妊娠がわかってすぐのこの時期。
ちょっとでも症状があると、心配になってしまいますよね。
どんなことに気を付けて生活したらよいのでしょうか?
妊娠初期とは
妊娠成立~妊娠15週6日(妊娠4か月)までを言います。
妊娠している実感はあまり沸かない時期ではありますが、
胎児は急激に成長し、生きていくために重要な臓器が
作られていく大切な時期です。
注意すべき症状
下腹痛
お腹がチクチクする、
軽い生理痛のような違和感があることもありますが
持続しなければ問題ないと言われています。
しばらく横になってみても治まらない、
痛みがどんどん強くなってくる際には、
かかりつけの医師に相談しましょう。
特に妊娠4~5週では異所性妊娠や、
妊娠5~10週では切迫流産が隠れている場合もあるので、
我慢できない痛みには注意が必要です。
出血
妊娠が成立した子宮は血流が増えているので、
少しの刺激で出血することがあります。
問題のないものから流産の兆候までさまざまです。
少量の茶褐色の出血の場合は
問題とならないことが多いです。
真っ赤な出血が続く、
生理2日目のような出血量である、
強い下腹部痛がある場合には
医師に相談しましょう。
気を付けておくこと
薬
妊娠5~11週は器官形成期といい、
赤ちゃんの重要な神経や臓器が作られる時期です。
そのうち妊娠4~7週までは“絶対過敏期”と呼ばれ、
薬の影響を受けやすいです。
妊婦さんにとって禁忌となる薬は限られているのですが、
必要以上に摂取することは
避けた方がよいと言われています。
市販の薬を飲む前に、今一度必要性を考えたり、
主治医に相談したりすることをおすすめします。
禁忌となる薬の例は以下の通りですが、
これらを用いて持病のコントロールを行っている場合、
自己判断で中止することも危険です。
主治医とよく相談しましょう。
- 抗菌薬(リバビリン)
- 睡眠薬(フルニトラゼパム)
- 抗凝固薬(ワルファリン)
- 抗がん剤、麻薬
- 抗うつ薬、向精神薬
など
飲酒、喫煙
妊娠中に飲酒をすると赤ちゃんが
「胎児性アルコール症候群」
を引き起こす可能性が高くなります。
特に妊娠初期の器官形成期では
特異顔貌や種々の奇形が生じると言われているので、
妊娠がわかったら飲酒はすぐにやめましょう。
妊娠中の喫煙により
赤ちゃんの成長が阻害される、早産を引き起こすことは
有名です。
喫煙者では赤ちゃんの体重は約200g 軽くなり、
ヘビースモカーの場合約450g 軽くなると言われています。
妊娠初期に禁煙した場合の出生体重はほぼ正常であり、
早産率も減少することがわかっています。
妊娠が判明したら禁煙するようにしましょう。
また、受動喫煙も1日に1~5本喫煙したのと同じくらい影響がある
と言われているため
そのような場を避けることも大切です。
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