがわかっており、これらの分子が慢性疲労に何等かの役割を果たしている可能性があります。

     

    イギリスでは、コロナウイルス感染症が治癒した人達向けのリハビリガイドラインを作成しました。

    それほど、多くの人が後遺症に悩んでいるということです。

     

    ガイドラインには、慢性疲労だけでなく、メンタルヘルスや神経・筋肉、もちろん肺や呼吸器、循環器に至るまで様々なメニューが組まれています。

     

    まだまだ、ワクチンも特効薬も開発されない新型コロナウイルスですが、退院した後も様々な悩みが付きまといそうです。

    一番いいのは、「かからないこと」です。

    手洗い、マスクなど予防対策を今後もしっかりしていきましょう。

     

    身体がきつく、家に籠っていると気持ちまで落ち込んできませんか?時には心が温まり、明るくなるような映画を観るといいかもしれません。

     

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    この中からお気に入りの映画を見つけてみてはいかがでしょうか。みなさんの辛さが少しでも解消されますように。

     

     

    参考

    BMJ Long term respiratory complications of covid-19(2020年8月3日発行)

    BMJ Covid-19: Impact of long term symptoms will be profound, warns BMA(2020年8月13日発行)

    BMJ Covid-19: What do we know about “long covid”?(2020年7月14日公開)

    Aftercare needs of inpatients recovering from COVID-19 Version 2 Publications approval reference: 001559 3 August 2020, Version 2

    NHS England and NHS Improvement coronavirus

    World Economic Forum Coronavirus: why can’t some people shake off the fatigue?

     

    監修者情報

    佐藤祐造 []

    名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

    内科医、医学博士。名古屋大学大学院医学研究科修了。専門は内科・糖尿病学・スポーツ医学など。日本糖尿病学会理事、日本臨床スポーツ医学会会長、日本肥満学会会長などを歴任。著書に『糖尿病教室』(新興医学出版)ほか。