夏に鰻を摂るメリットとは。妊娠中でも食べて大丈夫?

うな重

「夏といえば鰻!」

毎年、土用の丑の日が近づくと

鰻を見る機会も増えてきます。

鰻は夏バテにいいイメージがあるかもしれませんが、

なぜいいのか理由は知らない方も

多いのではないでしょうか。

 

今回は、夏に鰻を食べるメリットと、

鰻は何歳から食べられるのか、

妊娠中や授乳中に

鰻を食べてもいいのかなどをお伝えいたします。

 

 

鰻を夏に食べるメリットとは?

 

食事

 

鰻は、とても栄養価が高い食材です。

そのため、暑さの厳しい夏に食べることで、

夏バテ防止に役立ちます。

 

鰻には多くの栄養素が含まれていますが、

夏バテ対策に有効なのがビタミンB1です。

ビタミンB1は、糖質を体内でエネルギーに

変換するために欠かせない栄養素で、

疲労回復の効果があります。

 

 

妊娠初期から授乳中まで鰻は食べて大丈夫?

 

妊婦

 

妊娠中や授乳中の女性が鰻を食べるときに

注意すべき点は、ビタミンAの摂取量です。

鰻にはビタミンAが多く含まれているため、

ビタミンAの過剰摂取とならないよう

注意する必要があります。

 

ここでは、どのくらいの量の鰻を

食べても大丈夫なのか、

時期に分けて解説します。

 

妊娠初期および中期

20〜40代の妊娠初期および中期の女性の

ビタミンA摂取推奨量は、

650〜700μgとなっています。

 

鰻のかば焼き100gには、

ビタミンAが約1,500μg含まれるので、

鰻の摂取量は40〜50g程度が目安になります。

鰻1人前が80〜100gといわれているため、

半人前程度を目安とするといいでしょう。

 

妊娠後期

妊娠後期は、胎児の成長にビタミンAが

たくさん必要な時期であるため、

20〜40代の妊娠後期の女性のビタミンA摂取推奨量は、

730〜780μgとなっています。

 

妊娠初期や中期から

大幅に増えているわけではないため、

鰻を食べるときは同じく半人前を

目安とするといいでしょう。

 

授乳中

20〜40代の授乳期間中の

女性のビタミンA摂取推奨量は、

1,100〜1,150μgとなっています。

食べたものの成分が母乳に移行するため、

推奨量を超えて過剰摂取とならないよう

注意しましょう。

 

ビタミンA1,100〜1,150μgは、

鰻に換算すると75g程度になるため、

1人前の4分の3程度を目安とするのがおすすめです。

 

 

子どもは鰻は何歳から食べられる?

 

子どもの食事

 

夏だけでなく、お祝いの席でも

よく食べられる鰻ですが、

子どもも食べていいのか

気になったことはありませんか?

 

鰻には、いつから食べていいという

明確な基準はありません。

鰻は白身魚に該当するため、厚生労働省が発表している

「授乳・離乳の支援ガイド」を参考にすると、

「離乳食初期から食べても問題ない」

と記載されています。

 

ただし、処理されているとはいえ、

うなぎはほかの魚よりも脂や小骨が多いことや、

濃い味付けのメニューが多い傾向にあることから、

離乳食が完了する1歳6か月を目安に

与えることをおすすめします。

 

まれに、鰻を食べることで

アレルギーを発症する場合もあるため、

初めて食べるときには

ごく少量の白焼きで様子を見るなど、注意しましょう。

 

 

 

薬膳としての鰻と同様、夏バテや疲れのある方は漢方薬を試してみて

 

漢方薬

 

夏バテ対策に役立つ鰻。

薬膳としての鰻は、気血を補って

疲労や体力を回復する働きがあり、

夏バテや疲れのある方に向いている食材です。

 

とはいえ、土用の丑の日やお祝いのときなど、

たまに食べることはあっても、

頻繁に食べることはないという方も

多いのではないでしょうか。

 

そこで、日々の夏バテ対策として、

漢方薬を取り入れるのもおすすめです。

 

夏バテ対策には、

  • 体内の水分バランスを整える
  • 胃腸の機能を回復する睡眠の質を上げ、心身の疲労を軽減する
  • 血流をよくして自律神
  • 経の乱れを整える

などの働きがある生薬を含むものを選びます。

漢方薬は自然由来の生薬で副作用も少なく、

体質改善を得意としているため、

疲れにくいからだを目指すことができます。

 

 

夏バテ対策におすすめの漢方薬

清暑益気湯(せいしょえっきとう)

暑さで弱った胃腸を元気にし、からだの熱を冷まし、

水分代謝を改善することで、

暑気あたりや暑さによる

食欲不振、下痢などに用いられます。

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

栄養を補い血流を促し、体力を回復させることで、

倦怠感、疲労、食欲不振などに用いられます。

 

ただし、授乳中のからだはとてもデリケートです。

赤ちゃんへの影響が大きい時期なので、

どんな薬を服用する場合でも

必ずかかりつけの医師に相談することも大切です。

また、漢方薬は、自分の状態や体質に

うまく合っていないと、

効果を感じられないだけでなく、

場合によっては副作用が生じることもあります。

 

また、産前産後のからだがデリケートな時期には

服用できない種類のものもあります。

そのため、「あんしん漢方」などの

オンライン漢方サービスに、

一度相談してみるのがおすすめです。

漢方に精通した薬剤師とAIが、

あなたに効く漢方薬を見極めて、

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鰻を食べて夏の暑さを乗り切ろう!

 

鰻は栄養価が高く、

夏バテの予防におすすめの食材です。

疲労回復に効果が期待されるビタミンB1など、

たくさんの栄養素を含んでいます。

 

子どもが食べるときには、

小骨や食物アレルギーへの注意が必要です。

白焼きで少量から食べてみるといいでしょう。

妊婦や授乳中の方が鰻を食べても問題ありませんが、

ビタミンAの過剰摂取とならないよう、

食べる量に注意が必要です。

栄養豊富な鰻を食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう!

 

 

<この記事の監修者>

ライター

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。

病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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