旬の食材「ブロッコリー」 栄養豊富な緑黄色野菜

ブロッコリー

 

ブロッコリーは、アメリカのデザイナーズフーズ(がん抑制作用があるとされる植物性食品)に取り上げられたアブラナ科の食品です。

その高い栄養価と効果が証明されつつあり、今、注目されている食品のひとつです。

 

 

ブロッコリーとは

 

ブロッコリーは、地中海沿岸が原産で、栄養豊富な緑黄色野菜です。

もとは、キャベツと同様、ケールという野菜から分かれたものです。カリフラワーとともに明治の初期に入ってきましたが、最近では健康志向の高まりなどによりポピュラーな野菜の一つとなっています。

最近ではアメリカからの輸入が大半を占め、国産は、北海道、埼玉、愛知などが産地となっています。

変わった形をしていますが、私たちが食べているのは、花の蕾の部分です。

 

 

ブロッコリーの栄養

 

ブロッコリー

 

①注目の抗酸化成分ルテインを含んでいます。

ブロッコリーの抗酸化作用は、βカロテンやルテイン、グルタチオンによるものです。

ルテインは、緑黄色野菜に豊富に含まれるカロテノイドの一種です。

これらは、活性酸素の酸化作用を抑制し、細胞機能障害も予防します。

ブロッコリースプラウトは同等以上の効果があります。

 

②ピーマン以上のビタミンC

ビタミンCの含有量がピーマン、レモンを上回ります。

しかし、ブロッコリーのビタミンCは、水に溶けやすいため、加熱は短時間で。

茹でるときに塩を少し加えるとビタミンCの喪失を最低限に抑えられます。

 

③抗がん作用に加えて糖尿病予防にも

ブロッコリーに多く含まれるβカロテンやルテイン、グルタチオンには抗がん作用があります。

また、体内のインスリン分泌を促進し、糖尿病予防にも有効とされるクロムが含まれます。

 

 

 

ブロッコリーの選び方

 

ブロッコリー

 

花の蕾部分が小さくしまっていて、こんもりと盛り上がり、密集しているもの、緑の濃いものが新鮮なブロッコリーです。

黄色くなっているものは鮮度が落ちている目印です。

また、茎の切り口がみずみずしく、“す”(※)の入っていないものを選びましょう。

(※)“す”とは、ブロッコリーの茎を切った時に空洞がある状態をいい、急激な生長に養分供給が追いつかないことによって引き起される現象です。

 

 

上手な保存方法

 

 

常温で放置しておくと、花が開いてしまうので、できるだけ早く茹でて食べるのがよいでしょう。

すぐに茹でられない場合は、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てた状態で保存すると良いと言われています。

また、一度に食べきれない場合は、小房に分けて硬めに茹で、冷めてから冷凍すると良いでしょう。

茎の部分もおいしいので、薄く棒状に切って冷凍すれば、炒め物などにさっと使えて便利です。

花の蕾の部分は、長く置いておくと黄色くなります。

黄色いものも食べられますが、緑のほうがおいしく食べられます。

マヨネーズとよく合いますので、いろいろな具とあえるとごちそう風になります。

また、しょうゆで和えるのもおすすめです。

 

シチュー

 

最近では、サラダだけでなく、カレーのトッピングや鍋に入れることも多いブロッコリー。

上手に利用してブロッコリーの抗酸化作用を取り入れましょう。

 

 

出典

農林水産省 ブロッコリーについて

北陸農政局 今月の園芸特産作物 10月ブロッコリー

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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