旬の食材「かぼちゃ」 栄養と効能は?

かぼちゃ

 

ハロウィンで大活躍の「かぼちゃ」。くりぬいても楽しいですが、食べてもおいしい。

そんなかぼちゃ、どんなパワーを秘めているのでしょうか?

 

 

冬至にかぼちゃを食べるとカゼを引かない

 

かぼちゃの煮物

 

甘くほっこりとした食感や冬至に食べる習慣があるので冬のイメージがありますが、かぼちゃは夏から秋の食べ物です。

しかし、切らずに丸ごとであれば数ヶ月保存が出来るので緑黄色野菜が少なくなる冬にも手軽に入手でき、重宝する野菜のひとつです。  

 

夏に採れたかぼちゃを冬至に食べる風習があるのは、カロテン豊富なかぼちゃが粘膜や皮膚の抵抗力を高め、風邪の予防になることや、冬は緑黄色野菜が少ないので、保存のきくかぼちゃからの栄養補給が大事だったからといわれています。

ただ、冬至を過ぎると次第においしさが落ちてくるので、冬至までには食べたほうがよさそうです。

 

 

かぼちゃの栄養

 

かぼちゃは、カロテン、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン類を多く含む野菜です。

また、炭水化物を多く含み、エネルギー源になる野菜です。

 

その他、高血圧症の進行を抑えるカリウムや血糖値の上昇を抑える食物繊維等をバランス良く含みます。

かぼちゃのカロテンは、特に西洋かぼちゃに多く含有され、日本かぼちゃの5倍以上となっています。

素焼き、素揚げにしてサラダの彩りにしてもいいですね。

 

かぼちゃサラダ

 

 

おいしく召し上がるには

 

かぼちゃは、大きく「日本かぼちゃ(東洋種)」「西洋かぼちゃ(西洋種)」「ペポかぼちゃ」の3種類に分けられます。

日本かぼちゃは、ねっとりとして水分が多く、甘みが少ないので煮物料理に使われます。

西洋かぼちゃは、粉質でホクホクとした肉質をしており、各種の西洋料理に使われます。

 

栄養的に優れているのは、西洋かぼちゃ。

脂溶性のβカロテン吸収率をアップさせるには、コロッケ、素揚げ、てんぷらなど油を利用した調理が最適。

カロリーが心配な場合は、体内の油分でもきちんとβカロテンが吸収されるので、蒸す、煮るなどしてみましょう。

かぼちゃは野菜の中では、でんぷんが多く、エネルギーが多めなので油や砂糖の使いすぎにはご注意を。

 

 

おいしいかぼちゃの選び方

 

形が整っていて色むらがなく、手にとって小さくてもずっしりと重いものを選びましょう。

見た目にゴツゴツと深い溝があり、表面のツヤが消え、爪で押しても歯が立たないほど皮が固いものが完熟している証拠です。

カットものは、果肉の色が赤みを帯びているものほど甘味があります。

肉厚で、ワタと種がぎっしりと詰まり、表面がみずみずしいものを選びましょう。

 

栄養豊富なかぼちゃのタネ。素焼きなどでおいしくなります。

 

 

実は、タネにも・・・

 

かぼちゃの種

 

かぼちゃには大きなタネがたくさん入っています。実はこのタネ、煎って召し上がれます。

しかも、コレステロール上昇を抑える効果が高いリノール酸が多く、骨の発育を助けるマンガン、味覚を正常に保つ亜鉛も含む、栄養豊富な食品です。

かぼちゃはぜひ丸ごと購入して、タネまで食べるようにするといいですね。

素煎りにして少々の食塩をかけるとおやつにぴったりです。

 

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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