〈3歳児〉入園準備に子どもと一緒にやっておきたいこと

園児カバン

はじめに

 

この季節、来年度の入園に向けて

準備を意識し始める頃ではないでしょうか。

どの家庭でも、漠然とした不安を

抱えていることも多いことでしょう。

 

今回は2歳児~3歳児クラスへ

入園する親子さんを対象として

少しでも安心して入園を迎えるための準備について

お伝えしたいと思います。

 

 

入園前のママは不安がいっぱい

 

胸に手を当てる女性

 

親と離れること

入園すると家庭で一緒に過ごしてきた日々から一転し、

日中離れて過ごすことになるので

「離れる時に泣かないだろうか」

「園での生活はなじめるだろうか」

など親の方も不安が募りますね。

 

どの年齢だとしても初めて親と離れて過ごす時には

涙が出る姿や環境の変化に

緊張している姿が見られます。

平気そうに見えても環境の変化に慣れようと

心も体も頑張っています

 

いざ預ける時に大泣きされると

悪い事をしているような気持ちになるかもしれません。

逆に泣いていない我が子を目にすると

「うちの子は大丈夫?」

という気持ちになる方もいるかもしれませんね。

 

ですが、どちらにしても

あまり心配しなくても大丈夫です。

 

涙がでるのも、緊張している姿も、

これまで家庭でしっかりと安心感を築いてきた証であり、

集団へのはじめの一歩として

誰もが通る道だと思ってあげてください。

 

感情表現の表出はお子さん一人一人違います。

そのままの気持ちを受け止めてあげてくださいね。

ママが不安になる気持ちも自然な事です。

ですが、大人はどんと構え笑顔で送り出してあげましょう。

 

お友だちづくり

子ども達の遊び方にも発達段階があります。

 

3歳児は同じ場所で同じように遊んでいても

実は交わって遊ぶというよりも

各々が自分のやりたい遊びや自分の世界を

楽しんでいる時期です。

お互いがコミュニケーションを図りながら

遊びが成り立つのはまだ先です。

 

ですから、遊んでいるシーンを見かけ

一人で遊んでいたとしても

「お友達がいないのでは?」

と心配しなくても大丈夫です。

まずは先生や環境に慣れていく時期です。

徐々に先生やお友達の名前を

憶えてくるようになります。

 

園生活の日常生活や様々な遊びを通して

お友達と一緒に過ごす事に慣れ

他児との関わりも増えてくるようになると

家庭でも大好きなお友達の名前を

教えてくれるようになるかもしれません。

どんなお話が聞けるようになっていくか

楽しみにしていてくださいね。

 

トイレの自立

トイレトレーニング中の方や、

まだオムツを履いているお子さんも

いらっしゃると思います。

 

また排泄の自立が完了されているお子さんも

入園先でスムーズに行けるだろうか。

等の心配はつきませんね。

 

トイレトレーニング中やオムツを履いているお子さんも

入園に向けて焦る必要はありません。

子どものタイプや体の準備など様々な要因から

短期でオムツが外れる子もいれば

長期的な期間が必要な子もいますので、

入園を目指して大人の方が焦ると上手くいくものも

上手くいかなくなってしまうかもしれません。

 

トイレの自立は、入園に合わせるのではなく

子ども自身にピントを合わせてあげてください。

あまりプレッシャーを与えないように

見守っていきましょう。

 

ただ、トイレという存在やオムツ以外で排せつする事を

身近に感じられるような経験は

増やしてあげると良いでしょう。

 

例えば・・・

  • 大人がトイレに行くときに一緒にトイレに誘って連れて行く
  • 時間を決めて座るように声をかけてみる
  • 大好きなキャラクターの布製トレーニングパンツを一緒に選んで準備する

等です。

 

4月時点での進歩状況を

園の先生と連携しながら焦らずに進めていきましょう。

 

排泄の自立が完了しているお子さんは、

環境の変化や本人のタイミングを逃し

失敗してしまう事もあるかもしれません。

出来ていた事が出来なくなるのは

環境の変化が大きい時にはよくある事です。

責める事はせずに見守ってあげてください。

 

 

今からでも間に合う!入園前にできると良いこと

 

図工をする子ども

 

規則正しい生活習慣を身に着けよう

入園すると登園時間が決まっていたり、

バスの時間が決まっていたりと

時間で動かなければならないシーンが

増える事になります。

 

朝は時間に余裕をもって準備ができると

親も子も心の余裕に繋がりますので、

今から早寝早起きの習慣をつけていきましょう。

 

午前中は体を動かして遊ぶこともおススメです。

一緒にお散歩や児童館等に遊びに行くなど

メリハリのある習慣をつけていくと良いでしょう。

 

挨拶や自分の気持ちが伝えられるようになる

困ったことがあった時に先生やお友達に自分の気持ちを

伝えられるようになってくれたら安心ですよね。

 

