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子どもが発熱したときの適切なホームケア

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はじめに

 

お子さんが急に熱を出したり、嘔吐したりと

体調を崩すと心配になりますよね。

そして、お子さんを預けて仕事に行くのは

いつ熱を出すのではないか、

抜けられない仕事の時に限って電話が来るのではないか

とドキドキしますよね。

 

具合の悪いときに慌てなくていいように

確認していきましょう。

 

 

こどもは病気になりやすい

 

子どもの看病

 

病気にかかりやすい理由

幼児期までは、大人と比べてウイルスや菌に対しての

免疫が弱く、病気にかかりやすい時期です。

 

赤ちゃんは生まれるときにお母さんから

へその緒を通してたくさんの感染に対する

免疫(抵抗力)を持って生まれてきます。

 

その目印となる血液中の免疫グロブリンは

生まれた直後は母親と同じ量ですが、

生後3~6か月で最低となり、

病気にかかりやすくなります。

 

人間は、一生のうちに300種類以上の

風邪のウイルスにかかると言われています。

初めての集団生活で多くの感染症にかかるのは

仕方がないことなのです。

 

園には免疫力がまだ弱く、自分の免疫を作る時期の

お子さんがたくさん集まっています。

そして風邪のうつしあい合いをしているため、

熱を出すようになります。

ですが、半年もたつ経つと

落ち着いてくるお子さんがほとんどです

 

病院に連れていく判断基準

お子さんの発熱や嘔吐などの症状があったときは

不安になりますよね。

すぐに受診すべきか悩みますが、

まずは目の前のお子さんの様子をよく観察しましょう。

 

子どもは正直です。

具合が悪ければ

機嫌が悪くなったり、ぐずったりします。

発熱していても機嫌がよく、よく遊べて、よく食べて、

よく飲める時には水分補給に努めながら

経過を見ていくことも悪いことではありません。

 

熱が高いことは、悪いことばかりではありません。

体の中に入ってきた細菌やウイルスを排除しようとして

体が起こす防御反応のひとつなので、

体が戦っているサインでもあります。

 

病院に連れていく判断基準の一つとして、

日ごろ子どもと接している大人やママが

「あれ?子どもの様子がなにかいつもと違うな?」と

思う感覚をぜひ大事にしてほしいなと思います。

 

その感覚で、気になったときには、受診をしましょう。

また、下記のような時はすぐに病院に行きましょう。

  • 6か月未満の乳児の発熱
  • おっぱいやミルク・食事がとれない時
  • 呼吸が速い、呼吸が苦しそう
  • おしっこの量や回数がいつもより少ない
  • 便に血が混じる
  • 泣かない
  • 呼びかけてもぐったりしていて反応がいつもと違う

 

 

子どもに薬を与えるとき

 

薬を飲む子ども

 

感染症になると 熱・咳・鼻水・嘔吐・下痢など、

どの症状も心配になりますね。

ですが、これらの症状は

体の防御反応と言われています。

体内に入ってきた侵入者と

一生懸命戦っている証拠なのです。

 

子供は気温や厚着、水分不足でも熱が出ますし、

簡単に高熱が出ます。

熱が出たらすぐに解熱剤が必要というよりも、

38.5℃以上の熱があり元気がないときや

水分や睡眠が取れない場合に

解熱剤を使っていきましょう。

 

熱が下がっている4〜5時間の間に水分や休息を取り、

体力を回復させてあげましょう。

 

常備したい薬

お薬はあえて常備する必要はないかと思います。

 

お子さんの症状(鼻水・咳・発熱・嘔吐・下痢・発疹)

などによって薬の種類が違うことと、

体重によって量が全く違ってくるので

その都度受診をして、

医師の処方した薬を飲むことをお勧めします。

 

市販薬も薬局などで販売していますが、

一般的な症状に合わせて作ってあります。

医療機関のお薬はその時のその子の症状・病状に

合わせて処方されます。

 

今の症状がその時と同じとは限らないので、

以前受診した時にもらった薬は飲まずに処分しましょう。

一度処方してもらった薬は

症状がよくなっても飲み切るようにしましょう。

 

薬の飲ませ方

粉薬

たくさんの水やミルクで溶くと飲ませるのが大変なので

少量の水で溶きましょう。

団子のようになります。

 

それを指で持って、お口の上顎につけると

飲みやすいようです。

 

シロップ

子どもが飲みやすいように甘くなっています。

冷蔵庫に入れて冷やすと飲みやすいでしょう。

 

スポイトや薬杯で少しずつ

お口の中に入れてあげましょう。

哺乳瓶がお家にあるときは哺乳瓶の乳首の中に

お薬を入れてくわえさせて

飲ませるのもいいでしょう。

 

座薬

座薬とは肛門や膣に挿入する円錐形や

紡錘形の薬剤であり、冷蔵庫保管するものです。

子どもの場合、解熱剤として

座薬が処方されることが多いです。

 

お熱が高いときは、処方された座薬を

お尻の穴から入れます。

座薬の先にオリーブオイルやベビーオイルをつけると

入れやすくなります。

 

座薬を入れた後に刺激になって

ウンチが出てきてしまうかもしれません。

座薬がそのままの形で出てきたら、

もう一度入れてあげてください。

溶けているようなら、

多少なりとも粘膜から吸収されているので、

再度入れることはせずにそのまま様子を見ます。

 

 

発熱時のホームケア

 

体温計と冷えピタ

 

からだは温める?冷やす?

