今回は、「もっと早く知っていたら!」という情報や読み終わったら「なんだか健康になりたくなる」そんな情報をお伝えしていく保健師だよりです。
正しい塗り方ガイド
病院・薬局でもらった塗り薬、市販の塗り薬をみなさんはどうやって塗っていますか?
薬は正しく塗ることが早い治癒への近道です。
特に、塗り薬には、種類や症状によって応じた塗り方があります。
塗り薬の塗り方
塗り薬は塗り方によって効果が変わってきます。
塗り方については医師や薬剤師の指示を守ってください。
ここでは塗り薬の基本的な塗り方について説明します。
①やさしく延ばすように塗る薬(一般的な塗り方です)
アトピー性皮膚炎などでは、すり込むとかゆみが起こることがあるので、すり込まないようにしましょう。
なでるように延ばします。子供に塗る場合には小指で塗るとやさしく塗れます。
②すり込んで塗る薬
筋肉痛の薬はすり込んで塗りましょう。マッサージ効果も得られます。
③狭い範囲に塗る場合
指先に塗り薬をとってから塗りましょう。患部からはみださないようにしましょう。
④広い範囲に塗る場合
保湿剤や筋肉痛の薬などは塗りたいところに直接薬をつけて、手のひらで延ばしましょう。
まず直接薬を点々とつけ、手のひらで延ばしていきます。
塗る量について
大人の両手のひらに塗るのに最適な量は約0.5gです。これを目安に塗る量を決めましょう。
チューブから0.5gを絞り出す目安をご紹介します。
チューブの口径は製品によって多少異なることがありますが、おおよその目安は次のとおり。
①5gチューブの場合
人差し指の第1関節までの長さ×2
②10gチューブの場合
人差し指の第1関節までの長さ×1.5
③25gチューブの場合
人差し指の第1関節までの長さ×1
特に冬は注意
冬は塗り薬が硬くなるので、手の甲に薬をのせ、温めて柔らかくしてから塗るようにしましょう。
①手の甲に薬をのせます。
②もう片方の手を上からかぶせて温めます。
③温まった塗り薬を広げていきます。
塗り薬の保存の仕方
塗り薬には冷蔵庫に保存しなければならないものもあります。確認してください。
チューブには使用期限が記載されています。使用期限が過ぎたものは使わないようにしてください。(使用期限は開封前のものです)
使用上の注意
自己判断で止めないようにしましょう。
水虫の場合、症状がなくなっても2~3ヵ月塗る必要があります。
医師に確認してください。
細菌による感染を防ぐために、塗るところや手を洗ってから塗るようにしましょう。
塗った後は別の場所に薬がつかないように手をよく洗いましょう。
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出典
岩城製薬株式会社 正しく塗ってきちんと治療!!塗り薬の正しい塗り方
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長