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子育てママ・パパ必読!子どものストレスと対処法

長引く自粛期間は、親御さん・お子さまにとって

ストレスフルな生活になっているのではないでしょうか?

 

「我が家は、私も子ども元気だし、大丈夫!」

と思っていても

心の健康は気が付きにくいものです。

 

今回は「ストレス」について考えてみましょう。

 

 

そもそも「ストレス」ってなんだろう?

 

ストレスはよく聞くし、なんとなくわかっているけど

具体的な説明はちょっと難しい…

そんな言葉ではないでしょうか?

 

「ストレス」とは、

  •  身体や心の健康に悪いものだと知覚された出来事
    (=ストレッサー)を経験すること
  • ストレッサーへの反応(=ストレス反応)
  • ストレッサーへの反発(=ストレス耐性)

 

この3つをまとめて「ストレス」と言い表されます。

 

 

そして、ストレッサーとして知覚される出来事は

 

  1. トラウマ的な出来事
  2. コントロールできない出来事
  3. 予測できない出来事
  4. 再適応が必要となる生活の変化
  5. 自分の中の葛藤やモヤモヤ

 

この5つに大別できます。

これらのストレッサーは、大人も子どもも関係なく

避けることができるのなら、避けたいものですね…

 

さて、このようなストレッサーに対する反応が

ストレス反応になりますが、このストレス反応には

 

個人の体質や性格、発達段階の他に、

ソーシャルサポート、コーピングが影響します。

 

「ソーシャルサポート」とは、

社会的関係の中でやり取りされる支援のことで、

簡単に言うと周りからのサポートということになります。

 

どのようにサポートされるかによって、

ストレス反応は大きく変化します。

 

一方で「コーピング」とは、ストレッサーに対して

うまく対処しようとすることを指します。

ストレッサー自体に働きかけて

変化させることで解決を図ろうとし、

ストレッサーに対する感じ方・考え方を

変えようとする行動がこの「コーピング」にあたります。

 

特に子どものストレス反応は、

コーピングが大きな影響を与えているとされています。

 

ストレス反応は、ストレッサーに対して、

自分自身を守ろうとする反応です。

 

お子さまにストレス反応が見られたら、正常な反応なので

SOSに気付いて、ケアすることが大切です。

 

 

子どものストレスサインをチェック!

 

特に心のストレスサインは

睡眠・食欲・体調・行動 の面に出てくることが多いです。

 

普段と違う…?

例えば以下の様子が続いているときは、

子どもから話を聞いてみましょう。

 

【睡眠】に関するストレスサイン

  • 布団に入ってから、なかなか寝付けない
  • 夜更かしが増えた
  • 朝起きるのが辛そう、起きられないことが多くなった
  • 睡眠のリズムが崩れた
  • 「眠れない」と言ってくる
  • 寝すぎる

 

【食欲】に関するストレスサイン

  • 食欲低下、食べる量が減った
  • 過食が目立つようになった
  • パンやご飯、お菓子といった炭水化物を欲しがる
  • 急にやせた、または太った
  • 体重をとても気にしている

 

【体調】に関するストレスサイン

  • 体がだるそう
  • 元気がない
  • 顔色が良くない
  • 腹痛や頭痛、めまい、吐き気を訴える

 

【行動・感情】に関するストレスサイン

  • 登園、登校を渋るようになった
  • 友達と遊ばなくなった、友達の話をしなくなった
  • 家から出ないで引きこもりがちになった
  • 無口になった、挨拶をしなくなった
  • 癇癪、イライラ、暴力、泣き叫ぶなどの行動が目立つ
  • 分離不安、赤ちゃん返りなどの行動が増えた
  • 無気力
  • 感情面での反応が少なくなった
  • 遊びの中でストレスや葛藤を表現するようになった
  • 反抗的で、挑戦的な態度が目立つようになった
  • 集中力が無くなった

 

このようなサインを早めにキャッチすること、

そして、ひとりで抱え込まず、

他の信頼できる人や専門家への相談という対処も

非常に大切な向き合い方です。

 

また、子どものサインに対して

「わざとやっている」

「困らせるためにやっている」と感じたとき、

それは、もしかしたら

保護者ご自身が、時間や気持ちの余裕を

失っているサインかもしれません。

 

そのようなときは、ひとりで抱え込まず

専門家や身近な人に話してみましょう。

 

では、子どものストレス、自分自身のストレスに

気が付いたとき、どのように対応したらいいでしょうか?

 

 

ストレスに気付いたとき、どう対応する?

 

まず行いたいのは、身体の病気がないか確かめること。

 

上記のストレス反応があるからといって

絶対にストレッサーだけが原因である!

と断定するのは難しいものです。

 

したがって、本当にストレスだけが原因なのか?と

疑うことから始めましょう。

 

そのうえで、次のような行動を

行ってみてはいかがでしょうか?

 

  • 話をゆっくり聴いてみる
  • 無理強いしない
  • 共感し、言語化を助ける
  • 感情表出によって、誰かや自分自身を傷つけそうなときは
    他の代わりとなる行動をやってみる

 

特に子どもは、自分がストレスに感じていることを

言語化することが出来ず、ストレス反応として、

なんらかの形で表出していることもあります。

 

子どもの言動や行動に基づいた

具体的な声かけをするのがおすすめです。

例えば、腹痛を訴える子どもであれば、

「起きるときにおなかが痛くなるみたいだけど、どうしたの?」

のように声をかけ、話を聞いてみましょう。

 

また、特に暴言、暴力などの攻撃的な行動があるときには、

周りの人や、子ども自身を傷つける可能性もありますよね。

 

そのようなときには裏紙に殴り書きをしたり、

布団の上でゴロゴロ転がったりするなどの

代わりとなる行動を試してみましょう。

 

保護者のストレスケアのおすすめは、

  • 自分の気持ちを表出すること
  • 5分でもいいから、ひとりの時間を作ること

 

自分の気持ちを表出させる具体的な方法としては、

  • 親しい人に話す
  • 一言日記を書いてみる、
  • SNSの鍵アカウントでつぶやく

 

などがあるでしょうか?

 

また、子どもが小さなときは

一人になれる時間を作ることは難しいですよね。

 

でも、通勤中や子どもを寝かしつけた後に

少しであれば、自分だけのための時間を作れるはず…

普段は難しいひとりだけの時間を、

ぜひご自身のために使ってください。

 

そして、子どもも保護者の方も

心や身体の不調が続くときには抱え込まずに

「些細なこと」だと思っても、専門家に相談しましょう。

 

 

【この記事を読んだあなたにおすすめ】

勉強する子どもコロナ禍の子どもの気持ちは?子育てのヒント

 

【参照】

厚生労働省「子どもの様子が気になる、こころの健康や病気が心配なときに」

厚生労働省e-ヘルスネット 「こころとからだ」

日本メディカル心理セラピー協会「覚えておきたい!子供のストレスサインと解消方法」

国立成育医療研究センター「コロナ×こどもアンケート調査報告一覧」

国立成育医療研究センター「新型コロナウイルスと子どものストレスについて」

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