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【男性体験談】気負わない、気負わせない不妊治療【NPO法人Fine】

アイキャッチ

不妊や不育にまつわる体験は、

誰一人として同じ体験はありません。

 

不妊治療を経てお子さんを授かり育児をしている人、

不妊治療を卒業し夫婦二人の生活を選んだ人、

二人目不妊で悩み治療中の人、

流産を繰り返す不育症に悩んでいる人などさまざまです。

 

今回は、男性当事者の体験談をご紹介します。

 

男性
30代男性 Kさん
「短期的な結果を求めず、気負わず、ストレス溜めず」

永遠に続くのでは・・・・ 長く感じていた不妊治療

 

私には現在2人の息子がいますが、

いずれも高度生殖補助医療(体外受精・顕微授精)で

授かった子どもです。

 

一人目は14カ月間、二人目は5カ月間ほど

不妊治療を行ないました。

 

期間だけ見ると意外に短いと感じられるかもしれませんが、

私たち夫婦からすると、

特に最初の一人目の不妊治療期間は、

永遠に続くのではないかと感じられるほど長いものでした。

 

その理由は、当時、妻も私もさまざまな検査をした結果、

クリニックの先生から

「いつ妊娠してもおかしくない検査数値が出ている」

と幾度となく言われていましたが、

それでも、なかなか「妊娠」という結果を

得られなかったからです。

 

具体的に妻のどの部分がという

明らかな原因があるわけではなく、

「よくわからないけど妊娠しない」

という状態だったのです。

「出口のないトンネル」とはまさにこのことかと、

まざまざと感じたのでした。

 

先のないトンネル

 

 

妻と不妊治療に向き合う日々〜通院デート〜

 

不妊治療といっても、私自身は治療らしい治療を

行なってきたわけではありません。

不妊治療開始前に事前検査をして、

人工授精、体外受精・顕微授精の時に

採精するぐらいでした。

 

不妊治療期間は、主に妻に対して

治療が行なわれていたので、

通院といっても、私は妻に付き添いで

一緒にクリニックへ行っていたという表現のほうが、

実際は近いものがあります。

 

当時を振り返ると、

妻は本当にすごくストレスのかかる治療を

していたのだと思います。

 

仕事を早上がりして一人でクリニックに行ったり、

2日連続でクリニックに行かなくてはならないと

急に決まった場合には仕事の調整をしたり、

心身への負担は相当なものだったはずです。

 

私がどのように妻や不妊治療と向き合ってきたかというと、

何か特別なことをしたというわけではなく、

端から見るとごく一般的なことをしただけだと思います。

 

今日の治療はどうだった?とか、

これからの治療はどうしていく?

という会話をクリニックに行く度にしていました。

 

一緒にクリニックに行った時の待ち時間も

他愛もない話をして、

治療が終われば近くの飲食店でランチをして帰ったり、

行きつけのパン屋でコーヒーブレイク

(妻はデカフェのハーブティーなど)しながら、

翌朝の朝食のパンを選んだりと、

通院をいつものデートの延長線上のように捉えていました。

 

良い意味で、不妊治療という機会を

夫婦のためにうまく利用する形をとっていたのです。

 

外デート

 

私が不妊治療に対して協力できる部分は限られていたので、

妻に任せっきりにするのではなく、

何とか自分と妻との接点を作ろうとした

「通院デート」になったという表現の方が正しいかもしれません。

 

また、夫婦で不妊治療について知っている情報のレベルを

同じにしておこうと意識的に努めていたことが功を奏したのか、

衝突らしい衝突はなかったと思います。

でも、妻からすると「まだまだ全然だよ」という面も

あるかもしれませんね。

 

 

二人三脚。いつもと変わらない、普通のコミュニケーション

 

不妊治療をしているからといって

妻に何か特別な思いを持って接したり、

何かをどうこうしようとしたりしたわけではありません。

 

「いつもと変わらない気持ち」で

「普通のコミュニケーション」をしていただけ、

といっても過言ではありません。

 

しかし、不妊治療を軽く捉えていたわけでもありません。

体外受精・顕微授精ともなると

簡単に妊娠するわけではないというのは、

クリニック側からの事前の説明でも理解していました。

 

「短期的な結果を求めるのではなく、気負わず、ストレスを溜めずに長期戦に備えられるメンタルを整えていこう」

という思いを念頭に置いていました。

 

夕日_人物シルエット

 

結果ばかりを求めると、

妻にも自分自身にもプレッシャーを与えることになり、

妊娠にいたらなかった時のストレスは計り知れません。

 

二人で共通の目標は一致させつつも、

二人三脚で話し合いながら、

その道のりを一緒に並んで歩いて行けたことは、

よかったと感じています。

 

 

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