野菜で一番たくさん食べられているのは、なんとトマト!
ちょっと前までは「キライな野菜」にもランキングされていたトマト。
いまでは、ちょっとした人気者になっています。
トマトが人気者になった一つの理由として、「フルーツトマト」の登場があるのではないでしょうか?
フルーツトマトとは?
フルーツトマトは品種名ではなく、特別な栽培方法で作られた高糖度トマトのことです。
フルーツトマトは水やりを少なくして育てるので、あまみが凝縮されます。
そのため普通栽培ほど大きくなりません。
また、根がのびる領域を制限したり、肥料の吸収をおさえることで、トマトにストレスをあたえ、トマトに糖分をたくわえさせることであまみが増します。
同じ品種のトマトでも、栽培方法によって高糖度のトマトができます。
糖度がどのくらい以上からフルーツトマトと呼ぶかは正式には決まっていませんが、8度以上のトマトをフルーツトマトと呼ぶことが多いようです。
一般的なトマトの糖度は4~6度ぐらいですが、くだもの並の10度以上のものもあります。
ちなみにこんな分類方法も・・・
大きさで分類
トマトの種類は果実の大きさでは大玉トマト、中玉トマト(ミディトマト)、ミニトマトに分けられます。
・150g以上 : 大玉トマト
・40~150g : 中玉トマト(ミディトマト)
・40g以下 : 小玉トマト(ミニトマト・プチトマト)
とグラムで分類する方法もあります。
色で分類
ピンク(もも)色系:薄い赤やピンク色のトマトで、皮が薄く香りが弱いので、生で食べるのに向いています。
赤色系:濃い赤色をしたトマトで、皮が分厚く香りが強いので、加工品(ケチャップやトマトジュース)に向いています。
緑色系:白、黄、緑、褐色があり、しま模様をした品種もあります。酸味が強く、サラダなどに向いています。
日本では、生食が多いため、ピンク色系トマトが主流です。
代表品種として「桃太郎」が挙げられます。
トマトの選び方・保存の仕方
トマトを購入するときは、ヘタがみずみずしい緑色でピンとしていて、皮に艶があり、重量感のあるものを選びましょう。
完熟したトマトはポリ袋やパックのまま冷蔵庫の野菜室で保存可能ですが、青い部分が残っている未熟なトマトは貯蔵適温が15~25℃と高いので、冷蔵庫には入れずに常温で追熟させましょう。
トマトの栄養
トマトの赤い色の成分はリコピンで、有害な活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
また、コラーゲンの生成を促すビタミンCも豊富なため、美肌効果が期待できます。
そのほか、体内のナトリウムの排出を促すカリウムも含まれています。
トマトの酸味の主成分であるクエン酸は食欲を増進させる働きがありますので、暑い時期の食卓に積極的に取り入れたい野菜です。
暑い夏には、食欲をそそる「赤」が見た目にもおすすめです。
今年の夏は、雨も少なく、トマトなど野菜の価格も安定していますので、たくさん野菜を食べて夏の暑さを乗り切りましょう。
トマトの栄養をジュースで!
手軽にトマトの栄養を摂取するにはジュースがおすすめ。
さらに、トマトジュースでカレーを作るとさっぱりとして少し甘いカレーになります。
子供用に、大人のカレーを伸ばす時にも利用できます。
出典:
農林水産省HP 消費者の部屋 フルーツトマトはどういうトマトかおしえてください。
監修者情報 名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長