夏は、スイカやメロンなど糖度の高い果物がたくさん出回ります。
冷たくして食べると夏バテの体にしみこむように元気がでるので、つい食べすぎてしまいますね。
さらに、体を冷やしてくれるという利点があるものの、どれくらい食べたらよいのか皆さんご存知ですか?
今回は、『簡単!手ばかり栄養法その② 果物の量』をご紹介します。
果物についてのマメ知識
果物は野菜にはない栄養がありますが、最近の果物は糖度が高いため、適切な量を摂取するのが大切です。
果物は、出来るだけ毎日摂取したい食品です。
食物繊維やカリウム、ビタミンCなどを豊富に含み、最近では、その抗酸化作用にも注目が集まっています。
種類も年々、増加しており、野菜とは違った栄養素を楽しむことができる生食可能食材です。
ただし糖分が高いため、朝食摂取が推奨されています。
一方で最近の果物は糖度が高く、中性脂肪や血糖値が上昇する原因となります。
適切な量を摂取することが効果を挙げるコツです。
どれだけ食べたらよいでしょう
『手ばかり栄養法』では「果物は、ほどほどに食べる」と説明されています。
具体的には、下の図のように、両手で人差し指と親指同士をくっつけて「輪」を作ります。
その輪に入る量が一日分です。
りんご、なし、柿、桃などは1/2、みかんは二個程度になります。
果物摂取の工夫を
最近は、コンビニでもスムージーが買えるようになりました。
ドライフルーツやスムージーでも、果物の栄養を摂取できます。
健康日本21では、一日に100g以上の果物摂取を推奨しています。
しかし平成29(2017)年の国民健康・栄養調査では、30代男性の果物摂取量が43.6gと最も少ない状況でした。
一方70代では、男性も女性も150gオーバーと少し食べすぎとも感じられる結果でした。
果物は生食だけでなく、ドライフルーツ、冷凍フルーツも推奨されています。
特に最近若い女性が好む「スムージー」や「コールドジュース」などは、一度に大量の果物を摂取することができます。
コンビエンスストアなどで手軽に入手出来るので、代替品としてオススメします。
ドライフルーツは、貧血に効果のあるビタミンDがたっぷりと含まれるため、貧血対策としも優秀な食材です。
特にプルーンは効果があることが知られているので、貧血の方は一度試してみてはいかがでしょうか。
体は食べたものからできている
筋肉や血液は摂取した食事から作られます。
特に血液などは、検査結果をみれば「何をどれくらい食べているか」を推測できます。
果物摂取が多い方は、血糖値、血清中性脂肪値に影響がでやすいので摂り過ぎに注意しましょう。
果物の食べすぎは、血糖値や中性脂肪に影響が出やすいので注意しましょう。
アプリ「ヘルス×ライフ」では、血液検査の結果も管理できますよ。
出典
いわさきグループ「栄養指導フードモデル総合サイト」 手ばかり栄養法 指導者用解説書
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
日々の生活をヘルスライフで見直そう。
今日の歩数は、明日の筋肉に変わるかもしれない。