近年、がんは治る病気と言われるようになってきました。
5年相対生存率は昔に比べ上昇しており、
女性の5年相対生存率(すべてのがん)は約67%、
乳がんでは約92%となっています。
※国立がん情報センター「最新がん統計」より
検診による早期発見と治療技術の進歩が
要因といわれていますが、
手術や入院、長期の化学療法等、
必要な治療を受けるためには
医療費の負担が大きくなることも考えられます。
そのための備えとして、がん保険を検討している人も
多いのではないでしょうか?
実は、女性と男性ではがんのリスクに違いがあるため、
保険に入るときも女性ならではの注意が必要です。
女性は若くても「がん」を発症しやすい
がんという病気は、一般的に50歳を超えてから
罹患率が上がり始め、60歳以降、年齢が上がるほど
罹患する人が多くなっていきます。
ところが、下記グラフのように男女別に罹患率を比べると、
男性はまさにそのような増え方をしているのに対して、
女性は30歳代から罹患率が上がりはじめ、
40歳代、50歳代では罹患率が
男性よりもあきらかに高くなっています。
逆に60歳以降は男性が逆転して、
女性の方が罹患率が低くなります。
※国立がん情報センター「がん情報サービス」全国がん登録に基づく全国がん罹患数データより作成
つまり女性は、男性に比べ、まだ若いうちに
がんになってしまうおそれがあるということです。
なぜ、そうなるかというと
女性特有のがんが影響しています。
がんの部位別の罹患率を示した次のグラフをご覧ください。
一般的にがんといって思い浮かべる胃や肺のがんは、
先程説明したように50歳を超えてから
罹患率が高くなっていっています。
また近年死亡者数が増えてきている大腸がんは
若干早い40歳代から増え始めていますが、
基本的には胃や肺と同様の上がり方をしています。
それと全く違うグラフの形状をしているのが、
女性ならではのがん、乳房、子宮、子宮頸部のがんです。
子宮や子宮頸部のがんは20歳代後半には罹患率が上がり、
ピークは30歳代から40歳代前半です。
また乳房のがんは30歳代後半から上がり始め、
40歳代後半でピークとなっています。
※乳房、子宮、子宮頸部は女性のみの数値
※国立がん情報センター「がん情報サービス」全国がん登録に基づく全国がん罹患数データより作成
つまり、女性特有のがん、「子宮がん」、「子宮頸がん」、
「乳がん」等があるため、女性は若い年齢での
がん罹患率が男性より高くなっているのです。
そのため、がんのリスクへの備えは
早めに考えておきたいところです。
がんに備えるために必要な保障
がんへの備えとしては、いちばん大切なのは早期発見です。
早期発見できるほど生存率は高くなりますし、
治療にかかる体の負担も
そして経済的な負担も少なくてすみます。
定期的ながん検診を受けたり、
異常を感じたらすぐに医療機関を
受診するなどを心掛けましょう。
一方で、がんになってしまったときに
しっかりと治療するための経済的な備えとして、
がん保険に早めに入っておくことも大切です。
そしてがん保険を検討するにあたっては、
がん保険の保障についての理解が重要です。
まずは一般的な以下の保障についておさえておきましょう。
がんと診断されたときに一時金として支払われる給付金です。
保険商品により、初めてがんと診断されたときに一度だけもらえるものや、一定の年数が経過していると2回目以降も一時金をもらえるものがあります。
がんの治療のために手術を受けたときに支払われる給付金です。
がんの治療のために入院したときに支払われる給付金です。
がんの治療のために通院したときに支払われる給付金です。
入院治療をして退院後の通院が保障の対象になる商品や、特定の治療を受けるための通院が保障の対象となる商品があります。
抗がん剤治療、ホルモン剤治療、放射線治療などを受けたときに支払われる給付金です。
治療期間中、月単位でもらえるという商品が多いです。
通院日数に応じてもらえる場合は通院給付金という位置づけになるものもあります。
ほかにも、先進医療の保障など商品によって
いろいろな保障がありますが、上記保障が基本となります。
これらのなかで、もっとも重要なのは診断給付金です。
契約保障額により変わってきますが、
50万円、100万円など、一度にまとまった給付金を
受けることができます。
実際の医療費をはじめ、治療に関連する
その他費用などに自由に使うことができます。
がんは再発や転移がある病気なので、
複数回給付がある商品を選ぶようにしましょう。
次に重要なのが、具体的な治療にかかわる給付金です。
○○治療給付金などという名称が
ついていることが多いです。
がん治療はかつては手術が中心で、
抗がん剤治療なども入院をともなうことが多かったため、
手術給付金、入院給付金の充実が重要でした。
しかし現在は、抗がん剤、ホルモン剤、放射線などの
治療を通院で行うことが多くなっています。
したがって、入院給付金が充実していても
それらの治療には利用できない場合があります。
そのため、○○治療給付金や入院をともなわない
通院治療に対応した通院給付金が
充実したものがよいでしょう。
女性が「がん保険」に加入するときの3つポイント
女性が「がん保険」に入るときは、
以下の3つのポイントを意識するとよいでしょう。
①できるだけ早く入る
まずは、保険選びというより入るタイミングです。
第1章で説明したように、
女性は若いうちからがんに罹患するリスクがあります。
できれば20代のうちに加入しておきたいところです。
基本的に、がんになってからでは加入が難しい保険です。
②女性ならではの治療に対応した保障にする
例えば、乳がんになった場合、
治療のための手術だけでなく、
がんを切除した後に乳房再建術を受けることもあります。
そのような手術をするときの費用も
保障される商品を選んだり、費用も考慮して
大きな診断給付金がもらえるような
保障にしておくとよいでしょう。
③加入後も見直す
最後は、女性だけに限った話ではありませんが、
重要なポイントです。
がんの治療は今後も進化していくことが予想されます。
したがって一度加入しても、何年か経ったところで
保障と治療法が合わなくなる可能性があります。
定期的な見直しを忘れないようにしましょう。
また、できるだけ見直さずにすませたい場合は、
診断給付金に特化して充実させた
保険に入るのもよいでしょう。
がんになったときに、
安心して必要な治療を受けられるように、
これらのポイントに注意して保険をお選びください。
【記事提供:株式会社LHL】
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