産後ママの悩み・トラブルへの対処法 マタニティブルー:前編【NPO法人はっぴぃmama】

アイキャッチ_産後ママの悩み_マタニティーブルー前編

はじめに(マタニティブルー関する悩み・トラブルの復習)

 

最近では、妊娠期から産後の精神的な負担がメディアでも取り上げられ、

以前に比べて妊娠・出産が、嬉しい・幸せなことばかりではない

というイメージがあるかもしれません。

 

特に、産前産後のメンタルヘルスが注目され、

「マタニティブルー」や「産後うつ」などの言葉を

よく耳にするようになりました。

 

今回は「マタニティブルー」と「産後うつ」の違い、

「マタニティブルー」の発症時期や症状、対処法についてお伝えします。

 

事前に知っておくことで、未知への不安を少しでも軽減することができます。

また、「マタニティブルー」や「産後うつ」の状態になったとき、

必要以上の不安で辛くなることを防げると願っています。

 

 

マタニティブルーと産後うつの違いは?

 

「マタニティブルー」と「産後うつ」は、

発症時期や持続期間、症状などに違いがあります。

 

「マタニティブルー」は、妊娠期や出産後に見られる

心身の症状であり、誰にでも起こりえます。

「マタニティブルー」から「産後うつ」へと移行することもあります。

 

「産後うつ」は、医療機関へ受診し治療の対象となるものです。

「マタニティブルー」とは別物と言えます。

 

妊娠期には、身体の大きな変化やホルモンバランスの急激な変化などにより、

情緒が不安定になることがあります。

産後には、赤ちゃんを迎えることによって生活が一変し、

慣れない育児への不安や睡眠不足・疲労感が重なって、

さらに情緒不安定になりやすいです。

 

この誰もが起こりうる心身の変化を

「マタニティブルー」または「マタニティブルーズ」と言います。

 

【表1】マタニティブルーと産後うつの違い

マタニティーブルー 産後うつ
頻度 30~70% 10%程度
発症時期 産後3~5日頃 3~6か月
持続期間 数日~数週間 数か月~数年
既往歴 関連性が低い 関連性が高い

 

【表1】のように、産後3~5日くらいで現れる「マタニティブルー」は、

30~70%の妊産婦が経験していると言われています。

 

出産経験者には、「受診はしなかったが、あの頃は育児ノイローゼだったと思う」と

話す母親は多く、誰がなってもおかしくない現象です。

これらは、産後数日~数週間で落ち着くと言われています。

 

「マタニティブルー」が改善せずに「産後うつ」に移行する場合もあれば、

産後1-2ヵ月経ったのちに症状が現れ、育児や日常生活が困難となり受診し、

「産後うつ」と診断される場合もあります。

 

「産後うつ」は、適切な治療を行うことが重要です。

産後の「マタニティブルー」と思われる期間が過ぎても症状が継続する場合や、

産後から数週間経って症状が出る場合は、

早めに家族に相談し、受診をするようにしましょう。

 

マタニティブルーって何?

 

産後ママ

 

妊娠・出産による心身や生活の変化

妊娠・出産でママは赤ちゃんを産み、育てるために身体が大きく変化します。

この変化は、お腹の赤ちゃんが元気に育ち、

生まれてからの子育てをしていくために必要です。

 

実際には、妊娠中お腹の赤ちゃんとともに子宮が大きくなります。

このような変化から身体的負担が増し、

ホルモンバランスが急に変化をすると精神的にも影響を受けます。

さらに、出産は「交通事故にあった」と言われるほど身体へのダメージが大きく、

その回復もままならないうちに、赤ちゃんのお世話が始まります。

 

初めてのお子さんであれば尚更のこと、

全く慣れない赤ちゃんとの生活が始まるのです。

 

食事も睡眠も何もかもを赤ちゃんに合わせた生活が始まります。

 

言葉を話せない赤ちゃんは泣くことで不快を訴え、

昼夜関係なくオムツ交換・授乳・抱っこの繰り返しで1日が過ぎていきます。

ときには、何をしても泣き止まないことや

夜も頻繁に起きて家族で寝不足になることもあります。

 

寝不足で疲労が蓄積され思考力は低下し、

頭がボーっとしている中で、母親としての自分に自信がなくなり、

ただただ涙があふれるようなこともあります。

 

 

なぜ起こる?原因は?

