どうして寝ないの?乳幼児が寝ない理由と寝かしつけやすくなる方法

乳幼児の寝かし方_アイキャッチ

「赤ちゃんが寝ない!」という状況は、子どもを育てていれば一度は味わうことになるものです。

もちろん「何をしても寝ない……」「特に原因はないけど寝ない……」ということもありますが、

それでも、対策を講じることで眠ってくれる確率はアップするかもしれません。

 

ここでは、

  • 赤ちゃんが寝ない理由
  • 赤ちゃんの睡眠時間とそのリズム
  • 睡眠に関わる要因
  • 寝かしつけ安くなる方法と服装

について解説していきます。

 

 

赤ちゃんが寝にくくなる理由って?

 

赤ちゃんが寝ない理由は非常に多岐にわたります。

単純に「なんとなく寝たくない」という状態で眠らないこともあるため、

その原因を完全に突き止めることは不可能です。

 

ただ、

  • 寝る環境
  • 赤ちゃんの心理状態
  • 昼寝の状況

によって「より眠りにくくなる状態」になる可能性はあるので、

この点をまず見直してみるとよいでしょう。

 

参考:MIMISTAGE子育て応援サイト「新生児がなかなか寝ないのはなぜ?寝かしつけるコツを紹介」

 

寝る環境

 

子どもは非常にデリケートなもので、慣れていない環境や

整っていない環境では眠りにくくなる可能性があります。

 

たとえば、大人が寝かしつけのときにスマートフォンを使っていたり、

テレビの音が(たとえかすかでも)響いていたり、

寝室の温度が合わなかったりすると、なかなか眠らなくなります。

 

心理状態

 

赤ちゃんは、毎日「新しいもの」に出会っていきます。

 

新しいおもちゃはもちろん、雨であったり、おろしたてのパジャマであったり……と、

大人にとってはごく当たり前のものでも、赤ちゃんにとっては非常に新鮮なものです。

日中に赤ちゃんがそういうものに触れると、興奮してなかなか寝なくなってしまうこともあります。

 

「新しいものに出会えて楽しかったんだな」

「今日はたくさん遊べたから、楽しくてなかなか寝たくないんだな」と考えるようにしましょう。

 

昼寝の時間

 

生まれたての赤ちゃんは毎日15時間ほども寝るといわれています。

そのため、昼寝をするのはごく自然なことです。

しかしあまりにも昼寝の時間が長すぎると、夜に眠れなくなってしまうこともあります。

 

ちなみに生後半年を過ぎたら、昼寝は「午前と午後に1回」などのようにするとよいでしょう。

また、18時以降になった場合は「午後睡」ではなく、

そのまま「夜の就寝」に誘導した方がよいでしょう。

 

 

赤ちゃんの睡眠時間と睡眠リズム

 

赤ちゃんの睡眠時間と睡眠リズムを把握しておくことも、寝かしつけには有効です。

 

参考:

moony「赤ちゃんの睡眠時間 | まとまって寝るようになるのはいつ?」
たまひよ「赤ちゃんの睡眠時間って、どのくらいが適切なの?」

 

健康的な睡眠時間

 

赤ちゃんの睡眠時間は、月齢によって異なります。

 

月齢 時間
1か月まで 14~20時間
3か月まで  14~17時間
6か月まで  13~15時間
1歳まで  11~15時間
1歳以降  10~14時間

 

睡眠時間は子どもによって個人差もあるので、

この数字内に当てはまらないからといってすぐに異常であると判断されるわけではありません。

 

健康的な睡眠リズム

 

睡眠時間が月齢によって異なるように、睡眠リズムもまた月齢によって異なります。

 

生後3か月くらいまでは1回に飲めるミルクの量が少ないため、
2~4時間に1回ごとくらいのタイミングで目を覚まし、ミルクを求めます。       

これが半年くらいになると、夜にある程度まとまった時間(5時間程度)眠るようになり、
「夜はぐっすり、昼間は3~4時間ごとに授乳」というリズムに代わっていきます。

そして9か月を超えるごろには夜に10時間近く眠るようになり、
午前と午後に1回ずつ昼寝が挟まれるようになります。                

1歳を超えれば、昼寝は1日に1回程度となり、夜の睡眠時間が11時間程度となるでしょう。

 

つまり、「夜泣きがひどい時期」というのは、基本的にはそれほど長くは続かないのです。

 

 

睡眠に関わる要因

 

子どもの寝ない原因や睡眠時間・睡眠リズムを把握したところで、

ここからは「赤ちゃんの睡眠に関わる外的な要因」について知っていきましょう。

 

参考:

pampers「赤ちゃんが眠る部屋の温度の目安は?
AskDoctors「医師が解説!安全で眠りやすい「赤ちゃんの寝室環境」はこうつくる」
おこせん おやつどきファンサイト「お医者さんにききました! 寝かしつけテクニックが効く理由」

 

温度・湿度

 

