妊娠中の方は新型コロナウイルス感染症の
影響が心配ですよね。
もしも感染してしまった場合、
重症化してしまうのでしょうか?
妊婦さんが感染したら?
アメリカで新型コロナウイルスに感染した
生殖年齢の女性(15~44歳)、
約10万人を対象とした研究結果が発表されました。
新型コロナウイルスに感染した際の死亡率は、
妊婦さんと妊娠していない女性はどちらも0.2%
で差はありませんでした。
症状として、咳や息切れはどちらにも
同じ割合で生じていましたが、
頭痛、筋肉痛、発熱、悪寒、下痢の頻度は
妊婦さんでは少ないという結果でした。
ということは、妊婦さんの方が重症化しにくい・・・?
と考えたくなりますよね。
重症化しやすい?
この研究では、妊婦さんは感染した場合に
- 病院に入院する割合
- ICU(集中治療室)へ入室する割合
- 人工呼吸器での管理が行われる割合
などが高くなることがわかりました。
妊婦さんは妊婦健診等で定期的に病院受診をするので、
PCR検査を受ける機会が多くなり、
入院管理につながる可能性は考えられます。
しかし、ICU管理や人工呼吸器管理は
症状が重いことを表しているため、
妊婦さんは重症化する割合が高くなっている
と解釈できると思います。
また、妊婦さんと妊娠していない女性の
感染者を比較した際に
糖尿病、慢性肺疾患、心血管疾患の合併症がある割合は
妊婦さんの方が高いこともわかりました。
持病のある妊婦さんは
特に感染のリスクが高くなるといえます。
どうやって生活したらいい?
この数年間、今までとは
全く違った生活を送ってきましたよね。
もう知ってる!やってる!ということもあるかもしれませんが、
CDC(アメリカ疾病対策予防管理センター)が提唱している
妊婦さんの注意点に基づいて、再確認してみましょう。
- 会話する人が増えるほど、その人との距離が近づくほど、
話す時間が長くなるほど感染のリスクは高くなります - アルコール濃度が60%以上の手指消毒剤、
マスク、ティッシュを持ち歩きます - できる限りマスクを着用していない人を避けます
- 妊婦健診は自己判断でスキップしないようにします
- 妊娠中でも可能なワクチンは摂取するようにします
- できる限りストレスを溜め込まないようにします
上述したように、妊婦さんの死亡率は
妊娠していない女性と差はありません。
感染しても99.8%は死亡しないと捉えることもできるので、
過剰に心配しすぎる必要はないと考えられます。
感染を予防することが何より大切ですが、
ストレスも溜めすぎず、
お腹の赤ちゃんとの日々を
少しでも楽しく過ごしてくださいね。
【これを読んだあなたにおすすめ】
【参照】
CDC: If You Are Pregnant, Breastfeeding, or Caring for Young Children