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【保育士さんも実践!】子どもの正しい叱り方と効果のない叱り方3選

子どもを叱る親

子育てをしていると「これでいいのかな?」

「間違っていないかな?」と、毎日不安になりますよね。

とくに子どもの叱り方は、

正解が分からず誰もが迷うものです。

 

大切なのは、感情で叱るのではなく

正しく伝え続けることです。

 

そこでこの記事では、保育士も実践している

正しい叱り方のポイントを解説します。

また、合わせて効果のない叱り方も3つご紹介しますので、

参考にしてみてくださいね。

 

 

どうして子どもを叱るのか?

 

普段、どんなときに子どもを叱っていますか?

 

「お友達を噛んだ」「車の前に飛び出した」となれば、

その危険な行動を防ぐために叱らなければなりません。

では、「ふざけて牛乳をこぼした」

「お菓子をしつこく欲しがった」

というケースではどうでしょうか?

 

実は叱る理由には、危険な行動を防ぐだけでなく、

しつけとしての意味も含まれています。

 

まずは「どのような状況で叱るべきか?」

「叱る目的は何か?」について考えてみましょう。

 

そもそも「叱る」と「怒る」の違いとは?

まず確認しておきたいのが「叱る」と「怒る」の違いです。

 

子どものためを思って

正しい道に進めるよう手助けするのが「叱る」

イライラした自分の感情を

子どもにぶつけるのが「怒る」です。

 

子育てをしていると、家事が片付かずにモヤモヤしたり、

子どもの想定外の行動にイライラしたりしますよね。

急いでいるときに限って

「ちがう!」「いや!」なんて言われたら、

怒りたくもなります。

 

しかし、機嫌に任せて怒る習慣がついてしまうと、

子どもも同じように嫌な気持ちを

相手に怒りぶつける癖がついてしまいます。

 

叱り方に悩んだときは

「今、違う理由でイライラして怒っていないかな?」と、

自分に問いかけてみましょう。

 

 

子どもを叱るべき状況

子どもを叱るべき状況は、

その年齢や家庭の方針によって異なります。

共通して叱るべき状況は以下のとおりです。

 

  • 人や自分を傷つけるようなとき
  • ケガや命の危険につながるとき
  • 社会のルールを教えるとき

 

例えば

「お友達を叩いた」

「道路でつないだ手を離した」

「お店で走った」

などの状況は、しっかり叱って

正しい行動を教えるべきといえます。

 

子どもを叱ることで得られる効果

「叱らない子育てが良い」

「子どもはのびのび育てるべき」

とも言われていますが、

子どもを正しく叱ることができれば、

以下のような効果が期待できます。

 

  • 子どもの命を守れる
  • お友達を大切にできる
  • 社会のルールを覚えられる

 

もし道路で手を離す子どもを放置していれば、

車とぶつかるかもしれません。

気に入らないことがあると、

お友達を叩いてしまう癖をそのままにしていれば、

いつか大きなケガにつながることも考えられます。

 

叱ることは、子どもの将来にもつながります。

子どものためを思って叱るときは、

間違いなく「しつけ」なので自信を持ってくださいね。

 

 

保育士が実践している叱り方

 

正しい叱り方といっても、

子どもの性格や家庭ごとのしつけによって

その方法は異なりますよね。

 

大切なのは、タイミングと伝え方、

叱ったあとのフォローです。

 

叱り方に正解はありませんが、

ここからは保育士が実践している

叱り方のポイントをご紹介します。

 

子どもを叱るタイミング

子どもを叱るタイミングは

「そのときすぐに」が基本です。

 

危ないと思ったときや、これはダメだと感じたら

すぐに手を止めて叱りましょう。

 

例えば、スーパーでの買い物中に

子どもが約束を破って走ったら、

すぐに買い物を中断して叱ります。

買い物が終わってからでは、

子どもはなぜ叱られているのか

分からなくなってしまいます。

 

一度見逃してしまえば、子どものなかで

ルールが変更されてしまうので

「そのときすぐに」を意識して叱りましょう。

 

子どもに叱る理由を伝える方法

子どもを叱るときは、

しっかり目を見て「なぜ叱るのか」理由を伝えます。

 

家事をしながら片手間で叱るだけでは、

子どもに「そこまで重要ではない話だ」と

勘違いされてしまいます。

大切なことは、視線を合わせて何度でも伝えましょう。

 

