薬剤師も実践! 自律神経のバランス調整に大事な5つのルールとは?

女性

「自律神経が乱れるとよくない」という話を聞いたことはありますか?

耳にしたことはあっても、自律神経について実はよく知らないという方はとても多いです。

 

今回は自律神経とは何か、そして自律神経のバランスを整えるために何をしたらよいかをご紹介します。

 

そもそも自律神経とは?

 

ハート

 

自律神経とは、内臓の働きや体温など、生きるためのからだの仕組みをコントロールしている神経のことです。

心とからだを活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2種類があります。

「自律神経のバランスが乱れている」というのは、交感神経と副交感神経のどちらかが過剰に働いている状態です。

 

自律神経の乱れが引き起こす不調

 

自律神経のバランスが乱れると、以下のような不調が起こります。

 

・吐き気

・汗が多く出る

・動悸や不整脈

・めまい

・胃の痛み、胸焼け

・便秘や下痢

・不眠

 

当てはまる項目が多い方は、何らかの原因で自律神経のバランスが乱れているかもしれません。

 

自律神経が乱れてしまう原因

 

それでは、どういった原因で自律神経のバランスが乱れてしまうのでしょうか。

代表的な原因をいくつかあげます。

 

<精神的なストレス>

・不安

・プレッシャー

 

<身体的なストレス>

・睡眠不足

・過労

・生活リズムの乱れ

・音、光、温度などの過度の刺激

・怪我などによるからだの痛み

 

自律神経のバランスは、ちょっとしたことでも崩れやすいもの。

思い当たる原因があれば、できるだけ取り除いていきましょう。

 

 

自律神経を整える方法

 

1日中の各時間帯

 

自律神経のバランスを整えるためには、どのようなことを実践するとよいのでしょうか。

具体例を5つご紹介します。

 

生活リズムを整える

 

まずは、生活リズムを整えましょう。

日中はからだを活発にさせる交感神経、夜間はからだを休ませる副交感神経を働かせる必要があります。

 

昼まで寝たり、夜更かしをしたりすると、からだが自律神経の切り替えをうまくできなくなります。

 

朝日を浴びる

 

朝日を浴びると、からだが「朝だ」と認識し、交感神経をスムーズに働かせられるようになります。

寝ている間は副交感神経が働いているので、朝日が切り替えスイッチの役割を果たすのです。

 

また、朝日を浴びると「セロトニン」という脳内物質が作られます。

セロトニンは、夜になると自然な睡眠を促す物質である「メラトニン」に変化し、生活リズムを整えるのに役立ちます。

なかなか眠れずに困っている方は、朝日を浴びるよう習慣づけてみませんか。

 

軽い運動をする

 

軽い運動も、自律神経のバランスを整えるために有効です。

 

運動中は交感神経が強く働きますが、運動後は入れ替わるようにして副交感神経が働きます。

運動で自律神経を切り替えるタイミングを作ることによって、寝るときや起きたときの切り替えもうまくいくようになるでしょう。

 

湯船につかる

 

寝る前は湯船につかるのも効果的です。

からだをリラックスさせる副交感神経を働かせ、不安や緊張を和らげたり、よく眠れるようにしたりする効果が期待されます。

 

ただし、お湯の温度は40℃程度にしましょう。

42℃以上の熱いお湯に入浴すると交感神経が興奮し、かえって眠りにくくなってしまいます。

 

寝る直前のスマホ・PCは控える

 

寝る直前は、スマホやPCの使用を控え、目を休ませましょう。

スマホやPCからは、ブルーライトという光が出ています。

 

ブルーライトが目から入ると、からだが「昼だ」と勘違いしてしまうことがわかっています。

その結果、夜に作られるはずのメラトニンが作られなくなり、生活リズムが崩れてしまうのです。

 

 

自律神経を整えるには漢方薬の活用もおすすめ

 

漢方薬

 

漢方薬は、心とからだのバランスを整えることで、自律神経の乱れによるさまざまな不調に働きかけます。

 

自律神経の乱れに対しては、神経の緊張や興奮を鎮めて心身をリラックスさせたり、血流を改善させたり、胃腸の動きを整える働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。

 

また、血流が改善されると全身に栄養がとどき、ストレスに負けない疲れにくいからだを手に入れられます。

 

自律神経のバランスの乱れによる症状がなかなか改善しない方や、根本からからだを整えたい方には、漢方薬もおすすめです。

 

<自律神経のバランスを整えるのにおすすめの漢方薬>

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):不安や緊張が強い方に

不安や緊張によって気分が落ち込む、食欲がない、喉がしめつけられるように感じるなどの症状が出ている方におすすめです。

 

・加味逍遙散(かみしょうようさん):更年期の方に

更年期で、のぼせや火照りがある方、イライラが抑えられない方に向いています。

「血」を補う作用があるので、貧血症状のある方や疲れやすい方におすすめです。

 

漢方薬を選ぶときには、自分の体質・症状に合っていることが重要です。

からだに合わない漢方薬を使っていると、効果を感じられないばかりか副作用を生じることもあります。

 

自分に合った漢方薬を選ぶために、専門家のアドバイスを受けてみませんか?

漢方に詳しい薬剤師がAIの技術を用いて、オンラインで漢方薬を選んでくれる「あんしん漢方」などのサービスはいかがでしょうか。

 

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漢方薬で自律神経のバランスを整え快適な毎日を過ごそう

 

今回は、自律神経のバランスが乱れる原因やその症状、改善方法を解説するとともに、改善をサポートする漢方薬のご紹介をしました。

 

自律神経のバランスは、疲れやストレス、季節の変わり目などに崩れやすいです。

不快な症状を放置せず、生活習慣の見直しをしてみましょう。

 

また、からだに合った漢方薬を使い、症状の改善に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

<この記事を書いた人>

 

ライター

 

薬剤師 中山 歩実

大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。

なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。

さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。

がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。

「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

 

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