プロテインと漢方薬、併用して大丈夫?お悩み解決アンサー【薬剤師監修】

プロテイン

最近、注目を集めているプロテイン。

「プロテイン=筋肉増強」

のようなイメージしかない方も多いかもしれませんが、

タンパク質を摂るのに最適で、

実はダイエット効果なども期待できるため

注目を集めています。

 

気になるプロテインの効能をはじめ、

摂取するメリット、そして常用している方も多い

漢方薬との飲み合わせについても解説します。

 

プロテインの効能

 

プロテイン2

 

一般的にプロテインというと

タンパク質が主成分のサプリメントを指す言葉ですが、

正確にはプロテインは

「タンパク質そのもの」を指す言葉です。

 

タンパク質は

炭水化物、脂質と合わせて「3大栄養素」といわれ、

からだを動かすために必要なエネルギーです。

 

そして、プロテインには

大きく分けて以下の3種類があります。(※1)

 

  • ホエイプロテイン
  •  カゼインプロテイン
  •  ソイプロテイン

 

ホエイプロテインとカゼインプロテインは

牛乳由来、

ソイプロテインは

大豆由来のプロテインという特徴があります。

 

プロテインには

さまざまな効能とメリットがあります。

とくにヘルスライフ世代にとって

魅力的な3つの効能について見ていきましょう。

 

筋肉の増加によるダイエット効果

 

筋力トレーニングは、

筋肉に負荷をかけ、筋線維を損傷させます。

その後の修復の際に、

以前よりも強い筋肉の状態になる「超回復」により、

強い筋肉を作ることができます。

そして、運動後にすぐ

プロテインのタンパク質を摂取すれば、

より効率的に筋肉形成できます。

 

また、筋肉量が増えることによって

基礎代謝も上がるので、

消費カロリーが増えてダイエット効果も期待できます。

 

筋肉増加によるダイエットを考えるなら、

筋肉の栄養補給や筋繊維の回復を助ける

ホエイプロテインやカゼインプロテインが

おすすめです。

ホエイプロテインは吸収速度が速く、

カゼインプロテインは吸収速度が遅めで、

相性がよく組み合わせやすいのが特徴です。
(※1)(※2)

 

骨の増強

 

プロテインは骨を丈夫にすることで知られています。

タンパク質はコラーゲンとして

骨を構成するだけでなく、

骨形成の調節ホルモンとも密接な関わりがあります。

カルシウムやマグネシウムと同様に、

骨を構成するためには欠かせない栄養素です。

 

タンパク質の摂取が少ないと

骨折のリスクが増加するという研究もあるので、

積極的にとり入れましょう。(※3)

 

免疫機能のサポート

 

プロテインの主成分であるタンパク質は、

筋肉や骨だけではなく、

免疫機能においても非常に重要です。

 

病原体などの外敵を排除する抗体は、

タンパク質でできています。

また、免疫細胞の「キラーT細胞」は

タンパク質で活性化する特徴があるため、

タンパク質の摂取は

免疫力そのものを支える原動力です。(※4)

 

漢方薬との相性

 

漢方薬

 

漢方薬は今の症状を改善するだけでなく、

体質の改善や健康の維持を得意とします。

「基礎代謝を上げる」
「骨を丈夫にする」
「免疫機能を改善する」

といったはたらきに

つながることが期待できる漢方薬もあり、

プロテインと相性のよいものなら

併用して不調の改善を目指せます。

 

プロテインと相性のよい

おすすめの漢方薬を3つご紹介します。

 

 

<プロテインとの併用におすすめの漢方薬>

 

大柴胡湯(だいさいことう)

ストレスによる自律神経の乱れを整えて、

脂質の代謝を上げ、脂肪燃焼を期待できる漢方薬です。

ストレス太りの方や、

便秘が気になる方に適しています。

 

八味地黄丸(はちみじおうがん)

加齢による下半身の衰えや、

骨粗しょう症に処方されることがある漢方薬です。

泌尿器、生殖器系の「腎(じん)」に

活力を与えてくれます。

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

エネルギーの「気(き)」を補い、

倦怠感、疲労感などが目立つ方に向いています。

免疫力の低下が気になる方にもおすすめです。

 

プロテインと漢方薬を同時に摂取する際の対処法

 

漢方薬

 

一般的にいわれるプロテインは

タンパク質を主成分とした

サプリメント、栄養補助食品などであり、

医薬品とは異なります。

 

基本的にはプロテインと医薬品(漢方薬含む)には

相互作用がなく、一緒に服用しても問題ない

と考えられています。

しかし、過剰摂取などで高タンパク食に偏ると、

薬の吸収や代謝に影響を及ぼす可能性があります。(※5)

 

もし、持病があり使用している薬がある場合や、

不安な点がある場合は、

飲む前に医師や薬剤師などの

専門家に相談しましょう。

 

漢方薬を服用する際は、

スマホで気軽に専門家に相談できる

「あんしん漢方」のような、

オンライン個別相談も検討してみましょう。

あんしん漢方は、

人それぞれの体質に合わせて

漢方のプロが適切な漢方を見極め、

自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。

 

相談から購入まですべてスマホで完結できるので、

対面では話しづらいことも気軽に相談できます。

お手頃価格で不調を改善したい方にもおすすめです。

 

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賢くプロテインを使いこなそう!

 

プロテインの主な成分はタンパク質で、

ダイエット、骨の増強、免疫機能の向上など

さまざまな効果が期待できます。

体質や不調を改善できる漢方薬と併せて、

賢く使いこなしましょう。

 

 

【参考】

(※1)「プロテインは健康維持にも有効!摂取に効果的なタイミングや注意点を解説」ニッポンハム ミライヘルスLab

(※2)「プロテインのおすすめ活用シーンについて解説!」【森永製菓】プロテイン公式サイト

(※3)「【Dr.Protein】プロテインを飲むと骨折をしなくなる?」【公式】Dr.Training Plus(ドクタートレーニングプラス)

(※4)「プロテインで免疫力は高まる?タンパク質や筋肉と免疫の関係とは」やさしいLPS

(※5)「薬と食べ物の飲み合わせ」DRP

 

 

<この記事を書いた人>

ライター

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)

神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

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