【体験談】働きながらの二人目不妊治療

ハイキングをする3人家族

私は一人目を不妊治療で授かり、その後二人目を希望し、

一人目と同じく不妊治療を行ないました。

仕事をしながら不妊治療をするというのは、

私にとって想像した以上に

悩みや苦労があり大変なことでした。

 

特に体外受精や顕微授精を行なうにあたっては、

生理が始まったらすぐに

血液検査などで体の状態を確認し、

不妊治療の治療計画を立てて進めていきます。

しかし、状況によっては

想定していた計画通りにはいかなかったり、

頻繁な通院が必要となることもあり、

通院するのが主に女性が多い不妊治療ですから、

その負担は大きなものとなります。

 

体外受精や顕微授精の場合は勿論ですが、

タイミング法など一般不妊治療であったとしても

女性のお腹の中にある卵胞の育ち具合で

服薬や注射予定が変わり、

連日の通院になることもあります。

 

このようなことから仕事と不妊治療の両立に悩み、

仕事を休職したり退職される方もいますが、

二人目以降の不妊治療はここに育児が加わることで

更に両立が困難になることもあります。

 

 

上の子の体調などに左右される二人目不妊

 

コスモス畑を歩く女の子

 

二人目不妊の不妊治療を行なうにあたって、

今いる子どもの体調不良の際には、

自分の不妊治療を諦めざるを得ないことも

複数回ありました。

 

毎月一回の生理周期にしかできない治療を

諦めるということは、焦りにもつながるものでした。

 

子どもの体調不良で早退や欠勤が

必要になるケースがありますが、

それ以外に保育園や学校の行事などで

早退や欠勤をすることもあります。

 

加えて、不妊治療治療で同じように

早退や休暇を取得するというのは、

一緒に働く周囲の人に迷惑をかけてしまう罪悪感と

申し訳なさが大きくなり、

自分は何かを諦めなければいけないのではないか

と思うことも度々ありました。

 

二人目不妊の経済的な負担と悩み

 

経済面においては、

一人目不妊治療の時は

最低限、夫婦の生活が何とか維持できれば良い

と思っていましたが、

二人目不妊となるとそうはいきません。

 

今いる子の教育費なども

用意していかなくてはなりません。

 

希望通り授かるかどうかも分からない二人目の治療に対して、

どこまで治療費を費やしていいのか

今いる子に対してもっと時間やお金を

使うべきなのではないだろうか

と治療のステップアップや

やめ時に迷うことが多くありました。

 

 

二人目以降の不妊、不妊治療は、贅沢な悩みではない

 

このように、たくさんの悩みや迷いを抱えていても

「不妊であることを知られたくない」

「自然にできないと思われたくない」

という気持ちから、友人や親族、周囲や職場の人に

相談したくない、相談できないと思う方も

多いのが現状です。

 

二人目不妊の悩みはさらに大きく、

その背景にはすでに1人子どもがいることで

「これ以上、周囲に迷惑を掛けられない」

「一人目を授からない悩みに比べれば、一人いる自分の悩み贅沢だと言われてしまそうで話しにくい」

と考えてしまう方もいます。

 

私は、一人目の不妊治療時と

二人目の時は職場が違いましたが、

2回とも上司に

不妊治療と仕事の両立について相談をしました。

上司は全てを理解したということはありませんが、

これから起こり得る状況を伝えました。

 

自分は勿論のこと、職場で一緒に働く人や周囲の負担も

最小限にしたいというのが目的でした。

私が実際に伝えたことは主に4つです。

  • 2人目の子どもを授かりたいが、1人目もなかなかできず不妊治療を行なったため、通院して治療をしていること
  • 不妊治療治療を行なう期間がどのくらい長くなるのか、現時点では明確ではないこと
  • 不妊治療は予め予定を立てにくい治療であること
  • 職場の人に負担や迷惑をかけるかもしれないが、自分自身は今の仕事に責任を持ち、頑張りたいと思ってること

 

 

伝えるときは、仕事と不妊治療の両立についての

大変さを伝えたり、気持ちを伝えるのではなく、

不妊治療の内容や起こり得る事実を

伝えるようにしました。

 

幸い上司は、不妊や不妊治療を分からない中でも

理解しようとしてくれたこともあり、

仕事をしながら治療を続けることができました。

 

これは、私の経験ですが、

  • 会社の規模
  • 業界
  • 社風
  • 所属部署
  • 男女比
  • 年齢層

など、職場の環境や従業員の属性によって

相談しやすいこともあれば、相談しにくいこともあり、

一概に職場に話した方がいい

とは言えない部分もあります。

 

昨今は、企業の休職制度や柔軟な働き方ができる制度の

整備も進んできていますし、

自治体でも「不妊治療と仕事の両立について」の相談を

受けているところも増えてきています。

 

職場の人や上司、または同僚には

相談しづらいこともあるかもしれませんので、

自治体の窓口なども活用し、自分が何を大切に思い、

どのような選択をしたいのか、

またどのような選択をすることが

心身や経済的な負担の軽減につながるか

相談してみるのも方法かもしれません。

 

誰にも話したくない、

話しにくい不妊や不妊治療のことは、

自分の気持ちを自分の言葉で話すことで、

自分自身が何を希望しているのか見えてきたり、

実際に今出来ること、やれることが

見えてくることもあります。

 

NPO法人Fineでは、

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相談は無料で、zoomを使った通話相談(画像OFF)や

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自身も不妊や不妊治療を経験した

不妊ピア・カウンセラーが相談員となって

お話をお聞きします。

不妊ピア・カウンセラーには

二人目不妊の体験者もいます。

 

二人目以降の不妊や不妊治療は、

決して贅沢な悩みではありません。

二人目以降の不妊に悩んでいる人が

周囲に話しずらいと感じ、孤立することなく、

気軽にアクセスしてみてください。

 

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