みなさんは「妊活」と聞いて
どんなことを思い浮かべますか?
「妊活」という言葉はよく耳にするけど、
実際なにをしたらいいのかわからない…
「妊活」はなんだか大変そう…
私も妊活を始めた当初は
何をするのかもわかりませんでした。
正直何もしなくてもすぐに子どもはできると
思っていたくらい未知の領域でした。
仕事のことも考えなくてはいけないし、
時間もないし、体も疲れ気味にと、
なおさら妊活に
踏み出せないこともあるかもしれません。
今回はお仕事などで忙しい女性でも
安心して始められる
妊活スタートガイドをご紹介します。
ブライダルチェックを受けてみよう
まずはブライダルチェックについてです。
ブライダルチェックは結婚する前に行なう検査と
思うかもしれませんが、
結婚前、結婚後に関わらず、
妊娠・出産を考えている女性が受ける婦人科検診を
含んでブライダルチェックといいます。
ブライダルチェックを受けるメリットは
自分の体の状態を知ることができるということです。
男性の検査項目もありますし、
医療機関によってはカップルで受けることもできます。
また夜遅くや土日実施している医療機関もあり、
検査自体も短時間で終わるものが多いので、
ぜひチェックしてみてください。
女性であれば、
- 生理痛がひどい
- PMSがつらい
- 生理不順がある
- 一度も検診(女性検診など)を受けたことがない
などの症状がある方はもちろんのこと、
特に症状がない人でも、
赤ちゃんがほしいと思った今、
自分の体の状態を知ることがとても大切です。
女性の主な検査項目
問診
月経周期や既往歴などを確認する。
経腟超音波検査
子宮や卵巣の状態、子宮内膜の厚さなどを確認する。
子宮頸がん検診
子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染していないか、細胞診で調べる。
感染症検査
クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎などの検査を行なう。
ホルモン検査
血液検査で、排卵の有無や卵巣機能などを調べる。
AMH検査
血液検査で、卵巣内にどれくらい卵子が残っているのか(卵巣予備能)を調べる。
男性の主な検査項目
精液検査
精子の運動率や数、形などを調べる。
感染症検査
クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎などの検査を行なう。
ホルモン検査
精子を造り出す能力に関係するホルモンのバランスや、精子の質に関わる栄養素が不足していないかを調べる。
不妊の原因は男女それぞれ半数ずつあります。
妊活をスタートさせるためには女性だけでなく
男性も一緒にスタートさせることが第一歩です。
筆者の場合は
ブライダルチェックではなかったのですが、
結婚して1年経った頃、妊活を始める前に
不妊クリニックで血液検査やエコー検査、
感染症検査を受けました。
ひとまず検査では問題なく安心できたので、
自分の体の状態を
最初に知っておくことは大切だと感じました。
今すぐできる妊活4ステップ
自分のからだを知る
基礎体温
基礎体温とは生命を維持するのに
必要最小限のエネルギーしか消費していない
安静時の体温です。
毎日記録することで排卵の有無や
ホルモンバランスの状態を知ることができます。
基礎体温は専用の婦人体温計を使い、
朝起き上がる前に舌の下で測りましょう。
基礎体温を記録することで
- 生理周期が安定しているか
- 排卵の有無
- 高温期と低温期の体温差
- 高温期の長さ
これらのことがわかります。
まずは数ヶ月記録してみて、
自分の体の状態をチェックしましょう。
夜勤などで決まった時間に測ることができない人は、
4時間以上の睡眠時間を確保できた時の
体温を記録しましょう。
私は基礎体温を計ること自体は
ストレスではなかったのですが、
体温をみて一喜一憂してしまうことが
ストレスに感じました。
体温が下がっていると「計り方が悪かったのかも」と
再度計ったり昼にも計ってみたりしました。
その後は6ヶ月程度基礎体温をつけて自分の生理周期や
体温を把握した後は基礎体温を測ることをやめ、
クリニックでの診察のみにしました。
今は情報が溢れているし、
あれもやらないと、これも・・・でも時間がない!と、
逆にストレスになることもあります。
ご自身に合う測定の仕方、方針が
決められるといいですね。
生理周期を知る
生理周期とは生理が始まった日から
次の生理が始まるまでの期間のことで、
一般的には25~38日程度が正常範囲とされています。
ストレスが多かった月に
生理周期が乱れたことはありませんか。
