「アサリ」は、日本各地で獲れます。
特に出荷量は愛知県が最も多く、伊勢湾、三河湾という豊かな海で育った稚貝は、
1~2年で成貝になります。
今回は「アサリ」についてです。
監修者情報
名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長
アサリの語源
「漁る」から「あさり」に転訛したものと言われています。
その昔、海辺に行くと手軽に漁り取ることができたためとのことですが、最近は、乱獲や埋め立てにより漁獲量が減少しています。
また、海辺の浅い場所にいるので「浅いところにいる貝」の意味があるといわれています。
アサリの旬
アサリの旬は、年に二度あります。
アサリは海水の温度が20度前後になる春と秋に産卵をします。
そのころのアサリは非常にうまみが強く、クセがなく、熱を通しても硬くならないと言われています。
寒い時期は、身が痩せています。
アサリの栄養
肝機能を強化してくれる成分が豊富で、二日酔い防止に向いています。
血中コレステロールの低下、貧血予防、肝機能低下の予防にも効果があります。
貧血を予防する鉄分、銅、ビタミン12が多く、骨粗鬆症を防ぐカルシウム、味覚障害を予防する亜鉛なども豊富に含んでいます。
おいしいアサリの選び方
アサリの選び方は、模様のハッキリした、口をしっかり閉じている物を選びましょう。
何といっても、アサリは鮮度が命です。
おいしくいただくためには、早めに食べることが一番です。
おいしく召し上がるには
汁物が一番です。
汁物にすれば溶け出した栄養分もそのままいただけます。
大粒のアサリであれば、酒蒸しにして栄養分を丸ごと飲み干せます。
また、鉄分が多いので、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。
春の訪れを感じるアサリ料理。
和食だけでなく、ボンゴレやチャウダーなど洋食にもよく合います。
店頭には、砂だしアサリも豊富に揃っているので、手軽にアサリ料理にチャレンジできそうですね。
参考
高橋書店 あたらしい栄養学
血液検査でわかります。
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