妊娠報告いつ、何をどう伝える?~家族、職場、友人~

マタニティフォト

はじめに

 

初めての妊娠は、

何をしたら良いのか

どんな準備が必要なのか

わからないことばかりだと思います。

さらに、働いている方は、職場にはどうしたらよいか、

妊娠と仕事への不安を感じてしまうこともあるでしょう。

 

ここでは、「妊娠したかも?」と思ったときに

どんなことをしたらよいのか、

日常生活や職場への報告などを含めて

お話したいと思います。

 

事前にわかることで安心して行動しやくなると思います。

 

 

妊娠したかもと思ったら

 

妊娠検査薬を見つめる女性

 

本当に妊娠しているか?を確認しましょう

多くの女性が「もしかして妊娠したかも」と気づくときは、

生理がいつもより遅れていることや

普段と違う体調の変化を感じた時だと思います。

 

生理が生理予定日から1週間以上遅れているようであれば、

妊娠の可能性が高いと言えます。

まずは、ドラッグストアなどで売っている妊娠検査薬を

使用し、妊娠の有無を確認しましょう。

 

妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後くらいから

使用できる物が多く、妊娠したときに尿中に分泌される

hCGホルモンを感知することで

妊娠の可能性を調べてくれます。

 

あくまで「妊娠の可能性を知る」ためのものなので

妊娠検査薬で陽性となった場合は、

産婦人科に受診しましょう。

 

受診する医療機関を探そう

かかりつけの産婦人科が特にない場合は、

出産を見据えた医療機関を選んで受診するのも一つです。

また、ご自身が今後通院しやすい所を

選ぶのもよいかと思います。

 

正式に妊娠が確定するのは、

子宮の中に胎のう(赤ちゃんを包む袋)が見え、

その中に赤ちゃんの心拍が確認できた時です。

 

子宮外妊娠(子宮以外の場所で妊娠してしまう状態)などの

異常妊娠の確認も必要になるので、

妊娠検査薬で陽性と分かったら、

まず受診予約を取りましょう。

 

妊娠が確定したら、

医療機関から妊娠届出書が発行されます。

妊娠届出書を持参し、市区町村役所などで手続きをすると

母子手帳が交付されます。

 

市区町村役所では、妊娠中や産後の相談窓口もあります。

心配なことや不安なことは、いつでも相談ができます。

 

 

赤ちゃんの成長に気を付けた生活習慣

 

時計

 

葉酸

葉酸は、ビタミンB群の1つで

緑黄色野菜や果物に多く含まれています。

 

妊娠初期に葉酸を十分に摂取することは、

赤ちゃんの神経管閉鎖障害予防に効果があります。

 

食生活で工夫できれば一番良いですが、

つわりなどで食事が摂れない状況になることも多いです。

そんな時は、サプリメントで補うことも選択肢の一つです。

 

飲酒

妊娠中にお酒を飲むと

アルコール成分が胎盤を通して赤ちゃんへ送られます。

 

アルコールは、

  • 低体重や低身長といった発達の遅れ
  • 顔の奇形
  • 脳障害

などを引き起こす可能性があります。

妊娠中は、酒類やアルコールを含む食品は

避けるようにしましょう。

 

とはいえ、「妊娠に気づかずにお酒を飲んでしまった」

という場合もあると思います。

 

赤ちゃんへの影響が心配になりますが、

妊娠超初期(妊娠検査薬でもまだ反応がでない時期)の

飲酒は必ず影響を及ぼすわけではないため、

思い悩んでストレスを貯めるより、

気づいた時点で禁酒することが大切です。

 

喫煙

たばこに含まれる成分によって、

赤ちゃんが成長するのに必要とする栄養や酸素が

十分に届きにくくなります。

 

  • 流産
  • 早産
  • 胎児発育不全(お腹の中で赤ちゃんの成長が著しく遅れる)
  • 低体重

などの確立が高くなります。

 

妊婦さんだけではなく、

ご主人や同居のご家族がたばこを吸っている場合も、

副流煙によって赤ちゃんに影響が出ることが

わかっています。

 

