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秋冬生まれはアレルギーになりやすい?

子どもとクマ

大変なことも多い育児ですが、

特に赤ちゃんのアレルギーは

お悩みの種ではないでしょうか。

 

最新の研究によって、赤ちゃんの生まれた月で

アレルギーの発症に違いがあることがわかってきました。

 

赤ちゃんのアレルギー予防方法や

対策についてお伝えしていきます!

 

 

アレルギーのしくみ

 

身の回りには細菌やウイルス、

カビといった外敵がたくさんいます。

 

体の中に入ってくると病気を引き起こすため、

私たちの身体には異物とみなして排除しようとする

「免疫」という機能があります。

 

ところが、免疫が過剰に働いてしまい、

本来なら異物ではない食べものや物質に対しても

排除しようとしてしまう場合があります。

これがアレルギー反応で

  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • アレルギー性鼻炎

などがあります。

 

 

アレルギーの原因となる物質を

「アレルゲン(抗原)」といいます。

アレルゲンとしては卵やエビなどの食べもの、

花粉、ダニなどがよく知られています。

 

 

アレルギー予防のために

 

現在、食物アレルギーの発症は

  • 皮膚バリア機能の低下
  • 秋冬生まれ
  • 特定の食物の摂取開始時期の遅れ
  • 遺伝的要因

 

が原因であると考えられています。

 

皮膚バリア機能の低下秋冬生まれ

 

赤ちゃんのスキンケアが不足していると、

アレルギー症状が引き起こされる可能性

が指摘されています。

 

正常な皮膚は角質に守られており、

異物が侵入しにくい構造をしています。

しかし、湿疹や乾燥で皮膚のバリアが壊れた状態では、

食物、花粉、ダニなどのアレルゲンが

皮膚から侵入しやすくなってしまいます。

 

アレルゲンが表皮や真皮に侵入すると、

免疫がはたらきアレルギー症状が引き起こされます。

 

これまでは、食物アレルギーは

消化管でアレルゲンが吸収されることが

原因だと考えられていました。

 

ところが近年の研究結果から、

スキンケア不足による皮膚からのアレルゲンの侵入により、

食物アレルギーが進行することが明らかになりました。

 

スキンケアが重要であるとの認識は、

医療者の間で広まっています。

 

特に秋冬生まれの赤ちゃんは、

肌のバリア機能が未熟なうちに

乾燥しやすい冬を経験することになります。

 

そのため、春夏生まれの赤ちゃんよりも

アレルギー症状が出やすいと考えられています。

 

 

特定の食物の摂取開始時期の遅れ

 

わたしたちの身体には口から物を食べる際に、

食べたものに対して過剰なアレルギー反応を

起こさないようにする仕組み

備わっていることもわかってきました。

 

欧米に多いピーナッツアレルギーは

生後1年未満から摂取を開始することで、

アレルギー発症予防に効果がある

という研究結果が出ています。

 

同様に日本に多い鶏卵アレルギーも、

生後6か月頃を目安に卵黄から食べ始めることで

将来なアレルギー発症を低下させるという報告があります。

 

 

加えて、赤ちゃんの離乳食開始時期を

早めても、遅くしても、アレルギーの発症を抑える

というエビデンスはないこともわかりました。

 

よって、アレルギーを予防するためには

  • 皮膚のバリアが壊れないように赤ちゃんのスキンケアを行うこと
  • 生後5~6か月になったら離乳食を開始すること
  • 医師の指示なく特定の食べものを除去しないこと

 

これらが重要であると考えられます。

大切な赤ちゃんの保湿もしっかり行っていきましょう!

 

 

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【参照】

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド

食物アレルギーの観点から授乳・離乳を支援するポイント

保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)

国立研究開発法人国立成育医療研究センター アレルギーについて

 

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