オーラルフレイルを予防したい人必見!知っておくべき「歯周病」

歯

 

歯周病は、お口のトラブルの中でも代表的な病気ですが、

原因や症状がよくわからない方も多いかもしれません。

 

初期の段階では気づきにくく、

放置しておくと歯を失う原因になる病気です。

 

歯周病の原因や症状を理解して、

取り返しがつかない状態になる前に対策しましょう。

 

本記事では、歯周病のメカニズムや

予防法について解説します。

 

「歯周病」とは

 

歯の痛み

 

それでは、歯周病のメカニズムや症状について解説します。

 

歯周病のメカニズム

 

歯周病とは、歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)に

増えた細菌がきっかけで起こる病気です。

 

歯ぐきに炎症をひき起こすだけでなく、

進行すると歯を支えている骨を溶かしていきます。

 

口腔内には数百種類の細菌が生息しており、

これらの細菌は、ブラッシングが不充分だったり

砂糖を過剰に摂取したりすると、

食べかすの中で増殖して歯垢(プラーク)を作り出し、

歯の表面にくっつきます。

 

この歯垢1mgの中には

約10億個の細菌が生息しているとされ、

むし歯や歯周病をひき起こすキッカケになるのです。(※1)

 

歯垢を取り除かないでいると硬くなり、

歯石という物質に変化し、歯の表面に付着。

さらに、唾液中のミネラルと合わさり

歯石という物質に変化します。

 

この歯石自体には害がないとされますが、

歯石の表面がざらざらして

新たな細菌がくっつきやすくなるため

歯周病を進行させる要因になるのです。(※2)

 

歯周病の症状

 

歯周病の初期症状には以下のようなものがあります。

 

● 歯ぐきが赤く腫れている
● 歯ぐきからの出血
● 口臭の悪化

 

さらに症状が進行すると

膿がでたり歯がぐらついたりするようになり、

最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。

 

歯周病予防におすすめメソッド4選

 

口腔ケア

 

歯周病予防のために大切なメソッド4つを紹介します。

 

生活習慣の見直し

 

規則正しい生活習慣は、

歯周病を発症させないためにとても大切です。

 

【食事】

偏った食事は免疫力を低下させます。

たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、

ミネラルをバランスよく摂りましょう。

 

また、食事はよく噛んで食べることも大切です。

よく噛むことで唾液が多く分泌され、

口腔内の細菌の増殖を抑制し、

食後に酸性化した口腔内を中性に戻し、

歯の再石灰化を促進してくれます。(※3)

 

【喫煙】

喫煙は歯周病のリスク因子です。

お口の中の細菌のバランスに影響を及ぼしたり、

歯周組織に直接影響を与えたり、

からだを守る免疫機能に影響を与えたりするといわれます。(※4)

 

【睡眠】

睡眠は、日中の活動で傷ついた組織を

回復させるための時間です。

 

睡眠不足は免疫系の機能を低下させ、

口腔内の細菌の活動を促進するリスクが高まります。

 

適切なホームケア

 

歯と歯の間の清掃には、歯ブラシだけでは不十分です。

 

歯周病は歯と歯の間から進行することが多いため、

歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを

活用するといいでしょう。

 

隙間の小さい歯間部清掃にはデンタルフロス、

隙間のある歯間部清掃には歯間ブラシが有効です。

 

適切な歯周病治療

 

見えるところの歯石をおとすクリーニングを

定期的に受けている人は昔に比べ増えています。

 

しかしながら、歯と歯ぐきの間の溝に

こびりついた歯石を細かくおとす

処置(SRP)まで受けている人は

意外に少ないのが現状です。

 

歯周病を進行させないためにも

適切な歯周病治療を受けることをおすすめします。

 

メインテナンス

 

適切な歯周病治療を受けられて

お口の中の状態がよくなれば、

その状態を維持・チェックするために

メインテナンスを受けることをおすすめいたします。

 

歯周病予防のためには歯の表面を歯垢のない

清潔な状態にしておくことが何より大切です。

 

どの程度の間隔で受診すればいいのかは

かかりつけの歯科医師・歯科衛生士さんに

確認してみましょう。

 

歯周病の対策には漢方薬もおすすめ

 

漢方薬

 

歯周病の対策には漢方薬も役立ちます。

 

漢方薬は自然由来の成分でできており、

一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

 

また、毎日決められた量を服用するだけなので、

続けやすいのも利点です。

 

歯周病などの口腔トラブル対策には、

以下の働きを持つ生薬を含んだ漢方薬を選び、

根本改善を目指します。

 

● 水分保持力の低下を改善して口の中に潤いを与える
● 口の中の痛みや炎症を和らげる
● 口の中の毒素を排出する
● 血流をよくして栄養を歯茎に届ける

 

 

歯周病対策におすすめの漢方薬

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

膿の排出を促進するとともに、

痛みにも働きかける漢方薬です。

鼻炎や中耳炎にも応用されます。

 

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

体表面の熱を冷ますことで、

炎症と出血に働きかける漢方薬です。

皮膚疾患や胃炎にも用いられます。

 

 

スマホで気軽に専門家に相談できる

「あんしん漢方」のような、

オンライン個別相談も話題です。

 

あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、

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対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。

お手頃価格で不調を改善したい方は、

医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

 

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健康な歯をいつまでも

 

歯周病は予防も治療もできる病気です。

生活習慣を見直して歯周病予防に取り組み、

大切な歯を守りましょう。

 

参考サイト
(※1)日本臨床歯周病学会「歯周病とは」
(※2)一壺歯科「歯石の問題点」
(※3)公益財団法人神奈川県歯科医師会「唾液は万能薬!?」
(※4)日本臨床歯周病学会「歯周病と煙草の関係」

 

<この記事の監修者>

赤松 佑紀
あかまつ歯科クリニック院長
博士(医学)
顎咬合学会認定医
一般社団法人一隅会理事

朝日大学卒業後、京都府立医科大学歯科で研修医として入局。その後、京都府立医科大学大学院感染免疫病態制御学大学院に進む。そして大学院後、京都府立医科大学大学院医学研究科歯科口腔科学助教(併任)と京都府立心身障害者リハビリテーション病院 歯科医長として過ごし、地元神戸であかまつ歯科クリニックを開業。
メディカルトリートメントモデルと呼ばれる歯科医療モデルで、予防歯科を基盤として全ての診療に幅広く従事している。
現在は、全国的に予防歯科医療を広めていくために、一般社団法人の理事として奮闘している。

 

 

木村 英子(きむらえいこ)
あんしん漢方薬剤師

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。
厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。

対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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