妊娠すると、初めて知る言葉や行事が
たくさんありますよね。
「戌(いぬ)の日の安産祈願」も
その一つではないでしょうか?
今回は、戌の日の安産祈願について、
意味や由来、いつどこで、
どんなことをするのかをご紹介します。
「戌の日」の基礎知識
「戌の日」とは
戌の日とは、一般的には暦の上での
十二支の「戌(いぬ)」に当たる日のこと。
安定期に入る妊娠5ヶ月目の妊婦さんが
寺社で安産祈願をし、
腹帯(ふくたい)を巻く“帯祝い(戌の日参り)”をするのに
適した吉日のことです。
なぜ戌の日が妊婦さんにとって意味が強いのかというと、
犬はお産が軽く、
一度にたくさんの赤ちゃんを出産することから、
江戸時代以降、安産の象徴とされたからです。
お腹に赤ちゃんが宿ることと同じように、
出産は自分だけの力では
どうにもならないことが起きる場合もあります。
安産の象徴でもある犬にあやかり、
妊婦さんと赤ちゃんの無事を願って、
戌の日に安産祈願をするようになったとされます。
「腹帯」とは
先述のとおり、戌の日の御参りは
別名「帯祝い」とも呼ばれます。
帯=腹帯とは、おなかに巻く布のこと。
白い木綿(さらし)の帯を巻くのが主流です。
ぱっと見は単なる長いさらしなので、
戸惑う妊婦さんも少なくありません。
でも、
- 大きくなったおなかが固定されるので動きやすい
- 冷え予防
などの効果があります。
巻き方に慣れてしまえば快適な妊婦生活を送れます。
また実際に戌の日に安産祈願をしに行くとき、
一部の神社では腹帯以外での「帯祝い」の儀式を
行えない場合があります。
普段はガードルや妊婦帯などの使いやすいものを使いつつ、
祈祷に行くときや、普段の生活の中で一度は
腹帯を巻いてみるというのも良いかもしれません。
2022年~2023年の戌の日はいつ?戌の日カレンダー
十二支というと生まれ年のイメージがありますが、
じつは日にも十二支は割り振られていて、
戌の日は12日に1度めぐってきます。
2022年8月~2023年の戌の日は下表のとおりです。
赤字で示した日は、大安の戌の日を表しています。
ママケリーでも戌の日を確認してみましょう!
実はママケリーでは、
カレンダーに戌の日が表示されています!
妊娠15週~23週のカレンダーに
アイコンが表示されていますので、
戌の日参りの参考にしてみてはいかがでしょうか?
戌の日には何をするの?
では、具体的に戌の日に何をするのか紹介します。
戌の日のお祝いでは、前述の着帯の儀式だけでなく、
神社での安産祈願や
親族との食事などを行うこともあります。
昔は、妊婦の実家で腹帯を用意し、
「帯親」と呼ばれる子宝に恵まれた夫婦の婦人に
巻いてもらうものとされていました。
最近では、インターネット通販や神社で腹帯を購入して、
自分で巻く妊婦さんも増えているようです。
安産祈願のために神社に参拝する場合は、
初穂料(神社に安産祈願をするときに払う料金)を納めて、
お祓いと祈祷を受け、お守りやお祓いを済ませた腹帯を
受け取るのが一般的です。
初穂料は5,000~10,000円が相場とされています。
このときの服装は正装でなくても大丈夫です。
しかし、神聖な場での儀式なので、
素足やサンダルなどは避けましょう。
どこにお参りするの?
安産祈願を受け付けている神社やお寺は、
全国各地にあります。
妊娠5か月は安定期に入った時期ではありますが、
体調を考慮して、近所で探してみると良いでしょう。
有名な安産祈願の神社は下記の通りです。
【東京】
・日枝神社(千代田区・永田町)
・子安神社(八王子市)
・水天宮(中央区・日本橋蛎殻町)
・大宮八幡宮(杉並区・大宮)
・乃木神社(港区・赤坂)
【関西】
・住吉大社(大阪市・住吉区)
・帯解寺(奈良市・今市町)
・石清水八幡宮(京都府八幡市)
【名古屋】
・塩竈神社(名古屋市・天白区)
・熱田神宮(名古屋市・熱田区)
・伊奴神社(名古屋市・西区)
戌の日に安産祈願をしてみましょう!
妊娠5か月は安定期に入り、流産の確率も下がる時期です。
出産予定日はまだ先ですが、
早ければ胎動を感じられるようになり、
少しずつ出産を意識し始めるころかと思います。
戌の日のお祝いは、
一生に何度も機会があるわけではないので、
家族やご自身の体調と相談の上で、
安産と生まれてくる赤ちゃんの成長を願って、
安産祈願をしてみてください。
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