 

「マタニティブルー」の原因は、

急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下などに伴うものと考えられています。

最近では、産後のホルモンによって

イライラや攻撃性が増すということも分かってきました。

 

このような妊娠期の状態と産後の心身の変化や生活の変化、

睡眠不足等の身体的疲労感、親となることへのプレッシャー、

不安、怖さなどが重なることが原因になると言われています。

 

元々、日頃から様々なことが心配になる場合、

症状が強くなることもあるかもしれません。

 

どんな症状が現れる?

 

マタニティブルーの症状は人によってさまざまですが、

多くの場合、漠然とした不安や緊張感、理由のないイライラや気持ちの落ち込みなど、

情緒不安として表れることが多いといわれています。

 

マタニティーブルー

 

また情緒不安に影響を受けるかたちで、過食や拒食などの食欲に関わる症状や、

動悸・息切れなどの自律神経症状が表れることもあります。

 

いつまで続く?

 

個人差があるものの、産後3~5日頃より発症し、

数日~数週間程度続くことがあると言われます。

多くの場合は、時間の経過とともに自然と治まります。

 

程度の差こそあれ、妊産婦の多くが

マタニティブルーを経験するといわれています。

 

 

マタニティブルーの乗り越え方

 

具体的に知ろう

 

産前産後は、必然的に身体的な変化が起こり、

誰もが情緒的変化になり得る状態だということを知っておきましょう。

 

「不安」や「怖さ」などが精神的な負担となることが多いです。

これらは、特定のものに対する場合と、

対象がハッキリせずに漠然と感じている場合があります。

 

特定のものに対する不安は、それに関して知ることで軽減することができます。

産後について、赤ちゃんとの暮らしをイメージできるよう

情報を得ていくことも不安軽減につながります。

インターネットや雑誌などからの情報収集もできますし、

可能であれば産後の先輩ママさんから実際の生活について聞ける場や

赤ちゃんと出逢える場があれば参加してみましょう。

 

産後について知ることで不安になることもありますが、

子育てへの不安は、先輩ママたちみんなが経験している事であり、

地域での相談窓口などで助産師・保健師等にも聞いてみましょう。

出産前から産後のことについて質問することも大事なことです。

 

休息をとろう

 

身体的な慢性症状によって

マタニティブルーが強くなる可能性もあります。

 

少しでも身体的な負担を軽減できるよう、

休みたいときに休める環境を作っておきましょう。

 

休息の時間

 

妊娠初期はつわりなど、

中~後期には、腰痛や背部痛、食欲低下、皮膚のかゆみ、

不眠、疲労の蓄積など慢性的な不快症状を感じ、

お仕事や家事が辛くなる時もあります。

 

つらい時につらいと言えるように、決して一人で抱え込まずに、

日頃からパートナーや友達・同僚など、信頼できる人に話すようにしましょう。

 

産後は、さらに休息が必要となります。

産後は出産のダメージからの身体の回復のために、

少なくとも3週間は、オムツ・授乳以外は絶対安静にする必要があります。

ゆっくりと休むことで申し訳ない気持ちになる場合もあるかもしれませんが、

産後直後の安静は、昔から必要なこととして知られています。

 

#10産後ママの悩み・トラブルへの対処法―マタニティブルー:後編』に述べるように、

家族や親戚、社会資源を活用して、

ママと赤ちゃんが休める環境を作る必要があります。

今後のためにも、十分なサポート体制を整えましょう。

 

ママがラクと思えるセルフケアを

 

心と身体は繋がっていますので、お伝えしているように身体的症状が

精神的な負担につながることはとても多いです。

身体的な症状の予防のために、身体の使い方やセルフケアなどはとても大事なことで、

マタニティブルーの予防にもなります。

以下のコラムもぜひ参考にしてください。


#3 妊婦さんに知ってほしい! 妊娠中の身体の変化と日常生活での身体の使い方

#4 妊婦さんに知ってほしい妊娠中にできるセルフケア

#5 妊婦さんに知ってほしい妊娠中の身体の変化と日常生活での身体の使い方


気分がすぐれないときは、セルフケアをする気にもなれないときもあるかもしれません。

そんなときは、ただただ深呼吸をしてみましょう。

身体的にも精神的にも、リフレッシュできる方法です。

 

やり方など細かなことは気にせず、

ママ自身が「ラク~」に感じる時間を増やしていきましょう。

 

また、セルフケアとしてお腹周りや足元など、

温かくして過ごすこともおすすめです。

 

産後直後は、入浴できずにシャワーで過ごすので、

身体が冷えていることもあります。

1ヶ月健診で入浴が許可されたら、ゆっくりお風呂であたたまるのもいいですね。

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