生理周期が安定しているかどうかは
ホルモンバランスが整っているかの
目安にもなります。
また、生理周期を知っておくと
排卵のタイミングも把握しやすくなるので、
自分の生理周期は把握しておくと良いです。
生活習慣の見直し
バランスの取れた食事
「忙しくて栄養バランスまで考えられない」という方は
多いかもしれません。
バランスの取れた食事は
妊娠しやすい体づくりだけでなく、
体力をつけ、疲れにくい体づくりにも
つながります。
また、食事の時間を楽しむことで
ストレス解消にもつながります。
仕事で疲れた日は簡単に済ませたり
外食を楽しんだりしながら、
1週間の中で栄養バランスがとれるように
心がけてみてください。
睡眠
睡眠不足と不妊は関係ないと
思われるかもしれませんが、
睡眠不足が不妊の原因として
関与していることも指摘されています。
睡眠不足がホルモンバランスの乱れを引き起こし、
女性であれば排卵障害や生理不順、
男性であれば精子の質や量に
影響を与える可能性があります。
日ごろからしっかりと質のいい睡眠をとりましょう。
- 規則正しい生活リズムを保つ
- 寝室の環境を整える
- ストレスを軽減する
これらのことを意識してホルモンバランスを整え、
妊娠しやすい体づくりをしていきましょう。
https://sancha-art.com/blog/relationship-with-infertility-seen-from-sleep-environment
適度な運動
妊活をするうえで運動はとても大事です。
- 基礎代謝の向上
- ストレスの解消
- 体重の管理
などメリットはたくさんあります。
適度な運動を毎日30分行なう女性は
妊娠率が増加するとの研究もあるそうです。
しかし、過度な運動を毎日60分行なう女性は
逆に妊娠率が減少するとの報告もあるそうです。
仕事が忙しく定期的に運動もできないという方も
多いと思いますが、
例えば通勤の際にひとつ手前の駅で降りて歩く、
職場や駅などでは極力階段を使うなど、
ストレスなく無理のない運動を
習慣にしていくと良いでしょう。
https://www.sangenjaya-wcl.com/infertilitycolumn/pregnancy-undo/
からだを温める
妊活する女性にとって冷えは大敵・・・
わかっているものの、職場の温度設定が低すぎるなど、
自分ではどうにもできない環境の中で、
体が冷えてしまうケースもありますね。
冷えは血の巡りが悪くなり、
卵巣や子宮にも栄養素が届きにくくなり、
ホルモンバランスが悪くなる原因になります。
生理不順や子宮内膜症など、
不妊につながる症状や
病気の原因になることがあるので、
しっかりと体を温めましょう。
からだを温めるポイントは3つ!
- 体を冷やす食べ物を控える
- 体を温める服装を心がける
- 湯船につかる
詳しい温活情報はコチラの記事をご覧ください
「からだを温めよう!わたしの温活はコレ」
体があたたまると血液量がアップし、
子宮や卵巣に運ばれる栄養や酸素の量も増えるので、
忙しくても短時間でもいいので
湯船につかる習慣をつけていきましょう。
私は末端冷え性で特に冬は手足の冷えがひどかったので
妊活を始めてからはレッグウォーマーや貼るカイロで
なるべく冷やさないように心がけていました。
料理は苦手でしたし、
仕事も忙しくて時間が取れなかったので、
料理にはあまり力を入れず、
代わりに温活グッズや散歩、ヨガなど、
自分のペースでゆるく長く続けられるものを
選んで取り入れていました。
パートナーと話し合う
妊活を始める前にお互いの子どもに対する考えや
価値観を共有し、いつまでに妊娠したいのか、
どのようにすすめていくのか、
いつまで妊活をするのかなど
お互いの気持ちを知っておくことはとても大切です。
そして価値観は子どもに対してだけではありません。
今後どのように働きていきたいのか、
中長期的なキャリアの希望など
話し合うことも必要です。
実際、不妊治療にすすむ場合は
予想以上に時間やお金がかかることもあるので、
最初だけでなく、悩んだり迷ったりしたときには
パートナーと話し合う時間をとると、
夫婦の絆が深まる機会になると思います。
おわりに
自分の体の状態を知り、整えていくことは
妊活のためだけでなく
妊娠・出産したあとの人生においても大切です。
仕事に追われて忙しくしているときこそ、
自分の体や生活習慣に
向き合う時間をとっていきたいですね。
私自身は生活の中心が妊活になっていた時期があり、
今思えば自分を労わる時間を
持てていなかったと感じます。
仕事も遊びも妊活も、
バランスよく楽しんでいけるよう
にコントロールしてくださいね。