熱の出始め、手足の先を触って冷たいときは

熱が上がっているサインです。

この時は足を温めましょう。

 

熱が高くなり、手や足の先もあたたかくなっていたら

からだを冷やしましょう。

 

夏に熱を出すと、体が熱いかもと思い、

タンクトップやノースリーブのお子さんも見かけますが、

熱の上がり始めは寒さがあるので

長そでやカーディガンなどを活用しましょう。

 

また、夏場はエアコンも入っているので

冷えすぎには要注意です。

レギンスなどで足元の冷えにも気を付けましょう。

 

熱さまシートや氷のうの使い方

〈貼る位置〉
シートタイプの熱冷却シートは、小さい子では自分で剝いでしまって口や鼻をふさぎ、窒息の可能性もあります。
おでこには使用せず、わきの下の太い血管を冷やしてあげましょう。

〈使い方〉
保冷材に熱がたまって温かいままでは効果が下がるので、適宜交換をお勧めします。
枕タイプの氷嚢を嫌がるお子さんも多いので、小さい保冷剤をタオルにくるんでわきの下や太ももの内側、首にあてる方法もあります。

食欲がないときの食事と水分補給

食欲がないときは無理せず、
胃腸にやさしいものを食べましょう。
離乳食期のお子さんでしたら
ひとつ前のもの(中期なら前期、後期なら中期)
形態に戻すと食べやすいです。
また、授乳期でしたらミルクや母乳が
少しずつ飲めていたら、一時的に食事量が減っても
無理に食べさせようとしなくても大丈夫です。
熱があるから熱いだろうと
氷の入った冷たいものを与えたくなりますが、
胃腸がびっくりしてしまうので、
常温かぬるめのものをお勧めします。
また、吐いた後はすぐに食べ物や飲み物をあげずに
30分ほど置いてから少しずつ飲み物を与えます。
熱の高いときは経口補水液(点滴と同じ成分のもの)を
飲むと水分補給にとてもよいです。
ただし、お子さん味が飲みにくいこともあります。
他にも、味噌汁の上澄みも塩分やミネラルなども
入っており同じ効果があるのでおすすめです。

発熱時の入浴について

お子さんの様子はどんなですか?

ぐったりしているときは無理に入浴せずに、

汗をかいていたら温かいタオルなどで

体を拭いてあげましょう。

 

機嫌がよく、子ども自身が入りたいときは、

短時間の入浴は構いません。

子どもの状況に合わせていいでしょう。

 

 

社会資源の活用

 

お仕事をされていて、子どもが具合が悪くなったとき、

すぐには仕事を休めずに

どうしたらよいか困ってしまうことがあります。

 

いざ家族のお仕事中に、子どもの具合が悪くなったり

けがをして園から電話が来たら、

  • どう対応するのか
  • お迎えに誰が行くのか
  • おじいちゃん・おばあちゃんにお願いできるのか

事前に確認したり、決めておくといいですね。

 

保育園・幼稚園に入園する前に

シュミレーションしておくと、

いざという時に焦らなくてもよいかもしれません。

 

また、自治体によっては病(後)児保育という

具合の悪いお子さんや熱が下がった直後のお子さんなどを

預かってくれる制度もあります。

事前登録が必要な場合が多く、

具合が悪い時の医師の連絡票が必要にもなります。

お住まいの自治体で、その様な制度があるのか

利用するためにはどうしたら良いかなどを確認して、

いざという時のために登録をしておきましょう。

 

子どもが風邪を引くなど体調をくずすことは、

避けることができません。

周囲が協力しあって、利用できる資源は活用して、

急な事態に対応できる準備をしておきましょう。

 

 

まとめ

 

子どもが熱を出すなど、

具合が悪くなってほしくないと思うのは、

家族にとって当たり前のことです。

 

しかし、繰り返し風邪をひくなど感染症にかかることは、

免疫を獲得していく過程だとも言えますので、

悪いことばかりではありません。

成長していく過程だと思って、

日頃よりたくさんお外で遊び、体を動かすことで

体力をつけて免疫を高めていきましょう。

 

大人も子どもも元気に笑って過ごすことが

免疫力を高めることに繋がります。

免疫力アップのためにも、

笑顔で過ごせる時間を増やしていきましょう。

 


■プロフィール

NPO法人はっぴぃmama応援団-ロゴ

認定NPO法人はっぴぃmama応援団
「ママの笑顔を応援したい!」という思いを持って、助産師・看護師などの専門職や保育士・アロマやヨガの講師・先輩ママなどと供に、親とよいこのサポートステーション『はっぴぃmamaはうす』を運営しています。

 

 

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