喫煙者がご家族にいらっしゃるようなら

別な部屋や屋外で吸うなど配慮してもらいましょう。

 

カフェイン

妊娠中にカフェインを多く摂取すると、

自然流産のリスクや赤ちゃんの発育を妨げる

リスクが高くなると言われています。

 

1日のカフェイン摂取量として、

コーヒーなら1日1~2杯程度にしておきましょう。

 

また、カフェインは、

チョコレートや紅茶などにも含まれています。

妊娠中は、なるべくノンカフェインの物をお勧めします。

 

 

ママ自身のためにも気を付けたい体調管理

 

薬と体温計とマスク

 

風邪や感染症の予防と薬の服用

妊娠すると免疫力が低下します。

日頃から手洗いうがいを心掛け、人混みではマスクの着用、

部屋の加湿など心がけると良いでしょう。

 

妊娠前より継続的に飲んでいる薬に関しては、

自己判断で中止せず、

妊娠が分かった時点で必ず主治医に相談しましょう。

 

また薬の種類によっては、妊娠初期に飲むことで

赤ちゃんに影響を与えてしまうものもあります。

市販薬など含め薬の服用は、主治医へ相談しましょう。

 

食事

妊娠初期は、急激なホルモンの変化により

身体的な変化がおこりやすくなります。

代表的な症状として、つわりがあります。

 

お腹の赤ちゃんのために、たくさん食べて

しっかり栄養を取りたいと思う気持ちの一方で、

胃の不快症状や吐き気などで思うように

食事を摂ることができず不安になることもあるでしょう。

 

ただ、この時期の赤ちゃんは、まだ小さく

ママからの栄養が不足することはないので大丈夫です。

栄養バランスは気にせず、

食べたいときに食べられる物を少量ずつ

摂るようにしましょう。

 

働いている方は、仕事中でも口に含んでおける

飴やグミ、ガムなどで対応したり、

飲みやすい水分を手元に置き

少しずつ飲むようにすることも

この時期を乗り切る方法の一つです。

 

つわりが辛くてご自分で料理を作れないときは、

家族に食べやすいものを作ってもらったり、

買い物をお願いしたりしましょう。

 

体に負担のかかる行動や運動

  • 激しい運動
  • 重いものを持ち上げる
  • お腹を圧迫するような姿勢をとる
  • 長時間立ちっぱなし

など体に負担がかかる行動はしないように心がけましょう。

 

お風呂掃除やトイレ掃除など日常の家事は、

ご家族に手伝ってもらうように

お願いすると良いと思います。

 

また、お仕事で立ち仕事や

同じ姿勢でいることが多い場合は、

早い時期から腰や股関節に違和感のある方もいます。

 

そんなときは、姿勢の工夫や腹帯を着用することで

少し緩和されることもあります。

職場の業務内容で負担を感じた場合には、

配慮をお願いしましょう。

 

日常生活

妊娠初期は、体調不良や情緒不安定になりやすく、

眠気を強く感じ、注意散漫にもなりやすいです。

いつも以上に疲労を強く感じることも多いです。

 

このような時は、我慢しすぎずストレスを溜めないこと、

締め付ける下着や洋服は避けて、

体を冷やさないよう過ごせるとよいでしょう。

温かい飲み物を飲み、

お腹から足首までを温めるように過ごすのも良いですね。

 

季節関係なく、腹帯やレッグウォーマーはおすすめです。

また、ゆっくりと深呼吸することで、

筋肉の緊張がほぐれ心と体をリラックスさせてくれます。

 

ご家族には今の状態や気持ちを話し、

どうしてほしいかを伝えることも大切です。

不安な気持ちを話すことで

気持ちが楽になることもあります。

 

少しでもリラックスでき、

心地いいと感じるよう過ごすとよいでしょう。

コチラも参考にしてみてください。

妊娠中にできる!おすすめセルフケア6選

 

 

妊娠報告を迷うとき

妊娠した人の約15%が流産してしまう可能性があります。

その中でも、妊娠初期(妊娠12週未満)の流産が

最も高いと言われています。

 

