糖尿病は甘酸っぱい?気になる汗のにおいや体臭は病気のサインかも!

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汗のにおいや加齢臭など、体臭といっても様々な種類・原因がありますよね。

いずれにせよ、「周りの人が不快に感じてないか…」と気になって会話に集中できないこともあることでしょう。

実はこの「体臭」、糖尿病などの病気とも関係があることをご存じですか?

 

例えば、歯周病は腐敗臭を発生させたり、他にもがんや痛風などの病気によって特定のにおいを放ちます。

そこで本記事では、体臭と病気がどのように関係しているのかどの病気でどのようなにおいが発生するのか

そして気になる体臭を防ぐ・抑えるためにはどのような対策があるかを解説していきます。

 

病気と体臭の関係性を知っておくことで、

自分が病気にかかっているのかどうかを知る1つの目安にもなります。

ぜひ参考にしてみてください。

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

体臭は病気のサインに?病気と体臭の関係性とは

 

病気が特有のにおいを発生させることは昔から知られており、

血液検査やレントゲン検査といった検査法がまだない時代では、

“におい”はどのような病気にかかっているかを見極める大事な判断材料となっていました。

これは「嗅診(きゅうしん)」と呼ばれ、日本でも明治時代までは普通に行われていた検査方法です。

 

また現代でも、漢方医学では「聞診(ぶんしん)」と呼ばれる診察法があり、

声や呼吸状態などを聴覚で、口臭・体臭などを嗅覚を使って診断します。

(出典:飯塚病院漢方診療所「漢方の基礎知識)

 

病気が特有のにおいを発生させる仕組みとしては、

まず病気にかかると、体内では健康時とは違った物質の合成や化学反応が起こります。

物質はそれぞれ特有のにおいを持っているため、それが血液を伝って全身をめぐり、

汗や尿、吐息に混じって体臭として表れる、というものです。

 

つまり体臭は、まさに体の変化がわかるサインなのです。

 

 

においで何の病気かがわかる?様々なにおいの種類と原因

 

体臭の主な原因となるのは、皮膚から分泌される皮脂や汗です。

分泌してすぐの皮脂や汗はほぼ無臭ですが、皮膚の表面に存在する菌によって酸化・分解が行われると、

においの原因であるガスが発生します。

においの成分は今までに100種類以上が確認されており、汗をかく場所によってもにおいが変わってきます。

 

加齢臭等の体臭の原因

 

中高年以降になると気になってくるのが加齢臭ですよね。

「周囲の人が不快な気分になっていないか…」または

「身近な人で加齢臭が気になる…」という方もいらっしゃるでしょう。

 

この加齢臭の原因となるのが、40歳以降に増加する「ノネナール」と呼ばれる物質です。

この「ノネナール」は年齢と共に増加する「パルミトオレイン酸」が酸化・分解されることで発生します。

 

加齢臭のにおいは「油臭いにおい」や「青臭いにおい」を合わせたようなにおいが特徴的で、

主に胸や背中から発生することが多いです。

 

また、「ミドル脂臭」は、30歳代後半~40歳代後半に多く発生する「ジアセチル」という物質が原因です。

このミドル臭は「使い古した油のようなにおい」で、主に後頭部や首の後ろなどから発生します。

 

そして、「疲労臭」というものもあります。

「疲労臭」は疲れている時に蓄積しやすい「アンモニア」が原因で発生します。

 

体内で発生したアンモニアは、通常肝臓で分解され、尿として排出されますが、

身体が疲労状態にあると肝臓が十分に機能せず、アンモニアがうまく分解されません。

そして分解されなかったアンモニアは汗と一緒に排出されるため、

「ツンと鼻を突くようなにおい」が発生します。

 

「疲労臭」は疲労やストレスが原因となっているため、

年齢に関わらず、どの年代であっても発生する可能性が十分にあります。

 

様々な病気と体臭の変化

 

体臭には様々なにおいの種類があり、病気によってそのにおいは様々です。

特に代表的なのが、魚が腐ったようなにおいがする「トリメチルアミン尿症(魚臭症候群)」

カビ臭いにおいがする「フェニルケトン尿症」です。

 

いずれも乳児や幼児によく見られ、このような体臭の異変から病気発見に繋がることが多いです。

 

その他にも、胃もたれ等胃腸の障害があると、吐く息に酸っぱいにおいや腐敗臭が混じることがあります。

また、「歯周病」や「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」でも、腐敗臭が起こることがあり、

腎臓に腎炎などの病気があると、アンモニアのにおいがすることがあります。

 

その他にも、特徴的なにおいを発する病気は様々で、以下の表に代表的なものをあげてみました。

「最近体臭が気になるな…」という方はどのようなにおいかを見極め、

以下の表を参考にして「もしかしたら何かの病気かも?」と疑ってみると良いでしょう。

 

そして症状があまりにひどい、または長期間続くようなら、

お近くの医療機関を受診することをお勧めします。

 

病気 におい 特徴

NIKKEI STYLE「体臭で病気の種類まで分かる?がん発見に活用も」を参考に作成。

 

 

糖尿病は甘いにおいがする?