そのとき「オニがくるからダメ」

「お店の人に怒られるよ」という理由を伝えても、

子どもは納得できません。

子どもだからと思わず、

難しくても本当の理由を伝えてあげましょう。

 

また、子どもがその行動を取ったのには

何か理由があるのかもしれません。

まずは「どうしたの?」と子どもの話を聞き、

その気持ちに共感してあげることも大切です。

 

子どもを叱ったあとのフォロー

子どもを叱ったあとは、フォローが欠かせません。

大好きなママやパパに叱られて、

嬉しい子どもはいないですよね。

素早く気持ちを切り替えて、

子どもの気持ちをフォローしてあげましょう。

 

とはいえ、なぐさめることだけがフォローではありません。

子どもが同じことを繰り返さなかったとき、

しっかり褒めてあげることも大切です。

ポジティブなフォローにより、自己肯定感を高められます。

 

もし同じことを繰り返すようなことがあれば

「これは〇〇だったよね?」と、

声をかけてあげましょう。

 

 

これはダメ!効果のない叱り方3選

 

叱り方によっては、

子どもに本当に伝えたいことが伝わりません。

 

それどころか、子どもを怯えさせてしまう恐れがあります。

そこでここからは、効果のない叱り方を3つご紹介します。

 

大人の機嫌で叱り方を変える

体調が悪かったり、

夜泣き対応で寝不足が続いていたりすると、

ついイライラしますよね。

そんなときに子どもが家で走り回ったら、

大きな声で怒りたくもなります。

 

しかし、大人の機嫌で叱る日もあれば叱らない日もある。

優しく注意される日もあれば、

大きな声で叱られる日もあるとなると、

子どもは困惑します。

 

例えば、車のチャイルドシートを嫌がる子どもに

「もう知らない!勝手にすれば」と放置してしまえば、

子どもは「チャイルドシートをしなくても

車に乗せてもらえる」と覚えるでしょう。

次に車に乗るときは、

もっと説得が難しくなるかもしれません。

 

約束はいつも同じで、

叱る基準や叱り方を明確にしておくと、

子どもにも伝わりやすいといえるでしょう。

 

いつまでも叱り続ける

子どもは「そのときすぐに」叱らなければ、

自分の行動を忘れてしまいます。

 

しかし、いつまでも忘れられないのは大人の方です。

「さっきだって〇〇だったんだから…」と、

ダラダラ叱っていても、子どもには響きません。

 

「なんか怒ってる」「どうしたんだろう?」と、

子どもに気を遣わせてしまう恐れがあります。

短い言葉で叱って、

叱り終わったらしっかり気持ちを切り替えましょう。

 

子どもの人格を否定する

叱るときに「こんなこともできないなんてダメな子」

「もうお友達はできているのに」と、

子どもの人格を否定するような言葉をかけていませんか?

 

大好きなママやパパに自分の存在を否定されたと感じれば、

自己肯定感が下がってしまいます。

 

「自分にはできない」

「もしかしたら失敗するかもしれない」と、

ネガティブに物事を考える癖が

ついてしまう恐れがあります。

叱るときは、使う言葉に注意しましょう。

 

 

子どもとの絆を築くには?

 

子どもとの絆がしっかり築けていなければ、

子どもは「もしかしたら嫌われているのかも」

「叱られるかもしれないから怖い」

といった気持ちを持つ可能性があります。

 

とくに、普段のコミュニケーションが

少ないにもかかわらず

「叱るときだけ話しかけられる」となれば、

子どもの不満は募るばかりです。

 

叱っても崩れない絆を築くためには、一緒に遊んだり、

頑張りを認めたりする時間が大切です。

もし、感情的になって怒ってしまうことがあれば

謝ることも大切です。

 

 

まとめ

 

子育ては、育児書のように思い通りにいかず、

子どもを叱らない日なんてありませんよね。

 

ただ、感情的になって大声を出したり、

叱る基準が曖昧だったりすると

子どもに本来の理由が伝わりません。

 

危ないことや守ってほしいことは、

しっかり目を見て「そのときすぐに」、

短い言葉で伝えられるよう意識してみてくださいね。

 

とはいえ、どうしてもイライラして

子どもの気持ちを考えられないこともあると思います。

リフレッシュしながら、ママやパパの気持ちも

大切にしてくださいね。

 

 

 

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【参考資料】

論文:丹羽智美, 2012, 「叱りの意味を再考する ――子どもの成長を促す叱りとは」『子ども未来学研究』(7): 25-30.

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