近年、女性の健康に対する
社会的な関心が高まってきましたね。
それにともなって男性にも、女性の健康問題への
知識や理解が求められるようになりました。
これまでタブー視されてきたものなので
パートナーに話しにくい…と思うことや
どう説明したらいいか分からない…という方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、一般的に男性が
どのくらい生理やPMSについて理解しているのか、
どう思っている可能性があるのか、まとめてみました!
参考にしたアンケートについて
まず、今回まとめた調査結果について。
今回の調査は
- ルナルナが行った「生理に関する男性の意識調査」
- 株式会社PLAN-Bが行った「男性への生理に関する理解度調査」
この2社の調査結果をまとめています。
結果まとめ① 生理について
この質問に関する、男性の回答結果は
以下のようになったそうです。(ルナルナ調べ:n=300)
およそ6割以上の男性が理解している
という結果になりました。
中学・高校の保健体育の授業でも
生理の仕組みについて学習する機会が
設けられているので、その効果もあるかもしれませんね。
「6割以上の男性が生理のしくみについて理解している」
という結果は、以下の質問から得られた回答結果にも
表れていると言えるのではないでしょうか?
この質問に関する、男性の回答結果は
以下のようになったそうです。(PLAN-B調べ:n=581)
一般的に、生理が月に一度というのは
多くの男性が理解していると言えそうです。
またルナルナの調査結果によると、
ライフステージ別で、男性の生理に関する理解には
差があるという可能性が示唆されていました。
というのも、
- 「未婚でパートナーがいない男性」よりも
「未婚でパートナーがいる男性」の方が理解度は高い - 既婚男性でも、最も理解度が高いのは
「子どもを希望している人」で次いで
「子どもがいる人」、「避妊希望の人」の順で理解度が高い
このような結果になったようです。
とはいえ、これら調査で対象となった男性の年齢などは
明らかにされていないので、
一概に「男性全体がこう!」とは言いにくいと思います。
この質問では、
男性にもっとも理解されていた
生理の症状は「イライラする」であることが
明らかになっています。(PLAN-B調べ)
この結果から考えられることとして、
「女性は生理によって、精神的にも身体的にも不調が出ることを男性も認知している」
と言えそうです。
しかし、この「認知している」が
どれくらい「認知している」のかは
明らかにされていませんでした。
なので、「すごく詳しいわけじゃないけど、
聞いたことはあるらしい」くらいに
捉えてもらえると良いのかな?と思います。
個人的には、出血や腹痛よりも
「イライラする」が上位にあがっていたことに驚きました.
もしかしたら多くの女性が、腹痛や腰痛など
不調があってもパートナーには伝えず、
だけど、どうしてもイライラして
パートナーに当たってしまっている…
その状態を、多くのパートナーの方が
感じ取っているのかもしれませんね。
したがって、腹痛などの
女性としては「当たり前」な不調よりも、
「イライラする」という感情、精神的な不調が
男性の中では上位になったと推察できそうです。
結果まとめ② PMSについて
では、生理開始の3~10日前くらいから
肌荒れや憂鬱な気分になるなどの不調をもたらす
PMS(月経前症候群)については
男性はどのくらい理解しているのでしょうか?
生理に関する質問と同様に
PMSについても、ルナルナが調査を行うと
以下のことが明らかになっています。
PMSに関する理解については
生理に関する理解よりも、低いということが言えそうです。
PMSの症状や辛さは、同じ女性でも理解できる部分と
「そんなに酷いの?!」と感じる部分とがありますよね。
人それぞれ異なっていて、多様な症状が現れるPMSは、
実際に体感することのない男性にとって
理解がより一層難しいのかもしれません。
また、PMSという疾患名は1953年に発表されました。
そこから「PMS」という症状に対する
様々な研究が行われたことで
生理前のイライラや、腰痛といった症状を
「PMS」と語ることができるようになったと推察できます。
したがって、このようなPMSの歴史的側面から考えても
「生理よりもPMSの理解度が低い」という実態は
妥当なのかもしれません。
では、男性側は生理やPMSについて
どれくらい「知りたい」と思っているのでしょうか?
結果まとめ③ 男性は生理やPMSを知りたい?
6割近い男性が、パートナーの生理について
知りたい!と思っているという結果になりました。
これは、生理やPMSに関する話題を
オープンにしよう!という
近年の社会的風潮を受けての結果かもしれません。
「パートナーの生理周期を知りたい」と
解答した男性は、例えば…
- 気遣いやサポートのため
- こちらの心構えのため
- 二人のことだから知っておきたい
- イライラさせること、喧嘩を防ぐため
- 性行為のタイミングとして
- 予定を組む参考にするため
といった理由で知っておきたいようです。
一方で、「知りたくない」「どちらとも言えない」
と回答した男性は、
- パートナーが知られたくないと思っているかもしれないから
- パートナーが嫌がるから
- あえて聞かなくてもいい
- あまりに詳しいと変に思われそう
- 結婚してからで十分だと思う
- 知っていても何もできない
- 聞きにくい
- 生々しい、気持ち悪い
生理もPMSもデリケートな内容であるため、
詳しく知りすぎるのも気が引ける…
このような理由があるのだと思います。
おわりに
2つの調査の結果から、
生理やPMSに関する男性の理解度には
差があるということが分かりました!
特にルナルナの調査から明らかになったように、
男性のライフステージによって
理解の差が顕著に表れる可能性が示唆されます。
生理やPMSをはじめとした
女性の健康問題に関する話題について、
理解しておきたいと考える方も
想像より多いのかもしれませんね。
もしも生理についてパートナーに伝えたい!
と考えるのであれば
パートナーが知りたいのか、知りたくないのか
まずはきちんと知る必要がありそうです。
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