 

「糖尿病は甘いにおいがする」というのを聞いたことがありますか?

これは糖尿病患者の体臭、においの特徴です。

どのような仕組みで甘いにおいがするのか、解説していきます。

 

糖尿病とにおいの関係

 

上記の表にもあったように、糖尿病になると「甘いにおい」または「甘酸っぱいにおい」がするといわれています。

このにおいの原因は「ケトン体」と呼ばれるものです。

糖尿病が進行し、糖がうまく代謝されなくなると、糖の代わりのエネルギー源として

脂肪が使われるようになります。

その結果、体内でアセトン(ケトン体)※という物質が生成されます。

このアセトンが甘酸っぱいにおいの原因で、体内で量が多すぎると血液中にあふれ出て、

汗や尿、息に漏れ出し、体臭が甘酸っぱくなってしまうのです。

 

※アセトン、アセト酢酸、βヒドロキシ酸をまとめてケトン体という。

 

糖尿病で発生するにおい

 

〇ケトン臭

前述のように、糖尿病患者はインスリンがうまく作用せず、ブドウ糖をエネルギーに変えることができません。

そのため、代わりに脂肪をエネルギー源とし、エネルギーに変えるためにケトン体の量が増えます。

そうなると、常にケトン体が増えている状態となり、この状態をケトーシスといいます。

ケトン体はにおいを持っているので、ケトーシスの状態では体臭や口臭が

甘酸っぱいにおいとなってしまうのです。

 

〇アセトン臭

糖尿病や高血糖の人はアセトン臭がすると言われています。

アセトンもケトン体の一つであるため、ケトン体と同じく甘い/甘酸っぱいにおいがします。

アセトンは揮発性が高い物質なので、呼気と一緒に口から排出されることも多いです。

そのため、自分の息からアセトン臭、つまり甘い/甘酸っぱいような臭いがしたら

ケトアシドーシスの可能性があるので、医療機関を受診しましょう。

 

〇アンモニア臭

ケトン臭やアセトン臭の他にも、糖尿病が原因となって、アンモニア臭が発生することもあります。

アンモニア臭はいわゆる尿のにおいと同じなので、

自分の呼気や汗からそのような臭いがしたら異変を感じやすいかと思います。

このアンモニア臭は、腎臓、そして肝機能がうまく機能しない時に発生します。

肝機能に問題がある時は、アンモニアを完全に分解することができず、

その分解されなかった血液中のアンモニアが臭いを伴って汗となって排出される、という仕組みです。

 

 

誰でも試せる!原因別におい対策4選

 

体臭や口臭などのにおい対策には様々なものがありますが、

原因にあった対策を取らなければ意味がありません。

例えば、体の内部に原因がある場合は表面上の消臭スプレーや香水などを使っても高い効果は見られません。

そのため、病気が原因となって発生している場合は、当然その病気を治療することが一番のにおい対策になります。

ここでは、一時的、または自分で実践できる範囲での体臭や口臭を予防できる対策方法を紹介していきます!

 

加齢臭対策には生活習慣の見直しと抗酸化食品!

 

前述のように、加齢臭の主な原因は「ノネナール」という臭いにおいをもつ物質です。

このノネナールは、普段の食生活や生活習慣が乱れていると増加する「活性酸素」

皮脂腺内にある9-ヘキサデン酸」と結びつくことで生成されます。

そのため加齢臭を予防するためには、

普段の食生活と生活習慣を見直し、活性酵素の発生を減らすことが大切です。

 

体内で発生した活性酸素は、ビタミンCビタミンEなどによって軽減されます。

ビタミンCが豊富なパセリブロッコリー芽キャベツれんこんニラ、柑橘類

ビタミンEが豊富なアスパラガスアボカドカボチャナッツ類などを

意識的に食事に摂り入れてみることをおすすめします!

 

胃腸の機能低下によって発生する臭い汗は、動物性食品の過剰摂取が大きな原因です。

近年、ダイエットとして糖質を制限し、代わりのエネルギー補給として動物性食品を多く摂取する人が増えています。

動物性たんぱく質は、筋肉をつくるなど重要な働きをもっていますが、

一方で過剰に摂取すると腸内で悪玉菌を増やしてしまうなど、デメリットも見られます。

偏った食事を摂るのではなく、栄養バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

 

糖尿病には有酸素運動が効果的!

 

高血糖の状態が続くと、様々な合併症のリスクが高くなるため、

血液中のブドウ糖(血糖)を低下させる必要があります。

そのためにおすすめするのがウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動です。

有酸素運動を行うことによって、筋肉への血流が増え、ブドウ糖が細胞の中に取り込まれ、

血糖値が改善の方向に向かいます。

 

一時的な体臭・口臭ケアにおすすめの商品

 

前述のように、体臭や口臭などのにおい対策としては、

もし病気であればその病気を治療することが一番の対策になります。

しかし、「原因がまだわからない」「今すぐににおいのケアをしたい!」

という方もおられるはず。

そんなあなたに、様々なにおい対策グッズをご紹介します!