挨拶やお話しをする力は、

日常生活の中でママやパパとの

コミュニケーションからも育まれていきます。

普段からのささいな会話から身についてくるので、

沢山お話をする事や

絵本の読み聞かせや遊び等を通して、

話す事や聞く事にふれていきましょう。

 

なかなか挨拶ができない場合や

お話が得意でない場合でも、

無理に話させようとはせず

大人が見本を示していくと良いでしょう。

お子さんは、じっと聞きながら

挨拶をするための心の準備をしています。

 

こんな風にできたらいいなという姿を

大人が見せてあげてください。

そして言語化できない感情は

大人が代弁してあげる事も良いでしょう。

「嫌だったね」

「おもちゃを使いたかったね」

など。

そういった大人の姿から表現の方法も学んでいきます。

 

親子で沢山遊んで経験を増やそう

初めての経験は得意な子と苦手な子がいます。

入園すると今まで見た事のない色々な物や人と出会い

経験を増やしていく事になりますが、

知っている事が多いと

安心感を持って挑戦できるという側面もあります。

 

糊やクレヨン、粘土、シール貼りなど

家庭でも取り入れて、

まずは安心できるママやパパの元で

遊んでみるのも良いでしょう。

ママやパパと沢山遊んだ楽しい経験は

自信やもっとやってみたいという意欲に

繋がっていきます。

 

また、親子で育んだ時間は心のお守りとして

集団生活に羽ばたいていく為の糧になります。

一緒に過ごしている今の時間を大いに楽しみましょう。

 

衣服や靴の着脱に慣れていこう

園では先生の手助けもありますが、

いずれ衣服や靴の着脱も

自立していかなければなりません。

 

まずは靴の着脱に慣れていくと良いと思います。

お散歩やお外遊び等で着脱の機会も多いと思いますので、

家庭でもできないところは手助けしながら

自分でできるところは練習してみましょう。

 

右と左を逆に履いていることも多いですので、

右足と左足がわかるように

靴の中敷きにマークを書いてわかるようにする事や

中敷きに貼る左右シールも販売しているので

探してみるのも良いでしょう。

 

ボタンやファスナーの練習も

遊びの中で挑戦して慣れていくと良いと思います。

楽しい気持ちはやってみようという意欲に繋がるので

無理強いせずに遊び感覚で挑戦してみましょう。

 

集団生活に向けてお家でできる練習

 

靴下を履く子ども

 

早起きから始めてみよう

まずは決まった時間に起きる事から始めてみましょう。

 

朝起きて午前中に程よく遊ぶと、

お腹もすいて良いリズムが出来てきます。

そして早起きは早寝にもつながっていくので、

実際に園生活が始まった際の起きる時刻に

起きることを挑戦してみましょう。

 

靴や衣服の着脱

靴や服は本人が着用しやすいものを選び、

お手伝いしながら自分でできるように

挑戦してみましょう。

 

ズボンなど固めのジーンズや

足にピッタリとフィットするタイプのものは

自分で穿く事ができずに苦戦している姿があります。

自分で出来たという達成感を積み重ねていくと

自信につながりますので、

自分で着脱がしやすく、動きやすい洋服であるかを

重視してあげると良いでしょう。

制服がある園では、制服を着てみるのも良いでしょう。

 

入園前にやっておきたいことリスト

※ちゃんと出来るようになる事を目指すのではなく経験として練習してみましょう

 

  • 自分のお名前を名字とセットで認識しているか呼びかけてみましょう。
  • 名前を呼ばれた時にお返事をしてみましょう。
    手をあげるのもいいでしょう。
  • 手を洗ってタオルで拭いてみましょう
  • フォークやスプーンを使って自分で食事をとってみましょう
  • 自分の鞄を持って歩いてみましょう
  • ズボンやスカートの着脱に挑戦してみましょう
  • 靴の着脱に挑戦してみましょう
  • 親子で沢山遊びましょう

 

まとめ

 

園生活がスタートすると、

最初の1カ月はこれまでの生活サイクルや

環境の変化の違い、普段と違う様子が見られたり

疲れが見えたりするかもしれません。

 

ですが、園生活に慣れてくると

色々な遊びに目を輝かせる姿が見えてきます。

園生活では家庭ではできない経験が沢山できるので、

我が子の色々な一面を知る事ができると思います。

また、成長をグンと感じる瞬間も

沢山訪れることでしょう。

 

緊張と不安がいっぱいですが、

楽しい瞬間も心待ちにしながら

準備を進めていきましょう。

 


■プロフィール

NPO法人はっぴぃmama応援団-ロゴ

認定NPO法人はっぴぃmama応援団
「ママの笑顔を応援したい!」という思いを持って、助産師・看護師などの専門職や保育士・アロマやヨガの講師・先輩ママなどと供に、親とよいこのサポートステーション『はっぴぃmamaはうす』を運営しています。

 

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