離乳食期によくある!子どもの便秘対策3選

眠い赤ちゃん

「離乳食期に入ったら、子どものうんちの回数が減ってしまった」

「便秘かもしれないけど大丈夫?」

そんな不安を感じていませんか?

 

実は、離乳食期の子どもの便秘は珍しくないんです。

とはいえ、便秘を放置してしまうと、

大切な子どもの健康を害してしまうかもしれません。

そこで、この記事では、

子どもの便秘対策を3つご紹介します。

 

 

離乳食をはじめたら便秘気味に……

 

赤ちゃん

 

離乳食をはじめて母乳やミルクを飲む量が減ると、

水分不足によって

うんちが固まりやすくなってしまいます。

 

また、離乳食期の子どもは、腸の機能が未熟なため、

食べたものをうまく消化しきれないことも

便秘の原因です。

 

 

離乳食期の便秘にできる対策3選

 

リンゴのすりおろし

 

うんちは、子どもの体調を知らせてくれる

健康のバロメーターともいわれます。

子どもが便秘かもと思ったら、

これからご紹介する3つの対策を行ってみましょう。

 

食物繊維を意識する

便秘解消には水溶性の食物繊維が効果的。

 

とくにサツマイモや海藻、リンゴなどは、

食物繊維が豊富に含まれているので、

すりおろして食べさせてあげるといいでしょう。(※1)(※2)

 

食事の中にも汁物を取り入れる

離乳食のメニューに一品、汁物をくわえるだけでも、

子どもの水分摂取量を増やすことができます。

 

具だくさんの味噌汁やポトフ、野菜あんかけなどなら、

子どもの好みに合わせて作れるうえに、

さまざま栄養素も同時に摂れるので一石二鳥です。(※2)

 

赤ちゃんマッサージ

便秘がちな子どもには、マッサージもおすすめ。

 

おへその下あたりを「の」の字を描くように

手のひらでそっとさすると、腸が刺激されて

うんちが出やすくなります。

 

また、子どもを仰向けに寝かせ、

両脚を自転車を漕ぐように動かしたり、

肛門周辺を指で軽く押したりして

刺激するのも効果的です。

 

ただし、離乳食期の子どものからだは

とてもデリケート。

力を入れず、やさしく触れることを

心がけましょう。(※3)

 

 

小児科を受診する目安

 

小児科

 

離乳食期の便秘は珍しくありませんが、

次のような状況がみられ、

子どもがつらそうだった場合、

小児科を受診しましょう。(※4)

 

  • 機嫌が悪いことが多い
  • 便が硬く、排便時に強くいきんでも出ない
  • 肛門が切れる
  • ひどく泣く
  • 母乳やミルクを飲む量や、離乳食を食べる量が減った
  • おなかが膨らんできた

 

 

子育てによる日頃の疲れには漢方薬もおすすめ

 

漢方薬

 

子育て中は心身ともに疲れがたまりがち。

しかし、子どもが小さいうちは、

ゆっくり休んで疲労回復するのも

難しいかもしれません。

そんなときには、漢方薬を飲むのもおすすめです。

 

漢方薬は医薬品として効果が認められていて、

内科や婦人科などでも使用されています。

また、毎日飲み続けるだけなので、

子育て中で忙しい人でも手軽に続けることができますよ。

 

子育てによる疲れを感じている人は

下記のような働きのある漢方薬を選び、

不調の根本改善を目指しましょう。

  • 消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする
  • 自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らしたり、睡眠の質を上げたりする

 

子育てによる日頃の疲れにお悩みの方におすすめの漢方薬

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

胃腸のはたらきをよくして消耗した気力や栄養を補い、

疲労倦怠を改善します。(※5)

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

自律神経の乱れに伴う「気(エネルギー)」の流れを

整えるはたらきを持ちます。

のどに物がつまったような感じや

不眠症などにも用いられます。(※6)

 

漢方薬は、自分の状態や体質に

うまく合っていないと、

効果を感じられないだけでなく、

場合によっては副作用が生じることもあります。

また、産後のからだがデリケートな時期には

服用できない種類のものもあります。

どんな薬を服用する場合でも

必ずかかりつけの医師に相談することが大切です。

あんしん漢方

 

 

正しい対策で子どもの便秘に対処しよう

 

離乳食期の子どもの便秘は多くのママが悩む問題です。

食物繊維を意識した食事、汁物をくわえたメニュー、

やさしい赤ちゃんマッサージを取り入れることで

便秘解消をサポートしましょう。

また、子どもが便秘でつらそうな場合は、

早めに小児科を受診することも大切です。

 

子育てによる疲労を感じていたら、

漢方薬が助けになるかもしれません。

医師に相談しつつ、上手に活用するのもいいでしょう。

 

 

<参考サイト>
(※1)食事・栄養について|埼玉県立小児医療センター_Q15
(※2)【9~11カ月】よくある質問|日野市役所 健康福祉部 健康課
(※3)赤ちゃんの便秘で注意することは?便秘の原因・受診の目安と改善法|大王製紙株式会社
(※4)離乳食を始めたら便が出なくなった|浜松市子育て情報サイト
(※5)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ十全大補湯エキス顆粒(医療用)」
(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用))」

 

<この記事の監修者>

ライター

木村 眞樹子(きむらまきこ)
医師

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。
総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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