【妊活の基礎知識】妊娠するために知ってほしい卵子の話

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妊活

自分が妊活していることはあまり知られたくないけど、

知りたいことは山ほどありますよね。

 

いろんな人に気を使われるから、色々言われたくないから。

でも、妊活を始めてから分かったことは沢山あって、

「もっと早く教えてよ」と思ったことも数知れず…

 

「正直、学校で教えてほしかった…」ということや

「避妊は知ってたけど、その逆は知らなかった…」

という人は結構多いのではないでしょうか。

 

この記事で伝えたいことは「妊娠を焦ること」とか

「今の治療法を不安に思うこと」ではなく、

 

今から「赤ちゃん」のことを考える機会を

もっと持ってほしいということ

 

まずは、赤ちゃんのもとになる「卵子」

について知っていきましょう。

 

 

「卵子」とは

 

そもそも「卵子」とは何でしょうか?

単純に「卵(らん)」と呼ぶときと

何が異なるのでしょうか?

 

まず「卵子」とは、女性の身体の中にある生殖細胞で、

卵巣から排出された、

つまり排卵された状態の生殖細胞を指します。

この卵子が、男性側の生殖細胞である「精子」と

受精することで、赤ちゃんのもとになります。

 

そして「卵」とは、

卵子と卵子を包んでいる卵胞のことを指します。

 

卵巣の中には、たくさんの卵が存在しています。

卵のもとになる「原子卵胞」は、胎児期に作られ、

生まれた後は、新しく作られることがありません。

 

推定にはなりますが、出生時にはおよそ100200万個もの

原子卵胞があるようですが、加齢とともに減少し、

思春期の生理を迎えるころには

2030万個になっているようです。

 

そのように減少した卵胞のうち、

毎月排卵されるのはたった1つだけ。

 

また、こちらも推定ではありますが、

女性が一生のうちに排卵する卵子の数は

400500個ほどと言われています。

 

 

「生理が来る=排卵がある」は正しい?

 

このような排卵が起きると、子宮内膜は厚くなり

やがて剥がれ落ち、体外に排出される…

これを「生理」と呼んでいますよね。

 

しかし、「生理が来る=排卵がある」と理解するのは

少し違っています!

 

なぜなら、排卵がなくても

生理のような出血がある場合もあるからです。

このような状態を「無排卵月経(無排卵周期症)」と言います。

 

正常な排卵のある生理では、脳の視床下部や下垂体から

分泌されるホルモンが卵巣に働きかけることで、

卵胞の発育を促し、排卵させています。

 

一方で、無排卵の生理では

脳から分泌されるはずのホルモンが、

うまく分泌されないため卵胞の発育不全により、

排卵が起きないとされています。

 

代表的な排卵障害の疾患については、

以下の表のとおりです。

 

排卵障害の代表的な疾患

 

このほかにも、甲状腺などの機能異常が

排卵異常の原因となっている場合もあります。

 

 

 

卵子に期限はあるの?

 

このように卵子は生まれる前から、

おなかの中に待機していて、生まれると同時に

いわゆる老化が始まり、減少していきます。

 

つまり、あなたが年齢を重ねるごとに卵子も

ひとつひとつ年齢を重ねているとも言えそうですよね。

では、卵子が老化するとどんなことが起こるのでしょうか

 

「卵子の老化」の主な要因は、

閉経を迎える準備に入るためです。

平均的には35歳ごろから、閉経に向けた身体の準備は

始まるといわれています。

 

閉経を迎える準備とは、卵巣機能が

徐々に低下する生理現象を指します。

 

卵巣機能が低下すれば、卵子の数や質は低下していきます。

この卵子のことを「老化卵子」と呼びます。

老化卵子の発生は生理現象のため、

もちろん避けては通れません。

 

いつになっても妊娠できる可能性は100%ではなく、

老化卵子の状態では、どうしても妊娠・出産が難しい。

 

「妊娠しやすい時期には賞味期限のようなものがある」

ということを、常に心がけておきましょう。

 

 

卵子の状態を知るには、どうしたらいい?

 

卵子の状態を知る基本的な検査として、

  1. 血液・ホルモン検査
  2. AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査

があります。

 

血液・ホルモン検査では、血液採取を行って

ホルモンが正常に分泌されているかどうかを検査し、

卵巣や子宮の状態を調べることが出来ます。

 

AMH検査は、採血をすることで

卵巣内に残っている卵子を調べることが出来ます。

 

これらの検査はもちろん病院を

受診する必要がありますよね。

卵子の状態を詳しく…ということは難しいですが、

まずは自分の生理の状態を把握するという点では、

自宅でも出来ることがあります。

 

それが、身体の記録をつけることです。

妊娠したい人や気になる人は、

自分の身体の状態をチェックしてみてください。

 

生理周期は適性? (通常は2538日)
生理の状態は正常? (出血の期間、出血量、その他の身体の状態など)
基礎体温は低温期と高温期になっている?

 

こうしたことは、学校では教えてくれませんよね。

もちろん会社でも教えてはもらえないことかと思います。

 

不妊治療を初めてから、「今からでも間に合うかな」という

疑問を抱き始めてから

初めてぶつかる「妊娠への壁」かもしれません。

 

まずは「知ること」、そして「ちょっと行動してみること」

が大事かなと思います。

 

弊社アプリの「ママケリー」では、

生理管理や基礎体温記録を付けることが出来ます。

ぜひご活用ください。

 

 

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【参照】

公益社団法人 日本産科婦人科学会HUMAN

東邦大学医療センター 大森病院臨床検査部「卵の数はどれくらい??―AMHについてー」

おおさか不妊専門相談センター「排卵障害をおこす疾患(内分泌異常)」

 

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