 

以下の表に、体臭の種類別に対策アイテムをまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください!

 

対策グッズ

BoDEO360「体臭の対策グッズ14選!あなたの体臭に合う方法がわかる比較表つき」を基に作成。

 

まず、箇所を問わずほぼ全ての体臭対策に効果的なのがサプリメントです。

表面上ではなく体の内部からにおいの元を断つ効果が期待できます。

また、口に入れて飲み込むだけなので簡単に様々なにおい対策ができます。

 

様々なサプリメントがありますが、今回ご紹介したいのはこちらの

ニオイ研究所DeoDryシャンピニオンデオアタック緑茶ポリフェノール9030日分」です。

日本を代表する香料メーカーである高砂香料工業株式会社が開発したスッキリ素材DEOATAK

150倍濃縮シャンピニオンエキスなどが配合されており、爽やかなミントの香りが香ります。

内容量は190粒入り(約30日分)で、価格は1580

13粒の服用が推奨されています。

Amazonのシャンピニオンサプリメント部門ランキングでも1位を獲得しているベストセラー商品です。

「体臭が気になるけど原因がいまいち何かわからない…」という方は

一度試してみてはいかがでしょうか?

 

 

脇や背中、足などのにおいには、

デオドラント剤制汗剤デオドラントシート汗取りパッド消臭インナーなどが

効果的です。

デオドラント剤とは、においが発生する部分に塗ることでにおいを未然に防ぐアイテムです。

デオドラント剤は、においが気になった時に塗るという方も多く見かけますが、

効果を最大限に発揮するにはきれいに洗浄した後の清潔な肌に塗ることが大切です。

デオドラント剤や制汗剤は入浴後に、デオドラントシートは日中気になった時に、

汗取りパッドや消臭インナーは服の着用時に使用しましょう。

(※詳細な使用方法は各製品の使用方法をご確認ください。)

 

口臭には歯磨き粉マウスウォッシュ舌ブラシを使ってみるのが良いでしょう。

歯磨き粉は特にこだわりなく選ばれている方も多いかと思いますが、

口臭対策のタイプに変えてみましょう。

成分としては、「なた豆」の成分を配合した歯磨き粉が加齢による口臭に効果的と注目されています。

歯磨き粉やマウスウォッシュでとりきれないものは、舌ブラシを使ってケアしていきましょう。

鏡で自分の舌を見てみると、舌の中心に白い苔のようなものがついているかと思います。

これを「舌苔(ぜったい)」といい、この舌苔が口臭の原因となります。

(出典:e-ヘルスネット(厚生労働省)「口臭の治療・予防」

 

その「舌苔(ぜったい)」などの口臭原因菌をしっかり取る舌ブラシ

NONIO 舌クリーナー」がおすすめです。

3個セットで価格は798円

ブラシ部分がソフトで舌が痛くなりづらく、汚れもよく取れるおすすめ商品です。

NONIONONIO 舌専用クリーニングジェル

併せて使用するとより高い効果が見込めるのでおすすめです!

※セットでも購入できます。

 

 

 

まとめ

 

「糖尿病患者の汗や尿は甘い/甘酸っぱいにおいがする」というように、

病気はそれぞれ特徴的なにおい(体臭や口臭など)を放ち、

その特徴をおさえることで、「自分は何か病気にかかっている可能性がある」と考えることができます。

もちろん確実な判断基準ではないので、あまりにも強い体臭や口臭がする、続くようなら、

お近くの医療機関への受診をお勧めします。

体臭、においというのは、自分だけでなく周囲の人を不快な気分にさせてしまったり、

相互のコミュニケーションにも関わってしまうデリケートなお悩みですよね。

 

今回の記事で、

・体臭は重大な病気に関係がある可能性がある

・サプリやデオドラント剤等で、体臭を一時的になくす/軽減することができる

ことをお伝え出来ましたら幸いです。

 

本記事を参考にしていただき、

自分の体臭の原因に合ったにおい対策を実践されることをお勧めします。

 

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よい生活習慣を身につけることが健康への第一歩.

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【出典】

飯塚病院 漢方診療科「漢方の基礎知識」

くすりと健康の情報局「体臭の症状・原因」

暮らしのこれから「そのにおい、本当に加齢臭?知っておきたい中高年のにおいの原因と対策」

サワイ健康推進課「汗が臭くなる病気|病気と医療の知って得する豆知識」

糖尿病お助け隊「糖尿病と体臭の関係とは?|甘酸っぱい臭いは要注意!」

NIKKEI STYLE「体臭で病気の種類まで分かる?がん発見に活用も」

 


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