誰もがかかったことのある風邪ですが、どんな症状のことを指しているか知っていますか?
風邪の対処法や、新型コロナウイルスやインフルエンザとの違いについて説明します。
風邪は病名ではない?
咳や鼻水が出たり、寒気がして熱が出たりすると風邪かな?と思いますよね。
「風邪」や「風邪症候群」という言葉で表現されることの多いこれらの症状ですが、実は正式な病名ではありません。
正しくは「急性気道感染症」であり、原因となるのはライノウイルスといったウイルスが大半で、細菌によるものはごく一部だと言われています。
「急性気道感染症」に分類されるのは、「急性咽頭炎」、「急性鼻副鼻腔炎」、「急性気管支炎」、「感冒」です。症状や特徴は以下の通りです。
◎:メインの症状 △:際立っていないが症状はある ×:症状なしか軽度
急性咽頭炎
▼原因
・大半がウイルス
・抗菌薬の効くGAS(A群β溶血性連鎖球菌)は10%程度
▼症状
・強いのどの痛み
▼注意点
・GASによる咽頭炎の場合は、38度以上の発熱、咳がない、首のリンパ節の腫れ、舌が白くなる、扁桃腺の腫れ等が現れる
・サイトメガロウイルスや風しんウイルス、トキソプラズマなどの伝染性単核症が隠れている場合もある
・その際には口が開けられない、唾を飲み込めない、息を吸うとゼーゼーという音がする等が出現する
急性鼻副鼻腔炎
▼原因
・ウイルスによるものが98%
▼症状
・鼻水、鼻づまり、くしゃみ
・発熱する場合としない場合がある
▼注意点
・鼻水の色だけではウイルス性か細菌性か区別することはできない
・一旦よくなった症状が再度悪化する場合(二峰性)には細菌感染を疑う
急性気管支炎
▼原因
・ウイルスが90%以上
・百日咳菌、マイコプラズマ等が10%を占める
▼症状
・2~3週間続く場合もある咳
・熱や痰は必ずしも出現するわけではない
▼注意点
・百日咳患者と接触後の症状出現、強い咳が長引く、咳の後に嘔吐する、息を吸うときにピューピュー音がする場合には百日咳の可能性が高いと考えられている
感冒
▼原因
・ウイルスであることが大半
▼症状
・発熱がある場合とない場合がある
・のどの痛み、鼻水・鼻づまり、咳・痰が同時に同じくらいの強さで出現する
▼経過
・微熱や倦怠感、のどの痛み⇒鼻水・鼻づまり⇒咳・痰の順に出現
・発症から3日目が症状のピークで7~10日間で軽快する
・咳は3週間程度持続する場合もある
▼注意点
・高熱、筋肉痛、関節痛等の全身症状が強く、発症早期から咳が出る場合にはインフルエンザの可能性もある
・症状がどんどん悪化する場合や、軽快していたものが再び悪化する場合は細菌感染が隠れている可能性も考えられる
どうやったら良くなるの?
「急性気道感染症」の治療法を以下にまとめています。
※抗菌薬⇒一般的には抗生物質ともいわれている
上記からわかるように、一般的にわたしたちが風邪と呼んでいる「急性気道感染症」は大半がウイルスによるもので、根本的な治療法はありません。
そのため、病院を受診しても抗菌薬(抗生物質)が出されることはあまりありません。
抗菌薬は効果の強いお薬である反面、アレルギーや吐き気といった副作用が心配になってきます。
病院では咳を止めるものや、痰を出しやすくするものなど、現在出現している症状を和らげるお薬が出されることが多いです。
最近は新型コロナウイルスが大流行しており、病院を受診することも新たな感染のリスクになりかねません。
風邪かな?と思った場合には、早めにお休みを取り、温かくしてゆっくり眠り、水分やビタミンの摂取をしましょう。
症状が辛い場合には、市販の風邪薬を利用することも1つの手だと考えられます。
風邪っぽい寒気がした場合にはベンザブロックIP錠(青のベンザブロック)がおすすめです。
イブプロフェンが450㎎配合されているので、熱っぽさや寒気を和らげてくれます。ビタミンが90㎎含まれているのも嬉しいポイントです。
のど痛みがひどい場合にはベンザブロックL錠(銀のベンザブロック)がおすすめです。
発熱やのどの痛みを抑えてくれるイブプロフェンが450㎎、咳を抑えてくれるジヒドロコデインリン酸塩が42㎎配合されているので、飲めばのどの痛みを忘れてゆっくりお休みできます。
鼻水や鼻づまりがひどい場合にはベンザブロックS錠(黄色のベンザブロック)がおすすめです。
鼻水を和らげる成分に加え、アセトアミノフェン900㎎、トラネキサム酸420㎎、ビタミンも配合されています。
アセトアミノフェンはイブプロフェンに比べて優しい成分で、胃が荒れにくいです。
トラネキサム酸はのどの炎症も抑えてくれるのでおすすめです。
※薬のご使用は用法・容量を正しく守ってお使いください。
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実際に症状が出ると、本当は新型コロナウイルスやインフルエンザなのでは?と不安になってしまいますよね。
以下に風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスの症状の特徴をまとめています。
しかし、
▼苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
▼基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患)がある方、免疫抑制剤や抗がん剤など使用している方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
▼基礎疾患がなくても症状が4日以上続く場合
には風邪ではないと考えられるため、お近くの帰国者・接触者相談センターに相談するようにしてください。
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参照
厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)