あったかくなってきて、便秘気味じゃない?子どもの年齢別便秘解消方法

仰向けの赤ちゃん

「子どもの排便回数が減っている気がする」

「おなかが張って、不機嫌そう」

このように、お子さんが便秘かもしれないと

お悩みの方はいませんか?

 

乳児や幼児の場合、便秘でおなかが痛かったり

不快感があったりしても、うまく訴えることができません。

そのため、周囲の大人が早めに気づいて

対処してあげることが大切です。

 

今回は、年齢別の便秘の原因や

対処法についてご紹介します。

 

 

子どもの便秘はどんな状態?

 

お腹をさする男の子

 

子どもの便秘とは、どのような状態を指すのでしょうか。

便秘のときに見られる症状や原因を

年齢別にご紹介します。

 

乳児(0~1歳)

乳児が便秘になる原因は、水分不足や、

おなかにガスがたまっているなどが挙げられます。

 

乳児は1日に何度も便をするのが一般的ですが、

消化器官が未発達のため便秘になりやすい時期があります。

 

乳児の便秘の主な症状は、

便が硬くなり、出しにくくなることです。

また、便を出すときに泣いたり、

顔を赤くしたり、脱力したりすることもあります。

 

幼児(1~5歳)

幼児は乳児の頃に比べて便の回数が減りますが、

1週間に2回以下となった場合は受診が必要です。

 

幼児になるとで食生活が変化し、

野菜が食べられないなどの

好みによる食の偏りが出てくることがあります。

 

食の偏りによって食物繊維が不足することは

便秘の原因となります。

また、トイレトレーニングの頑張りすぎで

排便を我慢するようになることも、

便秘の原因のひとつです。

 

そのほか、水分不足や運動不足なども

便秘の原因になることがあります。

 

子ども(6歳~)

子どもは大人と同様に、ストレスや運動不足、

食生活の乱れなどが原因で便秘になることがあります。

 

便が硬くなって出しにくく、

腹痛や腹部膨満感が伴うこともあります。

肛門に痛みを感じたり、

出血を引き起こしたりすることもあるため注意が必要です。

 

 

子どもの便秘を予防する方法

 

バナナ

 

子どもの便秘を予防するためには、

以下のような方法が効果的です。

 

食物繊維が豊富な食品を食べる

食物繊維は便のかさを増やして腸の動きを促すため、

便秘を解消するのに効果的です。

 

食物繊維が豊富な食品には、

玄米や全粒粉パン、野菜、果物などがあります。

 

乳児の場合は、母乳やミルクに

食物繊維は含まれていないとされているため、

離乳食を始めたら、野菜や果物を与えるようにしましょう。

 

運動不足は便秘の原因になる?

運動不足は便秘の原因のひとつです。

運動をすることで腸の動きが活発になり、

便秘を防ぐことができます。

 

乳児の場合は、両足を持って

ゆっくり上下に動かす運動をして排便を促しましょう。

 

生活リズムを規則正しく整えよう

生活リズムを規則正しく整えることで、

腸の動きを促すことができます。

 

子どもは生活リズムが乱れやすいため、

睡眠時間や食事の時間をなるべく決めるようにしましょう。

また、朝食をしっかりと食べることも重要です。

 

トイレに行く時間を決めてみる

トイレに行く時間を決めると腸のリズムを

整えることができるため、便秘予防におすすめです。

 

腸には便意を感じる神経があり、

通常は食事の後や起床直後などに

腸の運動が活発になります。

この時間帯に毎日トイレにいく習慣をつけることが

便秘予防に有効です。

 

ただし、生活リズムなどには個人差がありますので、

自分に合った習慣を見つけて続けてみましょう。

 

マッサージをする

腹部をマッサージすることで、

腸の動きを促すことができます。

 

おへそのあたりに利き手を置き、

1~2cmほど手が沈む強さで

時計回りに「の」の字を書くようにマッサージをします。

 

2セットほど繰り返すといいでしょう。

 

 

自然な排便を促すためには漢方薬もおすすめ

 

4種のスパイス

 

子どもの便秘には、薬や漢方薬が効果的な場合があります。

ここからは、便秘薬の注意点や

おすすめの漢方薬をご紹介します。

 

便秘薬を使うときの注意点

便秘薬には、便を柔らかくする薬や

腸内を刺激して便を出す薬があります。

ただし、便秘薬には副作用があり、過剰摂取すると

腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがあります。

 

また、使い続けることで癖になる場合があるため、

医師の指示に従い、適切に服用させましょう。

 

漢方薬で便秘を解消する方法

便秘の原因は、ストレスや冷えなどによる腸の働きの低下、

腸にこもった過剰な熱や水分不足により

便が硬くなって乾燥することなどが考えられています。

 

子どもの便秘解消には、

  • 腸の動きを促進して便を出しやすくする
  • 便の水分バランスを整える
  • 整腸作用
  • たまった老廃物を排泄する

などの働きがある生薬を含んだものを選び、

自然な排便を促します。

 

自然由来の成分からなる漢方薬は、

小児科でも処方されており、

子どもにも安心して使うことができる

というメリットがあります。

 

便秘になりやすい子どもにはこんな漢方薬がおすすめ

子どもの便秘には以下のような漢方薬がおすすめです。

 

・小建中湯(しょうけんちゅうとう)

生命エネルギーを補います。

甘みがあって比較的飲みやすい漢方薬です。

胃腸が弱く、便秘と軟便を繰り返す子どもに。

 

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

生命エネルギーを補い、だるさや疲れをとります。

食が細く疲れ気味で、

便秘や下痢などの胃腸虚弱がある子どもに。

 

 

漢方薬はご自身や、お子さんのからだの状態や体質に

合わせた漢方薬を選ぶことが大切です。

からだに合っていないと、うまく効果を感じられなかったり

副作用が起こったりする場合があります。

 

スマホを使ってオンラインで相談できる

「あんしん漢方」などのサービスを使えば、

漢方薬に詳しいプロが

ひとりひとりに合った漢方薬を見極め、

お手頃価格で自宅まで郵送してくれます。

 

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子どもの便秘には早めの対処を

 

水を飲む少女

 

子どもの便秘は放置しておくと、

肛門周囲の皮膚炎や肛門裂傷、痔などの

トラブルを引き起こすこともあります。

 

便秘が続く場合には、医師に相談して

適切な治療を受けることが大切です。

 

また、子どもにとっては親の声かけや指導が

大きな影響を与えます。

日頃から健康的な生活習慣を

身につけるように声かけをしましょう。

 

 

参考文献
小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン作成委員会「子どもの便秘」

 

<この記事を書いた人>

ライター

あんしん漢方薬剤師
藤田 佑莉(ふじた ゆうり)

北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、
女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。

漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、
精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で
薬剤師としてサポートを行う。

 

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