赤ちゃんや小さな子どもが急に体調を崩し、
困ったことはありませんか?
子どもが幼いときは、
突然の体調不良に驚いてしまいますよね。
今回は、どのようなときに子どもがSOSを出すのか、
そのような場合にはどうすればいいのかをご紹介します。
小さな子どもの不調サインを見逃さないで
小さな子どもは元気そうに見えていても、
実は病気が隠れていることもあります。
そのため、子どもの様子を見ていて
「あれ? なんだかいつもと違う?」と感じたら要注意です。
抱っこしたときのからだの温度や硬さ、食欲、
泣き方やぐずり方の違いで不調のサインに気づければ、
早期に対応ができます。
からだの不調なのか、ぐずっているだけなのかを
見分けられるようにしましょう。
知っておきたい子どもの不調サイン6つ
子どものよくある不調のサインをご紹介します。
不調のサインを発見しても、慌てることはありません。
どのようなときに医療機関を受診すればよいのかの
基準も紹介しますので、対策を知って冷静に対応しましょう。
発熱
生後3か月未満で38℃以上の発熱がある場合は、
すぐに受診する必要があります。
そのほか、
- ぐったりしている
- 目がおかしな動きをする
- 泣いても涙が出ない
- 痙攣を繰り返す
など、いつもと違う様子があれば
すぐに医療機関へ相談してください。
また、月齢が6か月を過ぎ、
熱があっても元気なようならば、
慌てて受診をせずに水分を与えて様子を見ましょう。
下痢
下痢をした場合は、オムツなどで
下痢の回数や色を確認してください。
白色、緑色、黒色、水様便、粘血便など、
便の状態を具体的に把握しましょう。
そのうえで、血便や黒色便が出ている場合は
受診してください。
受診のときに、オムツを持って行くのもよいでしょう。
嘔吐
嘔吐がある場合、まずはものが詰まらないように
注意してください。
気道を確保するために、できれば横向きに寝かせましょう。
嘔吐したものに血が混じっていたり、
黄緑色だったりした場合は、すぐに受診してください。
また、目がくぼんでいる、唇が乾燥している、
ぐったりしているなど、脱水の兆候がある場合も
受診が必要です。
咳
急に咳き込んだときは、
口の中に異物がないかを確認してください。
異物(ピーナッツや菓子)があれば取り除き、
楽な姿勢で様子を見てください。
オットセイや犬が鳴くような音がするときは、
クループ(感染症による気管と喉頭の炎症)を
起こしているかもしれないので、早めの受診が必要です。
また、喘息発作が起こっている場合、
手持ちの吸入器を使っても症状が改善されない場合も
すぐに受診してください。
腹痛
腹痛の場合は、まず便秘をしていないかを
確認してください。
トイレで排便させてみましょう。
浣腸を使用しても構いませんので、
便を出して改善されるか様子を見ます。
数日前に腹部を強く打っている場合や、
血便や血尿がある場合、
おなかを押すと激しく痛む場合は
早めに受診しましょう。
痙攣
痙攣を起こしたときは、意識を戻そうとしてゆすったり、
大騒ぎしたりしてはいけません。
まずは、衣服をゆるめ、ゆっくり寝かせましょう。
ほとんどの痙攣は5分以内におさまります。
冷静に痙攣の持続時間を測定し、手足のピクつきや、
目の向き、からだの硬さ具合などを確認しましょう。
痙攣がおさまったら熱を測定してください。
また、嘔吐でものが詰まらないように横向きに寝かせます。
あらかじめ、かかりつけ医から痙攣した際に使う坐薬を
もらっているときは使用し、
翌日にかかりつけ医を受診すれば大丈夫です。
5分以上痙攣が続いておさまらない場合や、
痙攣を何度も繰り返したり、
15分以上意識が戻らなかったり、
嘔吐を繰り返したりしているときは
緊急で受診してください。
また、6か月未満の赤ちゃんが痙攣を起こした場合も
速やかに受診しましょう。
病院で伝えるべきこと
「いつもと違う」ことがあれば、
些細なことでも注意してください。
たとえば、喘息の発作は日中よりも
夜中や明け方に起こりやすいものです。
「夜中咳が出たけれど、昼間は元気だから大丈夫」
などと勝手に決めず、咳が出やすい時間や、
咳き込んだときの様子などをしっかり記録して、
病院に伝えましょう。
また、食べ物に関しても「何を食べた後に痒くなった」など
おかしいなと思うことが続いた場合は
早めに専門家に伝えてください。
「いつもと違う」がサインです
小さな子どもは、具合が悪くても、
伝えることができないばかりか、
自分で体調不良になっていることにも
気づかないことがあります。
症状の有無だけではなく、
いつもよりも甘えてくるときや、
機嫌が悪いとき、食欲がないとき、顔色が悪いときなどは
注意して様子を見守ってください。
【参考サイト】
<この記事を書いた人>
薬剤師
相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、
調剤薬局に勤務するなかで、
漢方薬が使用される症例の多さと、
体質や症状に適した漢方を使用することの
重要性を実感する。
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