赤ちゃんが眠る部屋の室温の目安は、「冬で20度、夏で27度程度」が目安です。

だ生まれたばかりのころは、23度~25度くらいで調整するとよいでしょう。

 

温度計

 

また、室内外の温度の差は、(極端に暑い・寒い状況でない限り)

5度以内にするのが理想的とされています。

 

湿度は60パーセント程度に保っておきましょう。

 

 

大人にも言えることですが、人は明るい環境だとなかなか眠ることができません。

赤ちゃんの場合はさらに、明るいなかで眠ることを覚えてしまうと、

起床/就寝のリズムが崩れやすくなってしまいます。

 

子どもが寝る部屋は基本的には真っ暗にして、必要に応じて弱い光を放つ足元灯などを利用しましょう。

なおスマホのバックライトはかなり強烈なので、寝かしつけのときには使用しない方が賢明です。

 

 

赤ちゃんは敏感であるため、わずかな音でも目を覚ましてしまいます。

そのため、基本的には静かな環境で眠ることをおすすめします。

 

ただ、非常に小さな赤ちゃんの場合は、母親の胎内にいたときに近い

「ホワイトノイズ(ザーッ、ゴーッ、という音)」があると眠りやすくなるとされています。

 

ゆっくりと子守歌を歌ってあげるのもよいでしょう。

 

 

寝かしつけやすくなる方法

 

ここからはより具体的に、「寝かしつけるための方法」について解説していきます。

寝かしつけの方法に、絶対的な正解はありません。

ただ、下記のようなことを試すと比較的寝かしつけが成功しやすくなるかもしれません。

 

参考:

エナレディースクリニック「赤ちゃんの寝かしつけのコツとは?注意点や先輩パパママの実践方法を紹介」
テレ朝news「ママパパ必見!泣いている赤ちゃんを寝かしつける方法を科学的に解明」
エデュケアポイント「赤ちゃんの寝かしつけのコツは?【月齢別】楽に寝かしつけられる方法」
株式会社明治ほほえみクラブ「寝かしつけのアイディア」

 

保護者が一緒に布団に入る

 

保護者が一緒に布団に入って、赤ちゃんに添い寝をしてあげると

寝かしつけは成功しやすくなるでしょう。

 

ベビーベッドを使っている場合でも、最初からベビーベッドで寝かしつけるよりも

大人のベッドで大人と一緒に寝たほうが成功確率は高くなります。

 

ちなみに「抱っこするようにして眠ると眠ってくれやすい」とする説もありますが、

「腕を引き抜くときに起きてしまう……」と悩む人もいるので、

このあたりはケースバイケースかもしれません。

 

泣いたときは「抱っこ→待機→横にする」が正解

 

理化学研究所は赤ちゃんの眠りについて科学的に研究を行い、その結果を発表しています。

 

それによれば、

「子どもが夜に泣いてしまった場合は、まずは抱っこして5分程度一定の速度で歩き

その後抱っこ状態のままどこかに腰掛け5~8分程度してから再度ベッドに寝かす

が最適解だということです。

 

「一度寝たけれど、また起きてしまう」という場合は、この方法を試してみるとよいでしょう。

 

「寝るときの服」を決めておく

 

赤ちゃんの場合、寝るときと起きているときの服装が一緒であることも多いかと思われます。

しかし赤ちゃんの首が座るくらいの月齢になったなら、

パジャマと日常着を切り替えるようにするとよいとされています。

 

パジャマを着ることで「これから寝るのだ」という意識を持ちやすくなるからです。

「お風呂上りにスキンケアをして、パジャマを着させて、そのまま寝かしつけ」などのように

ルーティン化するのもよいでしょう。

 

 

寝る時の服装は?

 

パジャマの話をしましたが、最後に「寝るときの格好」について解説していきます。

 

参考:Peace Baby Goose【年齢】【温度】別、スリーパーの着せ方診断

 

暑いとき

 

基本的には、半そでのロンパースとガーゼスリーパーの組み合わせが良いでしょう。

なお、「室温は25度程度で、ガーゼスリーパーでは少し寒そう」という場合は、

タオル地のスリーパーを使用することをおすすめします。

 

乳幼児の寝る格好(夏)

 

寒いとき

 

真冬は、長そでロンパースにフリース素材のスリーパーを組み合わせることをおすすめします。

もこもこした保温性に優れるスリーパーを利用すれば、

多少布団がはだけてしまっても問題ないでしょう。

 

 

まとめ:子どもに合わせて調整していくことが大切

 

子どもの寝かしつけは、育児をしたことのある人ならばだれでも悩んだことのあるものです。

 

実際に、ここで挙げた対応策をすべて試みたとしても、

「それでも寝ない!」ということはよくあります。

これは保護者のせいではなく、赤ちゃん自身のせいでもありません。

 

これを踏まえたうえで、子どもに合わせて環境や着るものを調整しつつ、

できるだけの対策を試みていきましょう。

 

 

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