妊娠中の水分補給はなにがいい?婦人科医が教える正しい水分補給法

妊婦と飲み物

妊娠中、おなかの赤ちゃんは必要な栄養を

ママのからだから貰って育ちます。

ママが口にするものは赤ちゃんの健康状態に

影響するので、とても大切。

 

妊娠中は、食べ物だけでなく、

飲み物にも気を遣わなければいけません。

「でも、妊娠中に飲んでいいものがわからない」

「いつもはコーヒー派だけど、やめたほうがいいの?」

と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんなママのために、

妊娠中の正しい水分補給について、

婦人科の医師に教えていただきました。

 

 

妊娠中にこまめな水分補給が必要な理由

 

疑問とひらめき

 

妊娠中は、体内を循環する血液量が増えるため、

からだは妊娠していないときよりも

水分を必要としています。

 

また、つわりによる嘔吐で水分が失われてしまうと、

脱水症状になりやすくなるので、

こまめな水分補給が必要になるのです。

 

 

妊娠中に摂ってもいい水分

 

紅茶

 

妊娠中のからだはとてもデリケート。
では、妊娠中に摂ってもいい水分には

どんなものがあるのでしょうか。

 

余計なものを含んでいない水なら、

妊娠中も安心して飲むことができます。

 

起床後は、1杯のお水を

ゆっくり飲むようにしましょう。

睡眠中に消費した水分不足が解消できるだけでなく、

胃腸が刺激されて動きが活発になり、

排便が促される作用もあります。(※1)

 

麦茶

妊娠中は、飲み物が制限されますが、

水ばかり飲みつづけるのもつらいかもしれません。

そんなときは、麦茶がおすすめです。

 

妊娠中はカフェインの摂取を避ける必要がありますが、

麦茶はノンカフェインなので、

安心して飲むことができます。(※2)

 

牛乳

牛乳も、妊娠中に飲むことができます。

妊娠中のママのからだは、カルシウムが不足しがちです。

牛乳を飲むことで、

カルシウム不足の解消にもつながるので、

積極的に摂取するといいでしょう。(※1)

 

 

妊娠中に避けるべき水分

 

コーヒー

 

ここまで、

妊娠中に摂ってもいい水分を紹介してきました。

 

ここからは、

妊娠中に避けるべき水分についてご紹介します。

 

 

カフェインを含むもの

コーヒーなどに含まれるカフェインは

眠気を覚ます効果がありますが、

妊娠中に摂り過ぎると、赤ちゃんの発育に

影響が及ぶ可能性が指摘されています。(※2)

 

カフェインの摂取量をゼロにする必要はありませんが、

妊娠中はいつも以上に

カフェインの摂り過ぎに注意が必要です。

 

英国食品基準庁(FSA)では、

2008年に妊娠中のカフェイン摂取量を

200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に

制限するよう求めています。(※3)

カフェインの含まれるコーヒー、紅茶、ウーロン茶、

せん茶などは飲み過ぎないようにしましょう。

 

アルコール類

妊娠中はアルコールを避けましょう。

 

飲酒によって、赤ちゃんが受ける影響は

多岐にわたります。

低体重、小さな目・薄い唇などの特徴的な顔貌、

中枢神経の障害
(学習、記憶、コミュニケーションの障害など)を伴う

先天異常(胎児性アルコール症候群)などが、

妊娠期間中のいつの飲酒でも起きる可能性があります。

 

栄養ドリンク

妊娠中、不足しがちな栄養素を補うために、

栄養ドリンクを飲みたくなるかもしれません。

しかし、栄養ドリンクのなかには

カフェイン含量の多いものがあるので、

摂取するときには注意が必要です。(※2)

 

栄養は、できるだけ

普段の食事で補うようにしましょう。

 

 

妊娠中の悩みには漢方薬もおすすめ

 

漢方薬

 

妊娠中は、ママのからだは栄養が不足しがちです。

一方で、口にできるものに制限があったり、

つわりで思うように食事ができなかったり、

ママの悩みはつきませんよね。

 

そんな妊娠中の不調を軽減するには、

漢方薬の活用もひとつの方法です。

 

漢方薬のなかには、「安胎薬」と呼ばれる

母体および胎児の発育に好影響を与える生薬もあり、

これらは産婦人科でも処方されています。

 

漢方薬は、西洋薬のような対症療法ではなく、

根本からの体質改善が目指せるので、

不調を治すだけでなく、

不調にならないからだへと導いてくれます。

 

妊娠中におすすめの漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

からだを温め、冷えからくる

婦人科系の症状を改善します。

 

産前産後の不調や月経不順、月経異常、

月経痛、更年期障害に用いられます。

 

五苓散(ごれいさん)

胃腸機能を高めて、滞った「水(すい)」の排出を促し

体内の水分バランスを整えます。

 

むくみのほか、吐き気や嘔吐、

暑気あたりにも用いられます。

 

漢方薬は一般的に西洋薬よりも

副作用が少ないといわれていますが、

妊娠中に服用する場合は

必ずかかりつけの医師に相談することも大切です。

また、妊娠中の悩みは人それぞれなので、

改善したい症状に合う漢方薬を選択することで

効果を感じやすくなります。

 

相談先として、自宅からオンラインで

漢方薬のプロに相談できる「あんしん漢方」という

サービスもおすすめ。

漢方薬に精通した薬剤師が、AIを活用して、

みなさんのからだが必要とする漢方薬を

見極めてくれます。

また、お手頃価格で自宅に郵送してくれるのも、

妊娠中の人に優しいサービスです。

●あんしん漢方
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=111432f3mmkr00010071&utm_source=mamakerihelthlife&utm_medium=referral&utm_campain=240924

 

 

妊娠中は水分補給が大切

 

妊娠中は、こまめな水分補給が大切です。

 

水、麦茶、牛乳は妊娠中でも

安心して飲むことができます。

コーヒーや紅茶などのカフェインを多く含む飲み物は、

摂取量に注意が必要です。

アルコールは摂取しないようにします。

栄養ドリンクはカフェインを多量に含むものがあるので

避けたほうがいいでしょう。

 

妊娠中のママには多くの悩みがあります。

悩みによっては、漢方薬を服用することで

改善できるかもしれません。

一度、漢方薬のプロに相談してみるのもおすすめです。

 

参考サイト
(※1)川崎医科大学附属病院栄養部「一目でわかるクリニカルレシピ」
(※2)内閣府食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ」
(※3)厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」

 

<この記事の監修者>

監修医

清水 拓哉
産婦人科・婦人科医
Ladies clinic LOG原宿 院長

明治神宮前駅から徒歩3分、JR原宿駅より徒歩7分とアクセスのいい都心部で産婦人科のクリニックを昨年開業。

生理不順や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを患者様と一緒に考えた診療が特徴。

妊婦健診や、日本で導入しているクリニックが少ない内膜ポリープなどの日帰り手術も行っている。

 

山形 ゆかり(やまがたゆかり)

ライター

あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。

病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。

牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。

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