「手足は冷たくないのに、おなかが冷えている……」
と感じたことはありませんか?
その原因は、内臓の冷えかもしれません。
内臓の冷えは、さまざまな症状を引き起こすことがあり、
決して軽視できません。
今回は、慢性的なおなかの冷えの症状や原因、
内臓冷えを改善する対策も併せて解説します。
慢性的なおなかの冷えが心配!
冷えには、下半身が冷える、手足が冷える、
全身が冷えるなど、さまざまなタイプがありますが、
慢性的におなかが冷えるのは、
内臓の冷えが影響しています。(※1)(※2)
まずは、おなかの冷えの症状や
原因についてみていきましょう。
内臓の冷えで起こる症状
内臓が冷えると、全身に十分な熱が行き渡らなくなり、
胃腸の機能が低下します。
その結果、腸内にガスがたまりやすくなったり、
腹痛や便秘になったりするなどの症状が
あらわれやすくなります。
また、膀胱炎や月経不順といった
泌尿器系のトラブルが増加することも。
さらに、慢性的な疲労感が続き、
肩や腰が重く感じるなどの不調もよく見られます。
体調が崩れやすくなるため、
風邪をひくことも少なくありません。
原因は身近にあった!
内臓の冷えの原因にはさまざまな要因がありますが、
過度なストレスや疲労の蓄積、不規則な生活などの
生活習慣が主な原因として挙げられます。
また、日常的な運動不足も原因のひとつです。
長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けたり、
運動量が減少したりすると、
血行不良を引き起こすだけでなく、
筋肉量の低下にもつながり、
からだが冷えやすくなります。
さらに、食生活も大きな影響を与えます。
清涼飲料水やアイスクリームなど
冷たいものの摂りすぎは避けるべきです。
また、食物繊維を摂らずに
炭水化物ばかり摂取していると、
腸の機能が低下して代謝が落ちることで
体温が上がりにくくなり、冷えを引き起こします。
内臓冷え改善メソッド3選
ここからは、内臓冷えの改善メソッド
「血行の促進」
「冷たいものは避ける」
「食物繊維と発酵食品を摂る」
の3つについて解説します。
血行の促進
血行の促進には、適度な運動やストレッチが効果的です。
短時間の軽いウォーキングやストレッチでも
血行の促進につながり、からだを温めることができます。
逆に、激しすぎる運動は控えましょう。(※3)
また、お風呂はシャワーだけで済ませず、
きちんと湯船に浸かりましょう。
お湯の温度は40℃くらいがおすすめです。
熱すぎるお湯(42℃以上)は、
血圧や脈拍の急上昇を招くので、控えましょう。(※4)
冷たいものは避ける
冷たい食べものや飲みものは控えめにしましょう。
また、白米、小麦製品など、
精製された食品はからだが冷える傾向にあります。
食事メニューは、常温や温かいものを
メインに摂取しましょう。
また、「温活」効果のある、
からだを温める食べものを積極的に摂取しましょう。
ショウガやネギなどは、
さまざまな料理と相性がいいのでおすすめです。
また、肉や魚など、
タンパク質が豊富な食材もからだを温めてくれます。
食物繊維と発酵食品を摂る
食物繊維や発酵食品を摂取し、
腸内環境をしっかりと整えましょう。
食物繊維を摂るためには、
野菜、とくに根菜類のジャガイモ、レンコン、
カボチャ、サツマイモなどがおすすめです。
発酵食品は、納豆がおすすめです。
とくに、ネギやショウガなど、
からだを温める効果のある食品と
組み合わせれば一石二鳥。
栄養バランスも考えて、
さまざまな食品を摂取しましょう。(※5)
内臓冷え対策には漢方薬もおすすめ
内臓の冷え対策には漢方薬の使用もおすすめです。
漢方の基本理念は、心とからだのバランスを整えて
不調を根本から改善すること。
内臓の冷えといった、
慢性的な悩みにもアプローチできます。
漢方薬は植物や鉱物といった
自然由来の生薬をもとにできていて、
一般的に西洋薬よりも
副作用リスクが低いといわれています。
また、生活習慣を大幅に見直すのが大変という方でも、
毎日漢方薬を飲むだけなので、
手軽に続けられることもメリットです。
内臓冷え対策には、
「からだの水分の偏りを解消する」
「血流をよくして全身に熱を巡らせる」
「胃腸の働きをよくして熱を作る」
「ホルモンバランスを整える」
などの働きを持つ生薬が含まれる漢方薬を選び、
根本改善をめざしましょう。
<内臓冷え対策におすすめの漢方薬>
人参湯(にんじんとう)
胃腸が弱くて、手足やおなかが冷えると
下痢や腹痛を起こしやすくなる方におすすめです。
胃腸を温めて働きをよくするとともに、
からだを温めてくれます。
大建中湯 (だいけんちゅうとう)
おなかを温めて、おなかの張りに働きかける漢方薬です。
おなかが冷えて胃腸の働きが
弱っている方におすすめです。
スマホで気軽に専門家に相談できる
「あんしん漢方」のような、
オンライン個別相談も話題です。
あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、
漢方のプロが効く漢方を見極めて
自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。
スマホで完結できるので、
対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。
お手頃価格で不調を改善したい方は、
医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
内臓が冷えない生活習慣を身につける
おなかが冷たく感じるのは、
内臓が冷えていることが原因です。
この内臓冷えは、慢性的なストレスや疲労、
運動不足、冷たいものの摂りすぎなど、
生活習慣が大きく影響しています。
血行を促進するために
日常的な運動をとり入れたり、
からだを冷やさない食事メニューを意識したりするなど、
日々の過ごし方に気を配り、
内臓冷えに対処していきましょう。
<参考サイト>
(※1)お腹が冷たい!お腹が冷える!お腹の冷えに効果のおすすめ対策とスパイス-内臓を温める健康法 – 漢方の知恵で、もっと健やかに美しく。Kampoful Life
(※2)「タイプで異なる冷え症対策」④ ~“内臓型”冷え症~|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる
(※3)(※5)「内臓冷え」を防いで秋を迎えよう|健康のドクターズアドバイス|伊藤園の公式通販「健康体」
(※4)意外と知らない”入浴”による健康効果 | 健康情報 | 全薬グループ
<この記事の監修者>
中田 早苗(なかださなえ)
あんしん漢方薬剤師
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。