毎日ニュースで「本日の感染者数は・・・・」とアナウンサーが話始めると少し前までは、
「今日はどれくらいだろう?」と恐恐としたものですが、
最近は多くなる一方の感染者数に「また多くなったな」ぐらいにしか感じなくなった人も多いのではないでしょうか?
合せて、各医療関係者の努力のおかげで検査数もめきめきと増加し、毎日万単位の検査が行われています。
実は、夏風邪とコロナの違いははっきりしなく、
PCR検査等でしっかりと調べなければコロナウイルス感染は判別できないところがコロナウイルス感染症をややこしくしています。
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
新型コロナウイルスの主な診断基準の一つに喉の痛みがあります。
実際には、コロナウイルスに罹患した人の多くは違和感、不快感といった表現で喉の症状を訴えています。
喉の痛みは、患者の約12%に見られます。
コロナウイルス感染症における喉の痛みは、多くの海外文献も調べてみましたが、「Sore throat」という一般的なのどの痛みの表現であり、ひどい喉の痛みや物が通らないような喉の痛みではないようです。
特に注意したいのは、コロナウイルス感染症における喉の痛みは発症初期の段階でみられ、多くは「乾いた咳」と同時に発症しています。
咳は患者の約57%に見られる症状です。
喉の違和感・ひりひりとした痛みと乾いた咳はコロナウイルス感染症発見の手がかりかもしれません。
特に夏は、「喉の痛み」を伴う夏風邪が多いこともあり、「夏風邪かな?コロナかな?」と迷う場合もあるでしょう。
のどの痛みは、のどの粘膜が「炎症」を起こしている状態から来ているものです。
季節が変化する時期には、気温や気圧の変化で自律神経のバランスが乱れがちになることで、体の免疫力が低下したり、体調も崩しがちになります。
体が弱っているときには、外部から細菌やウイルスが侵入しやすくなります。
この侵入してきたウイルスと戦うために、防御反応としてのどが「炎症」を起こすことで、のどの痛みが発症するのです。
他にも、
・クーラーの効きすぎによる喉の乾燥
・ホコリ、タバコ、香辛料、アルコールなどの刺激による喉への負担
・口呼吸による汚染物を含んだ空気取込による喉の乾燥や感染
・カラオケ等による喉の使いすぎ
などがあげられます。
このように喉の痛みは様々な要因で発生します。
喉の痛みによって食事や発声でつらい思いをした方もいるのではないでしょうか?
今回は、そんな喉の痛みに良く効く喉薬や喉スプレーをご紹介します。
容量 | 36錠 |
薬のタイプ | 内服/第3類医薬品 |
【特徴】
・喉の炎症を抑えるトラネキサム酸が配合されています
・トラネキサム酸とカンゾウ乾燥エキスの2つの成分で口内と喉の炎症を抑えます
・7歳のお子様から服用が可能です
・眠くなる成分が入っていないので、仕事前や運転前に服用できます
錠剤が小さく、コーティングされていて、苦みを感じずに飲み込むことが出来ました。
先述の様々な場面で発生するのどの痛みや口内炎にも効果を発揮する為、SNSで「喉の痛みや腫れに良く効く」と話題になっているのも納得です。
容量 | 15mL |
薬のタイプ | 内服/第3類医薬品 |
【特徴】
・殺菌力の強い要素が有効成分として配合されています
・長いノズルタイプで喉の奥の患部に吹きかけることが出来ます
・抗炎症成分のアズレンスルホン酸ナトリウムで炎症組織に働いて、治りを早めます
・2歳以上から使うことが出来ます
以前、大阪府の吉村知事の会見で話題となったスプレータイプの「のどぬーる」です。
ノズルが長いので、普通のスプレーでは届かない喉奥の患部に直接吹きかけることが出来ます。
即効性がありますが、使いすぎに注意しましょう。
1日5~6回までがおススメです。
なお、「のどぬーる」はソフトカプセルタイプもあります。
容量 | 18カプセル |
薬のタイプ | 内服/指定第2類医薬品 |
ソフトカプセルで飲みやすく、こちらもスプレータイプ同様、即効性があります。
また、水酸化アルミニウムゲルが配合されており、胃粘膜への負担を軽減してくれます。
容量 | 9包 |
薬のタイプ | 内服/第3類医薬品 |
【特徴】
・トラネキサム酸とカンゾウエキスの2つの抗炎症成分が、扁桃腺の腫れを鎮めます
・水なしでも飲めて、患部に気持ちいい冷感がとどきます
・顆粒タイプで、水なしで飲むことが出来ます
・持ち運びやすい個包装タイプです
口が大きく描かれているパッケージが特徴的です。
錠剤タイプの場合は、水やぬるま湯で流し込む必要がありますが、こちらは顆粒タイプなので、水で流し込むことなく服用することが出来ます。
眠くなる成分も入っていないので安心です。
ウイルスの種類によって症状が違うことも覚えておきましょう。
新型コロナウイルスは、多種多様な症状が出現することが特徴とも言えますが、インフルエンザが全身症状であるのに対して、ライノウイルスやコロナウイルスは鼻水、鼻づまりをともなう「鼻かぜ」。
一方、アデノウイルスはのどの痛みや腫れが特徴で、夏かぜの代表として知られています。
アデノウイルスは「プール熱」として知られており、子供が発熱とともに喉の症状を訴える夏かぜを起こします。
夏風邪による喉の痛みは、気温が高く、湿度が多い5月から8月にかけてよく見られますが、エアコンや扇風機によって鼻やのどの粘膜が乾燥していることも夏かぜをひきやすくする原因の一つ。
さらに夏は大量の発汗によって体内の水分が奪われがちな上、夏バテによる食欲不振や寝不足、温度差による自律神経のアンバランスなどが重なり、抵抗力が低下して秋口まで症状が長引く人もいるようです。
また、最近では、まだ詳細がよくわからない「コロナウイルス感染症の後遺症」がよく話題になっています。
そんな意味でも、コロナウイルス感染症には注意したいですね。
夏こそ、体力づくり、免疫づくりが大切な時期。
手洗い、うがいなど除菌・殺菌効果が期待される予防方法を駆使して、新型コロナウイルスだけでなく、他の病気にも注意して今年の夏を乗り切りましょう。
ドクターがすすめる日々の健康管理法。
出典