今回のご紹介は、宝石のような輝きと美しさを持つ「ブドウ」のお話です。
季節ごとに旬を迎える食材を「栄養」「選びかた」「おいしい召し上がり方」などを中心に紹介します。
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
ブドウの種類
ブドウは皮の色で栄養素の違いがわかります。
ブドウの皮の色は、大きく分けて黒・赤・緑色の3種類になります。
黒は巨峰やピオーネ、赤は甲斐路や安芸クイーン、緑はマスカットやロザリオ・ビアンコが有名です。
果実が未熟なうちはどれも緑色の皮ですが、成長の過程で黒や赤の色素が作られていきます。
緑のブドウには、黒や赤のブドウに含まれる色素がありません。
ブドウの栄養
ポリフェノールには色々な種類があります。
黒や赤の皮にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。
アントシアニンには、眼精疲労や活性酸素を除去する効果があります。
また、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液を綺麗にする働きがあることから、動脈硬化やがん予防にも期待ができます。
さらに、デラウェアなどの赤色のブドウには、発がん抑制作用を持つといわれる「レスベラトロール」というポリフェノールも含まれています。
これらの栄養素を身体の中で十分に活かすためには、皮ごと食べるのが一番です。
しかし、この皮が苦手だという方は冷凍してシャーベットにしてみてください。
おいしいブドウの選びかた
粒が揃っていて、皮にハリがあり、軸の太いもので粒がポロポロ落ちないものが新鮮。
ぶどうの粒の表面にはブルームという白い粉ついていますが、
これは病気や乾燥から守るために実から出たものなので、粉がきれいについているものを選びましょう。
ぶどうは茎(上)の方が甘いので、下の方から順に食べると最後までおいしく食べることができます。
おいしい召し上がり方
ワインは1,2杯が適量です。
ブドウに含まれる果糖は吸収されやすいため肉体疲労時、病中、病後には、ジュースでの摂取をお勧めします。
また、干しブドウにすると、鉄分が豊富になり貧血に効果的ですが、糖分も多いので食べすぎには注意しましょう。
また、ブドウを原料とする赤ワインには、ポリフェノールが含まれますが適量はグラス1~2杯です。
飲みすぎに注意しましょう。
参考
マイナビ農業
あたらしい栄養学 高橋書店
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