太ってきたなと思ったら気をつけたい心臓病の兆候【専門家監修】

体重計

 

「最近、おなかのお肉が気になる」
「体重計に乗るのが怖い」

と思ったことはありませんか?

 

肥満はさまざまな病気の原因になりますが、

とくに気をつけておきたいのが「心臓病」です。

 

今回は、心臓病の基礎知識や、心臓病の兆候、

肥満の予防や対策方法も含めて解説します。

 

肥満になると心臓病のリスクが上がる

 

心臓病

 

心臓病とは、心臓の機能などに

異常が生じて起こる病気の総称です。

 

心筋梗塞や狭心症、大動脈解離なども

心臓病に含まれます。

 

心臓病は日本人の死因の第2位で(※1)(※2)

それだけ重大な病気であり、直接

命に関わることも多い病気です。

 

肥満になると、血液循環量が増えたり、

心筋(心臓の筋肉)の柔軟性が低下したり、

心筋の酸素必要量が増加しエネルギー不足になり、

心不全の原因になります。

 

また、肥満は心臓の冠動脈の血管が

狭くなったり詰まったりする

虚血性心疾患の危険因子にもなり、

BMIが25以上、女性の場合

ウエストが90センチ以上の肥満だと、

リスクが増加します(※3)

 

心臓病が疑われる兆候

 

心臓病

 

少しからだを動かしただけで

息苦しさや息切れを感じる場合は、

心不全の疑いがあります。

 

心臓のポンプ機能の低下によって

心臓から全身に送り出す血液量が減り、

心臓のポンプ機能の低下を

心臓の拡大や心拍数の増加などで

補おうとするために起こります(※4)

 

そのほかにも、動悸やめまいがある場合は不整脈、

激しい胸痛と背部痛がある場合は大動脈解離、

脂汗が出るほどの胸の痛みや圧迫感がある場合は

心筋梗塞の疑いがあります(※5)

 

心臓病は命に関わる重大な病気なので、

異常を感じた場合はなるべく早く

医療機関で診察を受けてください。

 

太ってきたなと思ったら試したいこと3選

 

運動

 

ここからは、普段の生活で行える

肥満の予防や対策について3つご紹介します。

 

食生活の見直し

 

過剰摂取しがちな脂質、糖質を抑え、

ビタミン、ミネラルなどをしっかり摂り、

バランスのよい食事を心がけることが大事です。

 

野菜、きのこ、豆類などの副菜は

1日5つを目安に摂取しましょう(※6)

 

また、ゆっくりと食事をとることも大事です。

食事を開始してから満腹中枢が刺激され

満腹感を得るまでは15~20分ほどかかるので、

食事の時間をかけることで、食べ過ぎを防止できます。

 

運動

 

肥満予防・解消のためには、運動は欠かせません。

食事制限だけで痩せようとすると筋肉量が不足し、

身体能力が低下する「サルコペニア」(※7)

発症するリスクを高めてしまいます。

 

とくに、脂肪を燃焼させる有酸素運動を

意識的に行いましょう。

ウォーキング、ジョギングのほか、

水泳、ヨガ、エアロバイクなども有酸素運動です。

 

まずは1日30分、週3回以上を目標に行いましょう(※8)

 

アルコールを控える

 

完全に禁酒する必要はありませんが、

なるべくアルコールを控え、

適切な量に抑えることが大事です。

 

とくに、お酒のおつまみには

脂っこいもの、味の濃いものなど、

高カロリー、高糖質のものが多く、

太る原因になります。

 

おつまみを食べるなら、

枝豆、サラダ、冷ややっこ、刺身など、

ヘルシーで低カロリーなものを選びましょう。

 

体重コントロールには漢方薬を試してみて

 

漢方薬

 

体重のコントロールには漢方薬もおすすめです。

漢方薬には、直接痩せるような

ダイエット薬はありませんが、

太りにくく痩せやすい体質へ、根本からの

改善がめざせます。

 

また、漢方薬は植物や鉱物などの

自然由来の生薬で構成されていて、

一般的に西洋薬よりも副作用リスクが

低いといわれています。

 

漢方薬で体重のコントロールをめざす場合、

「血流をよくして基礎代謝をアップする」

「水分の循環をよくして水太りを改善する」

「余分な脂肪の吸収を抑え、脂肪の燃焼を促す」

といった漢方薬を選びましょう。

 

 

<体重のコントロールにおすすめの漢方薬>

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

からだの余分な熱をとり除き、

脂質代謝を上げ、ためこんでいる

脂肪の燃焼を促すことで肥満を改善します。

 

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

水分代謝を促して余分な水分を排出し、

水太りにはたらきかけます。

 

大柴胡湯(だいさいことう)

自律神経を整え、からだのエネルギーの

巡りを整えることでストレスや

イライラなどにはたらきかけるため、

過食が気になる人の肥満にもおすすめです。

 

 

スマホで気軽に専門家に相談できる

「あんしん漢方」のような、

オンライン個別相談も話題です。

 

あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、

漢方のプロが効く漢方を見極めて

自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

 

スマホで完結できるので、

対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。

お手頃価格で不調を改善したい方は、

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肥満は万病のもと

 

肥満は心臓病のリスクを高め、

命に関わるような重大な病気に

かかる可能性が上がります。

 

とくに、40代以降は基礎代謝量も低下し、

若い頃よりも太りやすくなるので、

食生活改善や運動不足解消などを行い、

体重をコントロールしていきましょう。

 

【参考】

(※1)厚生労働省「死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合」
(※2)厚生労働省「平成17年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」
(※3)厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」
(※4)(※5)岩手医科大学附属病院 脳・心センター「心臓病の症状、原因、予防、治療について」
(※6)農林水産省「肥満が気になる方へ」
(※7)厚生労働省 e-ヘルスネット「サルコぺニア」
(※8)大正製薬製品情報サイト「肥満は生活習慣病のリスク大!肥満解消の正しいダイエットを伝授」

 

<この記事の監修者>

ライター

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

 

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

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