アレルギーになりにくいのは母乳?ミルク?

ミルク

大変なことも多い育児ですが、

特に赤ちゃんのアレルギーは

お悩みの種ではないでしょうか。

 

例えば、母乳とミルクではアレルギー発症率に差がある

と聞いたことはありませんか?

 

果たして本当にそうなのでしょうか?

 

 

アレルギーの仕組

 

アレルギーの原因となる物質を

「アレルゲン(抗原)」といいます。

身のまわりには、食物、花粉、ダニなど

多くのアレルゲンが存在します。

 

アレルゲンが体の中に入ると、

異物とみなして排除しようとする「免疫」という

機能がはたらき、身を守ろうとします。

 

この免疫のはたらきが異常を起こし、

くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状

起こしてしまう状態がアレルギーです。

 

アレルギー疾患には、

  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)
  • アレルギー性結膜炎
  • 気管支喘息(ぜんそく)

などがあり、症状や経過はさまざまです。

 

 

母乳はアレルギー予防になる?

 

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に

関する研究会では、

母乳が食物アレルギーを減らすという

明確なエビデンスはないことがわかりました。

 

ミルクをあげると赤ちゃんが

アレルギーになってしまうのでは?と

考えているお母さんも多いとは思いますが、

科学的な根拠は乏しいのです。

 

「授乳・離乳の支援ガイド」では、産後1か月のお母さんの

  • 約51%が完全母乳栄養
  • 約45%が混合栄養
  • 約3%が完全ミルク

という結果でした。

 

半数のお母さんがミルクを使用しているという結果であり、

ミルクをあげているのは自分だけ?と

後ろめたい気持ちを感じる必要は全くありません。

 

母乳とミルクにはそれぞれいいところがあり、

アレルギー予防という観点では

どちらを選んでも差はありません。

 

周囲の意見に左右されず、赤ちゃんとお母さんに

一番合った授乳方法を選択してくださいね!

 

 

アレルギー予防のために

 

赤ちゃんのアレルギー予防として、

妊娠中から何かできることはないか考えますよね。

 

例えば、赤ちゃんが卵アレルギーにならないように

卵をたくさん食べたり、

逆に全く食べないようにしたりしていませんか?

 

残念ながら、それらは効果がないことがわかってきました。

 

赤ちゃんのアレルギー予防に効果がない

とわかっているのは、以下の通りです。

 

  • 妊娠中や授乳中のお母さんが、
    特定のサプリや食品を過剰に摂取すること
  • 妊娠中や授乳中のお母さんが、
    特定の食品を極端に避けること
  • 家族にアレルギー体質の方がいる赤ちゃんへ、
    予防的にペプチドミルクや
    乳たんぱく質消化調製粉乳を与えること

 

医学的な適用がない場合には、お母さんも赤ちゃんも

極端に制限された食生活を送る必要はありません。

ストレスを溜めず、

バランスのよい食事をとることが大切です。

 

アレルギーに関する研究は盛んであり、

日々新しい報告がなされています。

困ったら医師に相談しましょう!

 

 

離乳食の内容やアレルギーの有無は

どうやって記録していますか?

ママケリーなら、お母さんが記録したいあれこれが

タップ一つで管理できます。

 

さらに、母子手帳を電子化し、

お子さまの予防接種の管理まで

すべて入力できるよう設計しました。

 

もちろん産婦人科医師監修なので

安心してお使いいただけます。

 

 

【この記事を読んだあなたにおすすめ】

子どもとクマ秋冬生まれはアレルギーになりやすい?

赤ちゃん妊娠中に気をつけたい感染症。母子感染するウイルスや細菌は?

 

【参照】

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド

食物アレルギーの観点から授乳・離乳を支援するポイント

国立研究開発法人国立成育医療研究センター アレルギーについて

ママケリーアプリ_アイコン

ママケリー

生理管理・妊活・妊娠・育児まで
記録できるアプリ。

産婦人科医監修のもとに開発され
女性のからだと子どもの健康を見える化。
家族と記録した内容を共有してみませんか?