また、妊娠中は、いつ何が起こるかわからないからこそ

不安も常にあるでしょう。

職場の反応に不安を感じたり、

身近な友人であっても様々な事情があると、

報告する勇気が中々出ないこともあるかと思います。

 

ただ体も心も特にデリケートな時期だからこそ

ご主人やご家族、職場など周囲の助けを

うまく借りながら過ごすことが大事になります。

 

一人で抱え込まないで

辛いときはきちんと休むことも大切です。

そのためにも時と場合によっては、

妊娠の報告も必要になってきます。

 

報告については、決められたルールはないので、

ご自身の体調や気持ちを優先しながら考えていきましょう。

 

いざ報告するとなったとき、

いつ誰にどのタイミングで報告したらよいか

迷うかもしれません。

これに関して、次にお話したいと思います。

 

 

周囲の人へ妊娠報告は、どうする?

 

電話をかける

 

夫やパートナー

一番身近な存在であり、体調不良なときはもちろんですが、

これからの生活や準備のサポートをしてもらう点からも

妊娠が分かった時点で報告することをおすすめします。

 

不安な時は、病院の受診に

付き添ってもらうことも良いと思います。

父としての自覚が生まれる機会にもなるでしょう。

 

両親や義両親

夫やパートナーと話し合い、

報告するタイミングを決めるとよいと思います。

その際、サポートしてほしいことも含めて

一緒に伝えると相手も心構えができるかと思います。

 

気兼ねなく相談でき、

どんなことでも頼める関係性の場合は、

早めに報告しサポートをお願いする形が良いかと思います。

サポートしてもらえるとわかることで、

心強く安心できます。

 

もし、報告することを戸惑う関係性の場合は、

夫やパートナー、他の関係者と協力し、

報告しやすい状況を作り、早めに報告できるといいですね。

 

職場の上司

出産予定日が決まり次第、

現在の体調も含めて早めに報告するようにしましょう。

 

妊娠初期は、体調不良、急な出血や腹痛で

安静にしなければいけなくなることもあります。

今まで通りの仕事をすることが

体力的にも精神的にも厳しいことも多いです。

 

妊娠に伴うさまざま配慮は、法律で定められています。

事前に報告することで

早めに業務内容や働き方、通勤時間など

相談でき調整してもらうこともできます。

 

また、健診へ行く時間の確保などもできます。

産休や育休を見込んだ調整も

早めに対応してもらえるでしょう。

 

主治医が業務内容で配慮が必要と判断した場合に

記入する「母性健康管理指導事項連絡カード」というのもがあります。

このカードを職場に提出することもできます。

 

ママの身体のため、赤ちゃんのためにも、

早い時期に報告し相談していけるとよいと思います。

 

同僚や友人

関係性によって、伝える時期や

伝え方を変えて良いと思います。

 

不安なことなど早期から相談できるよう

妊娠したらすぐに伝えるでも良いでしょう。

 

また、比較的流産の可能性が低くくなる妊娠12週以降、

体調が少しずつ落ち着いた頃合いに

伝えるでも良いでしょう。

 

もちろん生まれてから伝えるでも良いと思います。

ご自身が話してもよいと思った時が

タイミングだと思います。

 

まとめ

 

妊娠がわかってうれしい喜びを

周囲の人へ伝えたいと思う反面、

これからの漠然とした不安や仕事と妊娠の両立など

急に焦りを感じることも出てくると思います。

 

まずは、夫やパートナーに報告し、

迷ったときは相談しながら決めていかれると

良いのではないでしょうか。

 

そして、ご自身の体調や気持ちを優先して、

安心できる方法と順番で妊娠報告をしてみましょう。

 

一人で抱え込まず周囲の助けを借りながら

健やかな気持ちで過ごせることが一番です。

 


■プロフィール

NPO法人はっぴぃmama応援団-ロゴ

認定NPO法人はっぴぃmama応援団
「ママの笑顔を応援したい!」という思いを持って、助産師・看護師などの専門職や保育士・アロマやヨガの講師・先輩ママなどと供に、親とよいこのサポートステーション『はっぴぃmamaはうす』を運営しています。
 

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