妊娠線を予防する方法があった!きれいなおなかを保つ秘訣3選

妊婦のお腹

妊娠すると、赤ちゃんの成長や出産に向けて、

からだにさまざまな変化が起きます。

その変化のひとつが妊娠線です。

 

「ママになってもきれいでいたい」と

考える女性にとっては、

できれば避けたいものですよね。

 

そこで、今回は妊娠線ができる原因と

その予防法についてご紹介します。

妊娠線は全員に必ず現れるものではありませんが、

気になる人は、ぜひ早めに

対策を行うのがよいでしょう。

 

 

妊娠線とは

 

困る妊婦

 

妊娠線とは、妊娠中の急激な体型変化で現れる

線状のすじのことです。

 

この妊娠線は一度できると

自然には消えないとされており、

正式には線状皮膚萎縮症もしくは皮膚伸展線条といい、

ストレッチマークと呼ばれることもあります。(※1)

 

なぜ妊娠線はできる?

皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という

3層構造になっています。

 

妊娠して皮下組織に脂肪が増えて

おなかが大きくなるにつれ、

引っ張られるように伸びるのが表皮と真皮です。

しかし、真皮は表皮ほどの柔軟性がないため、

皮下脂肪の膨張に耐えられなくなると裂けやすくなり、

これが妊娠線のできる理由だといわれています。

 

また、妊娠線ができやすいのは、

ホルモンの影響も考えられます。

妊娠中は副腎皮質ホルモンが多く分泌されて

皮膚の基礎代謝やコラーゲンの生成を抑えてしまうため

妊娠中は平常時より妊娠線のような

肉割れを起こす可能性が高まるのです。(※1)

 

妊娠線のできやすいところ

妊娠線はおなかにできるイメージが

強いかもしれません。

 

たしかに、急激な変化が起きやすいおなか周りは

妊娠線ができやすいといえるでしょう。

しかし、胸のまわりやおしり、太もも、二の腕、

わきの下など、妊娠中に脂肪がつきやすくなる部位にも

あらわれやすいので、ケアをする際は

できれば全身に気を配りたいところです。(※1)

 

 

きれいなおなかを保つ秘訣3選

 

妊婦

 

妊娠線は、早い人は妊娠中期頃に

現れる可能性があります。

そのため、できるだけ早い段階(妊娠初期くらい)から

ケアすることが大切です。

 

では、実際にどのようなケアが

効果的なのでしょうか?

 

保湿する

肌は乾燥すると伸縮性が低下し、

真皮が裂けやすくなってしまいます。

そのため、妊娠線予防クリームや

保湿クリームを使用して肌の潤いを保ちましょう。

 

冬の乾燥しやすい時期だけでなく、

基本的には1年を通して

乾燥には注意するのが好ましいです。(※1)

 

マッサージをする

妊娠線予防にはマッサージもおすすめです。

保湿クリームを塗る際に一緒に行ってみましょう。

 

<マッサージの手順>

  1. おへそを中心に左回り・右回りでゆっくり撫でる。
  2. 下腹から脇腹方向にくるくると円をかくように撫でる。
  3. おへその下からハートをかくようなイメージで外側に向かって撫でる。(※2)

 

体重の増加に気を付ける

妊娠中の適切な体重増加は、赤ちゃんの発育や

出産のために必要であるとされています。

しかし、急激な体重の増加は皮膚にも

大きな負担がかかり、

妊娠線ができる原因になります。

 

つわりが終わる妊娠中期以降は食欲も増して

体重が増えやすくなりますが、

体重管理には気をつけましょう。

 

ただし、極端な食事制限や過度な運動で

ダイエットをするのは、赤ちゃんの発育に

悪影響を与える可能性があります。

体重増加が気になる場合は、主治医に相談するなどして

適正な管理を行いましょう。(※1)

 

 

妊娠中のお悩みには漢方薬もおすすめ

 

漢方薬

 

妊娠中のマイナートラブルに悩む人には、

漢方薬もおすすめです。

漢方薬のなかには「安胎薬」と呼ばれる、

母体や胎児の発育に好影響を与えるものもあり、

産婦人科でも使用されています。

 

妊娠中のマイナートラブルに対しては、

  • からだの水分の循環をよくして老廃物を排出し、むくみを和らげる
  • 血流をよくして貧血を改善する
  • 胃腸の水分代謝をよくして吐き気を改善する
  • 全身に栄養を届けて心とからだを元気にする
  • 自律神経を整えてストレスを緩和し、睡眠の質を改善する

といった生薬を含む漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

 

妊娠中のお悩みにおすすめの漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血行をよくしてからだを温め、

冷えからくる婦人科系の症状を改善します。

産前産後の不調や足腰の冷え、むくみ、

貧血など幅広く用いられます。(※3)

 

小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)

のどや胃の緊張をやわらげることによって

胃内に滞った水を巡らせ、胃腸症状を緩和します。

つわりや嘔吐に用いられます。(※4)

 

漢方薬は一般的に西洋薬よりも

副作用が少ないと言われていますが、

産前のからだがデリケートな時期には

服用できない種類のものもあります。

妊娠中に服用する場合は

必ずかかりつけの医師に相談しましょう。

 

また、漢方薬は、自分の状態や体質に

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく

場合によっては副作用が生じることもあります。

あんしん漢方

 

 

妊娠線の予防には早めの対策を!

 

妊娠線は、おなかの中で

赤ちゃんを頑張って育てた証なので、

決して恥ずかしいものではありません。

しかし、ずっときれいでいたいと

考えるママにとっては、

できれば避けたいものですよね。

 

妊娠線対策は早めに行うのがカギです。

無理は禁物ですが、

体調第一でできることから始めてみてください。

 

<参考サイト>
(※1)エナ・レディースクリニック「妊娠線はいつからできる?消えるの?原因や予防、ケア方法などの疑問を徹底解説!」
(※2)ルナレディースクリニック「【2024年】妊娠線予防クリーム16選。選び方や使用時期なども解説【人気製品徹底比較】」
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
(※4)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ小半夏加茯苓湯エキス顆粒(医療用)」

<この記事の監修者>

ライター

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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